【明慧日本2025年2月7日】中国共産党は、国家権力を行使し、あらゆる手段で法輪功を全面的に迫害している。その結果、21世紀最大の人権の災難を引き起こし、法輪功学習者(以下、学習者)およびその家族に大きな苦しみをもたらしている。過去26年間、中国共産党は一日もその迫害を止めていない。
明慧ネットの統計によると、2025年1月、中国共産党(以下、中共)の迫害の結果、14人の法輪功学習者が死亡したことが判明した。そのうち、女性学習者は9人、男性学習者は5人(2025年1人、2024年11人、2022年1人、2020年1人)である。最高齢者は83歳で、最年少者は48歳であった。
明慧ネットは中共の封鎖を突破し、民間ルートを通じて、情報収集・検証し、2025年1月31日まで、不完全な統計によると、5,178人の法輪功学習者が迫害され死亡したことが判明した。
一、迫害により死亡した学習者、冤罪が晴れないまま亡くなった学習者
2025年1人
1、河北省張家口市懐来県の劉朝暉さん(50)
2024年11人
2、河北省張家口市懐来県の劉玉書さん(80歳、劉朝暉さんの父親)
3、河北省保定市易県城区の鄭文超さん(48)
4、甘粛省慶陽市の薛応英さん(72)
5、甘粛省玉門市の白香蘭さん(80)
6、重慶市江北区の李正華さん(77)
7、吉林省遼源市東豊県の董玉素さん(59)
8、吉林省遼源市の尚淑霞さん(62)、
9、山東省日照市の李鳳英さん(52)
10、江蘇省塩城市の陳リンさん(71)
11、山西省太原市の李錫福さん(83)
12、四川省南充市の李暁紅さん(60)
2022年、2020年に各1人
13、湖南省チン州市の廖松林さん(81)
14、甘粛省慶陽市の李輝霞さん(68)
中共は、学習者に信仰を放棄させるため、様々な拷問を行った。河北省張家口市懐来県の50歳の学習者・劉朝暉さん(医者)と両親が迫害され死亡した。劉さんは懲役7年の判決を宣告され、自白を強要するために警官から電気ショックと殴打を受けた。劉さんの父親である劉玉書さんは、労働教養を受け、張家口の洗脳班で5年間拘禁された。迫害で歯がほとんど抜け落ち、内容不明の薬物による迫害により、体が腫れるなど、言葉では言い表せない程の肉体的・精神的拷問を受けた。
山西省太原市杏花嶺区の学習者・李錫福さんは、何度も中共の警官に連行・拘束され、二度にわたって労働教養所で迫害され、懲役3年の判決も言い渡されたことがある。山西省晋中刑務所で、警官に殴打され、長期間手錠をかけられたため、両手に障がいを負った。さらに年金8万元近くを差し引かれ、1,500元の罰金を科された。李さんの娘・李潤芳さんは身体障害者(北京に陳情に行く途中で昏睡状態に陥り、病院に送られ、家族に知らせずに医師によって足を切断された。実際、その時、歩く時足に違和感があって、痛めただけだった)になった。娘は法輪功を学び続けることで、何度も連行され、2年間の労働教養を科されたことがあり、三度の実刑判決を受け、合計12年6カ月だった。拘禁されている間、薬物迫害と拷問を受けた。娘の足の切断の迫害は、李さんに大きな精神的苦痛を与えた。李さんは2024年9月25日、83歳でこの世を去った。
二、迫害による死亡の事例
1、河北省張家口市懐来県の劉朝暉さんと両親が迫害され死亡
河北省張家口市懐来の土木郷の学習者・劉朝暉さんは長年にわたって中共に迫害され、両親も迫害され死亡したことに苦しみ、2025年1月6日に50歳で死亡した。
元医者の劉さんは、法輪功を学んでいたため、迫害され、不当に解雇された。
拷問のイメージ図:手回し電話で感電させる
2000年11月のある日の夜7時、懐来県土木郷の7、8人の警官が劉さんの家に押し入り、家宅捜索を行い、劉さんと両親を郷政府に連行した。彼らは劉さんを手回し電話で1時間以上感電させ、ひどく殴打した。
2001年12月、劉さんは放浪生活を余儀なくされたが、県衛生局から「無断欠勤」を理由に解雇された。
2002年5月9日、劉さんは自宅から張家口市橋東公安局刑事第三分隊の警官に連行され、自白を強要するために殴打され、現金2.000元以上、メガネ、書籍、衣類を押収された。
