【明慧日本 2025年2月10日】法輪大法情報センター(faluninfo.net)は今般、中国共産党(以下、中共)が国外で工作員を利用して法輪功と神韻を中傷している実態を発表した。英国議員はこれに衝撃を受け、政府に調査を呼びかけている。
英国議会議員「中共の越境弾圧、英国の価値観を脅かす」
英国議会議員で宗教・信仰の自由(FoRB)超党派議員連盟(APPG)会長のジム・シャノン氏 |
英国議会議員で宗教・信仰の自由(FoRB)超党派議員連盟(APPG)会長のジム・シャノン氏は2025年2月6日の議会で、中共の国境を越えた弾圧は宗教の自由を侵害するだけでなく、英国の価値観や民主主義、法の支配に対する公然とした挑戦だと述べた。シャノン氏は政府に対し、法輪功学習者(以下、学習者))と神韻を妨害から保護するため、緊急調査を実施するよう発言した。
2月6日の定例議会でシャノン氏は、枢密院議長兼下院院内総務のルーシー・パウエル氏に次のように質問した。
「過去25年間、学習者は中共による迫害を継続的に受けてきた。人権団体の報告によると、何百万人もの学習者が信仰を理由に投獄され、強制労働や拷問を受けている。
この弾圧は中国の国境を越えて広がっており、懸念すべき事態である。流出した中国公安部の報告書によれば、中共は法輪功を世界規模で排除するため、スパイネットワーク、ソーシャルメディア、虚偽情報、嫌がらせなどの手段を用いており、英国国内でもそのような活動が行われている。これは宗教の自由を侵害するだけでなく、英国の価値観や民主主義、法の支配に公然と挑戦するものだ。
政府は緊急調査を実施し、法輪功への攻撃や神韻公演への妨害を含め、中共による英国国内での越境弾圧に対抗すべきではないか」
庶民院院内総務ルーシー・パウエル氏 |
庶民院院内総務ルーシー・パウエル氏は、以下のように応答した。
「シャノン議員の提起した問題は、宗教と信仰の自由に関わる。英国の財務大臣と外務大臣は最近の訪中時に、人権及び宗教・信仰の自由の問題について中国側に懸念を間違いなく表明している。英国政府は、この問題を重視している」
スコットランド担当大臣 法輪功と神韻への中傷手法に衝撃
スコットランド担当大臣で議会議員のイアン・マレー氏 |
スコットランド担当大臣で議員のイアン・マレー氏は、学習者への返信で次のように述べた。
「中共工作員が身分を偽装して法輪功と神韻を中傷している手法に関する情報は、確かに衝撃的なものだ。公的な人物や組織は、個人やグループを貶めることを目的とした虚偽情報宣伝への警戒を怠ってはならない」
「英国は、1998年の人権法と2010年の平等法で保障された宗教・信仰の自由を含む人権を擁護している。これらの価値観は、我々の社会と法制度の核心である」
「虚偽情報の脅威を重く受け止めている。なぜなら、これはコミュニティに影響を与えるだけでなく、我々の民主主義制度を損なう可能性があるからだ。この問題を議会の同僚に提出し、適切な対応策を検討する。そして特に英国国内でのこのような活動の有無については、徹底的な調査を確実に実施していく」
外務省インド太平洋担当大臣 国外での脅迫行為は容認できない
英国外務省インド太平洋担当大臣で議会議員のキャサリン・ウェスト氏 |
英国外務省インド太平洋担当大臣で議会議員のキャサリン・ウェスト氏の議員への返信 |
英国外務省インド太平洋担当大臣で議会議員のキャサリン・ウェスト氏は議員への返信で次のように述べた。
「中国における宗教・信仰の自由(FoRB)は厳しく制限されており、学習者への迫害もそこに含まれる。英国政府が人権、特に宗教・信仰の自由の権利を支持していることを保証する」
「指摘された海外での脅迫に関する報告、特に英国内で発生した事案について、外国政府が国外で(当該外国政府への)批判者に強要、脅迫、危害を加えようとする行為は容認できない。英国では、国籍の如何を問わず、すべての人の言論の自由およびその他の基本的権利が法律によって保護されている」