河北省女子留置場で王瑞伶さんは薬物迫害を受けて精神異常
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文/中国の若い大法弟子

 【明慧日本2025年2月9日】

 以下は法輪功学習者・Aさんが語った、王瑞伶さんに対する迫害の経歴

 王瑞伶さん(72歳)は、2019年7月6日未明の3時ごろ、夫・馬拡さんと共に自宅へ押し入った遵化市の国保警官に連行された。その後、夫妻は遵化市の裁判所で不当な判決を受けた。馬拡さんは懲役5年を宣告され、唐山冀東留置場に拘禁されたが、現在は自宅に戻っている。一方、王瑞伶さんは懲役8年を宣告され、2021年4月15日に石家荘市にある河北省女子留置場に移送された。第14監獄区、および13監獄区で不当に拘禁された。

 法輪功学習者・Aさんが留置場内で聞いた話では、複数の受刑者が王瑞伶さんをトイレに連れ込み、激しく暴行したとのこと。その際、大きな殴打音や受刑者たちの罵声、そして王瑞伶さんの叫び声が響き渡ったという。トイレ内には監視カメラが設置されていない。

 さらに、留置場側は王瑞伶さんの拘禁室に薬物中毒の受刑者を入れた。この受刑者は非常に凶暴で、毎日のように王瑞伶さんを暴行し、その結果、肋骨が折れ、全身傷だらけになった。

 王瑞伶さんは迫害に抗議するために絶食を行ったが、留置場の警官・隊長は3~4人の受刑者に命じ、王瑞伶さんを手押し車で押さえつけて、彼女を手押し車ごと縛り付けた。その状態で監区内の病院に連れて行き、無理やり「灌食」を行った。その間も、王瑞伶さんは「法輪大法は正しい法である」と声高(こわだか:声を高くはり上げる)に叫びながら真実を訴え続けた。その痩せ細った体に心を痛める受刑者もいたが、留置場の命令に逆らうことは出来なかった。

 その後、王瑞伶さんは精神に異常をきたし、不安定な状態になった。具体的には、感情が突然暴発し、叫び声を上げないと落ち着かないことがあり、昼夜を問わず泣き叫ぶこともあった。時には静かになるものの、ぼんやりして無表情な状態が続いた。留置場側が彼女の食事に何らかの薬物を混入した可能性があると疑われている。

 かつて学習者・Aさん自身も、留置場の警官に食事に薬を混ぜられた経験があると語った。食事を摂ると頭痛、倦怠感、胸の圧迫感、反応の鈍さを感じるようになったそうである。また、ある受刑者が彼女にこっそり教えてくれた話では、食事の配膳時に警官・隊長が彼女の食器に薬物を混入するのを目撃したとのことである。

 法輪功の修煉で心身ともに恩恵を受ける

 1953年6月9日生まれの王瑞伶さんは、河北省遵化市堡子店鎮北岺村に住んでおり、清東陵文管処の退職職員だ。以前の彼女は、頭痛、頸椎症、腰椎椎間板ヘルニア、脳血管疾患、頻繁な風邪、胸の圧迫感など多くの病気を抱えていた。さらに、夫の実家は大家族で、姑や小姑、義姉妹との間に長年にわたる絶えまない対立があった。

 王瑞伶さんは、1998年に法輪功を学び始めた。彼女は「真・善・忍」の原則に従い、自分を厳しく律し、矛盾が起きたときには自分を見つめ直すようにした。次第に心が穏やかになり、家族全体の関係も調和が取れるようになった。同時に、彼女の体調も徐々に改善され、修煉を始めて半年後にはすべての病気がなくなり、軽やかな日々が送れるようになった。

 迫害を受け、不当な労働教養と懲役に処される

 1999年7月、中共の江沢民政権は法輪功への迫害を開始した。2011年、王瑞伶さんを含む数人の学習者が一緒に学法煉功をしていたところ、10人以上の警官が銃を持って包囲し、彼女たちを連行した。彼女たちは不当に拘留所に拘禁され、全員の自宅が警官によって家宅捜索された。同日夜9時ごろ、警官が王瑞伶さんの家に押し入り、コンピュータ、プリンター、法輪功の書籍、師父の写真などを押収した。その数日後、国保大隊の警官が彼女の家族に領収書を発行せず1050元(約2万円)を強要した。王瑞伶さんは拘留所に45日間拘束された後、1年間の労働教養を言い渡され(執行猶予付き)、さらに家族は13000元(約27万円)を強要されたが、領収書は発行されなかった。

 2019年7月6日未明3時ごろ、遵化市内の複数の村や町で、学習者が警官によって一斉に連行され、家宅捜索を受けた。この日、遵化市国保大隊は300人以上の警官を動員し、19人の学習者を連行した。68歳の王瑞伶さんと夫・馬拡さんも自宅から連行され、家は徹底的に荒らされた。2019年12月17日、19日、23日、遵化市裁判所は王瑞伶さん、馬拡さんを含む12人の学習者に対し、3回にわたって不当な裁判を行い、懲役2年~8年を言い渡した。罰金も2000元(約4万円)~1万元(約21万円)が課された。その中で、王瑞伶さんは懲役8年を言い渡された。

 2021年4月16日夜、王瑞伶さんは石家荘市女子留置場の第14監獄区に連行され、後に13監獄区に移された。彼女は毎日、朝昼晩と暴行を受け、監室内ではしばしば彼女の血が見られた。王瑞伶さんが薬を拒否し続けたため、警官は彼女の歯を無理やり折った。また、彼女が「転向」を拒否し続けたため、留置場側は家族との面会を禁止した。「転向しない限り、面会は許さない」と通告されている。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/1/22/488938.html
 
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