2002年8月上旬、劉さんは張家口市洗脳班に送られて迫害され、2002年11月上旬、関島にある懐来県留置場に移送された。
2003年8月25日、劉さんは地元の裁判所で懲役7年の判決を言い渡された。2004年1月初め、劉さんは唐山市冀東刑務所第1分隊に送られた。刑務官は2人の受刑者に指図し、常に劉さんを監視させた。迫害で劉さんは高血圧、眼底出血、右膝の痛み、半月板破裂などの症状が現れた。2008年10月、劉さんは帰宅した。
劉さんの父、劉玉書さん、母の倪文秀さん、妹の劉朝霞さんと劉朝紅さんは、みんな法輪功の真・善・忍の信条を堅持していたため、中共から残酷な迫害を受けた。
2003年、父の劉玉書さんは、労働教養を科された。2004年3月、父親は再び張家口洗脳班に連行され、5年間拘禁された。拘禁された父親は肉体的、精神的な拷問を加えられ、歯がほとんど抜け落ち、血圧が200mm Hg以上になり、身体は腫れ上がり記憶力が衰えた。父親のことを知る人によると、父親は洗脳班の人員から、密かに食事に不明な薬物を投与されていたという。
長女の劉朝霞さんは化学工場の技師であったが、数回連行・拘禁され、2年間労働教養処分を受け、解雇され、離婚も強いられた。
次女の劉朝紅さんは迫害を免れようと、家から離れた。しかし、張家口市で警官に連行され、懲役5年の判決を言い渡された。刑務所で拷問を受け、夫との離婚を強要された。
母親の倪文秀は何度も中共の人員に連行され、拘束された。
2023年11月中旬、土木派出所の警官は再び劉さんの両親に嫌がらせをした。その数日後、母親は亡くなった。2024年5月25日、父親も80歳でこの世を去った。
2、山東省日照市の李鳳英さんは刑務所での迫害により死亡
山東省日照市五蓮県の学習者・李鳳英さんは、済南女子刑務所で心身ともに迫害を受け、子宮癌とリンパ腫を発症した。家族は医療のための仮釈放を求めたが、刑務所側は李さんが信念を貫き、「転向」しないという理由で釈放を拒否した。刑務所側が瀕死の李さんを帰宅させたのは2024年8月23日のことだった。同年12月31日、解放されて4カ月経って李さんは52歳で亡くなった。
李さんは、自分が法輪功を学んで恩恵を受けたので、もっと多くの人に法輪功を知ってもらい、もっと多くの人に法輪功の恩恵を受けてもらいたいと願っていた。2022年10月10日、李さんが五蓮県大郭村で人に法輪功の実態を伝えていたときに、警官に連行された。
五蓮県の裁判所は、日照市党委員会、政法委員会に操られ、法律を無視し、2023年5月15日、李さんに懲役8年、罰金2万元の判決を下した。
山東女子刑務所で、李さんは迫害され、リンパ腫と子宮癌を患い、斉魯病院に送られた。李さんと家族は化学療法を拒否し、仮釈放を求めたが、刑務所側は李さんに化学療法を強要した。その後、家族が李さんと面会したとき、李さんは短い距離を歩くのに1時間以上かかった。
1年後の2024年8月23日、山東女子刑務所側は、李さんの命が危ないと見て、9人の警官を使って、李さんを家に送った。それから4カ月後の12月31日午前4時頃、李さんは息を引き取った。
3、吉林省豊県の董玉素さんは迫害で死亡
吉林省遼源市東豊県の学習者・董玉素さんは、2024年8月8日夜、東豊県公安局の警官に連行され、遼源市留置場に拘禁された。迫害で全身が腫れ、呼吸が困難になった董さんは12月15日、59歳でこの世を去った。
8月8日夜7時30分ごろ、東豊県公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官、特殊警官、補助警官など約20人が突然、学習者・劉殿珠さんの家に押し入り、そこにいる学習者・董玉素さん、董玉芹さん、董玉豊さん、于立秋さん、于平さん、岳春霞さん、朱徳艶さんを連行した。連行された学習者全員の家は家宅捜索をされ、法輪功の書籍、パソコン、現金などの私物が押収された。
董玉素さん、董玉豊さん、于立秋さん(60代女性)、朱徳艶さん(56歳女性)は拘留され、遼源市留置場に収容された。 極度の恐怖と高圧的な迫害を受けた董玉素さんは、全身が腫れ上がり、呼吸困難になったため、保釈され、入院したが、12月15日に長春市の娘の家で亡くなった。
董さんはすでに遼源市龍山区裁判所に提訴されたという。
4、吉林省遼源市の尚淑霞さんは長期の迫害により死亡
吉林省遼源市の学習者で、遼源市第一実験小学校の元教師の尚淑霞さんは、20年以上法輪功を学んでており、法輪功への信念を堅持していたため、中共に長期にわたって迫害され、連行、拘束、恐喝、労働教養処分を繰り返された。2024年10月11日、尚さんは62歳でこの世を去った。
2010年11月22日午前9時、斉躍軍は7人の警官を引き連れて、尚さんの家の前に張り込んだ。彼らは尚さんがドアを開けた時に一斉に家に押し入り、家宅捜索を行い、いわゆる「証拠」を探した。警官は尚さんのハンドバッグを検査し、発見した420元、家にあるパソコン、携帯電話2台、プリンターを押収した。警官は強制的に尚さんを6階から引きずり下ろし、その間、尚さんは「法輪大法は素晴らしい」と叫び続けた。午後、警官は尚さんを拘置所に送り、家族に「15日間拘留する。3万元を支払えば釈放する」と言った。尚さんはお金を持っていないと言った。15日後、警官は 「脅迫罪 」で、尚さんに1年9カ月の労働教養を科し、同日、尚さんを黒嘴子労働教養所に送った。
拷問の再現:死人ベッド・大の文字のように吊し上げられる |
労働教養所で、尚さんは「死人ベッド」に縛り付けられ、長時間睡眠を奪われ、奴隷労働を強いられるなど、精神的・肉体的な拷問を受けた。2010年12月、尚さんを「転向」させるために、警官は、労働教養所に入ったばかりの尚さんを昼も夜も、死人ベッドに縛り付け、トイレに行くことを許さなかった。家族は2011年2月16日、労働教養所に行き、尚さんとの面会を求めたが、第三大隊の隊長は、尚さんが非協力的であるという理由で、家族の面会権を不当に拒否した。尚さんは労働教養所に拘禁されている間、毒の入った糊を使って手工芸品を作る奴隷労働もさせられたため、身体にダメージを与えられた。労働教養期間が終わると、尚さんは教養所側に強制的に15日間延長され、2012年9月4日になってようやく解放され、家に戻った。
労働教養所の迫害の結果、尚さんは帰宅後に乳がんを発症した。2014年、尚さんは遼源市を離れ、北京で娘と暮らした。人に法輪功の真実を伝えたことで、尚さんは警官に家宅捜索をされ、所持していた法輪功書籍や資料を押収されたという
5、9年以上の拘禁などの迫害で江蘇省塩城市の陳リンさんは死亡
江蘇省塩城市亭湖区の学習者・陳リンさん(女性)は、塩城市の製粉工場を定年退職者している。法輪功を学んでいるため、陳さんは9年以上、合計110カ月間、中共当局に拘束され、迫害を受けた。2024年7月、71歳でこの世を去った。
2000年10月1日、陳さんは法輪功への迫害停止を求めるために北京に行ったが、連行され、地元に送還された。市の「610弁公室」が設けた「転向」のための洗脳班に入れられ、1カ月以上拘禁された。陳さんは「転向」しなかったため、12月23日、1年6カ月間の労働教養を科された。
2008年のオリンピックの前、陳さんは再び亭湖区「610弁公室」の警官に連行され、塩城留置場に拘禁された。その後、1年以上労働教養処分を受けた。教養所での過重な労働の結果、爪は黒くなっていた。
2014年6月中旬、陳さんは人に法輪功が迫害されている事実を伝えたことで、コミュニティの職員に尾行された。そして、再び連行され、塩城留置場に送られた。
その後、陳さんは刑務所に入れられた。帰宅後、陳さんは社会保障局から年金を停止され、生活に多くの困難をもたらした。また、居住地の派出所とコミュニティーの職員は、頻繁に嫌がらせをしたため、陳さんは長期にわたって強いストレスを受け、体に病状が現れ、2024年7月に亡くなった。
6、山西省太原市の李錫福さん長期の迫害で死亡
李錫福さん |
太原市杏花嶺区の法輪功学習者・李錫福さんは、中共当局の警官に何度も連行・拘束され、二度にわたって労働教養の迫害を受けた。2015年7月、李さんは郵送した江沢民に対する告訴状を違法に差し止めたとして、太原市郵便局を提訴したが、そのことで、数千キロ離れた黒竜江省の「610弁公室」のパニックを引き起こした。そのため、李さんは連行され、不当に3年の懲役を言い渡され、山西省の晋中刑務所に拘禁された。刑務所で警官に殴打され、手が不自由になるほど長期にわたって手錠をかけられた。手を負傷した李さんは釈放の日に受刑者に服を着せてもらうしかなかった。李さんは年金の8万元を強制的に差し引かれ、罰金1.500元を強要された。家族は中共の人員によって、李さんの代わりに「社会治安を乱さない」と、いわゆる誓約書に署名させられた。李さんは肉体的、精神的な迫害を受けた後、2024年9月25日に83歳で亡くなった。
拷問の再現:激しく殴打 |
李さんの娘・李潤芳さんは北京に陳情に行く途中で意識を失って病院に搬送されたが、家族に知らせずに医師によって足を切断され、身体障害者になった。法輪功を学んでいる娘は、数回連行され、労働教養や実刑判決を受け、合計14年10カ月間拘禁され、拷問や薬物による迫害を受けた。
7、河北省の鄭文超さんは迫害され、子供2人を残して死亡
河北省易県(えき-けん)の学習者・鄭文超さんは、2020年9月、中共当局の迫害を避けるため、放浪生活を余儀なくされた。2021年頃、鄭さんは易県公安局の警官に連行されたが、その後、行方が分からなくなった。2024年3月、鄭さんはすでに迫害されて死亡したという情報が流れていたという。
この案件を知る警官によると、鄭さんは連行された後、懲役1年の判決を言い渡され、保定留置場に拘禁されたままであったが、迫害により、重病になったため、治療のため「保釈」された。鄭さんは2024年3月頃、2人の未成年の子供を残して、48歳でこの世を去ったという。
2020年5月19日午前10時ごろ、易県の城区派出所の当時の所長・靖明忠を含む警官が鄭さんの家に押し入り、午後2時ごろまで家宅捜索を行った。警官らは鄭さんを連行し「7日間拘留する」と言った。鄭さんが連行された後、警官は鄭さんの10代の子供を尋問して調書を作った。警官は子供に知っている学習者の名前を言うように強要した。子供は怖くて泣き続けた。鄭さんは留置場から帰宅した後、警官に何度も呼び出され、嫌がらせをされた。
情報筋によると、鄭さんなどの学習者が連行された後、易県公安局はいわゆる「攻略」チームを結成し、さらに多くの学習者を連行し、案件を大きくし「団体犯罪」として上層部に報告することを目的としていた。鄭さん、甘月鳳さん、胡沈佳さん、高暁雄さんの4人は警官に濡れ衣を着せられ、 タク州市検察庁に送検された。その後、鄭さんと胡沈佳さんは迫害から免れるため、家を離れた。
2021年4月、放浪生活をしていた鄭さんが易県公安局の警官に連行されたと分かったが、それ以来、消息は不明であった。2024年3月、懲役1年を言い渡された鄭さんは、2人の未成年の子供を残して亡くなったことが判明した。
三、結び
法輪功は佛家の修煉法であり、真・善・忍に従って良い人になるよう、返本帰真を教えている。法輪功と学習者を迫害する罪は、人間界の法律からも天の怒りからも逃れられない。中共による、真・善・忍を信仰する学習者に対する残酷な迫害の中には、因果応報の事例が数多くある。
2024年、中共に従い、法輪功への迫害に参加した各級の官吏やその他大勢の人が悪報に遭った。明慧ネットで明らかにされた例の不完全な統計によると、2024年に悪報に遭った人の数は729人に達し、中共による法輪功迫害の25年間で、人数が最も多かった。迫害と応報の関係は因果応報であり、神も因果応報も信じない中共と、中共の無神論に洗脳された人だけが、あえて天に対してこのような悪行を行うのである。
善悪に応いがあるというのは天の掟である。未だに法輪功への迫害に参加している人たちに忠告したい。法輪功の学習者が伝える法輪功迫害の事実に耳を傾け、法輪功を迫害することを止め、善を選択し、それに従い、自分と家族のためにより良い未来を選択してほしい。
付録:2025年に法輪功学習者が迫害され死亡した統計(15KB .xlsx)