【明慧日本2025年2月28日】(明慧ウクライナキーウ西洋人記者のレポート)2025年、『轉法輪』が中国で初めて出版されてから30周年を迎えるにあたり、ウクライナの一部の法輪功学習者が自分の体験を共有し、一冊の本がどのように彼らの人生で欠かせない存在となったのかを語りました。
戦火を逃れ、ずっと『轉法輪』を持ち続けている
オルガさんはウクライナ東部出身です。彼女の父親は2000年代に法輪大法を修煉し、その素晴らしさについて何度も彼女に話していました。しかし、その当時のオルガさんは真剣に受け止めていませんでした。
数年後、この若い女性の生活は劇的に変わりました。彼女はこう振り返りました。「2011年、私は28歳で、若い母親として突如重病にかかりました。医者は多くの薬を処方し、治療は7カ月間続きましたが、私の肝臓は耐えきれず、最終的に中毒性肝炎になってしまいました」
オルガさんは体重が急激に減り、極度に衰弱し、正常に食事を取ることができず、毎日元気をなくしていて、体の状態は非常に悪化していました。両親が再び彼女を訪ねてきた時、父親は娘の状態を見て、「オルガ、もし生きていたいなら、『轉法輪』を読んでね!」と勧めました。
父親の勧めを受け、2012年の春、オルガさんは法輪大法を修煉し始め、『轉法輪』を真剣に読み始めました。「私の健康はすぐに回復しました。薬をすべて捨て、体重も徐々に回復し、再び生活への希望を持つようになりました」と彼女は言いました。
座禅をしているオルガさん |
2014年、戦火がオルガさんの故郷にまで広がり、彼女たちはすぐに避難しなければなりませんでした。
オルガさんはこのように振り返りました。「私たちには荷物をまとめる時間は一晩しかありませんでした。私は部屋の中を歩き回り、ここを永遠に離れなければならないと思うと、気持ちがとても重く感じました。すべてを持ち出すことができないので、私は最も重要なものだけをまとめ始めました」
「当時、夫は大法に対して懐疑的で、私が部屋にこもって煉功することを嫌い、それが原因で私と喧嘩になったこともありました。しかしその日、私が最初にスーツケースに入れたのは、師父の写真とすべての大法書籍でしたが、夫は荷物の整理を手伝ってくれる時、一言も不満を言いませんでした。私たちはさらにいくつかの衣服や靴を詰め、アパートの扉を閉め、家を後にしました。それ以来戻ることはありませんでした」
2014年以降、オルガさん一家は2つの都市を転々とし、3回も引っ越しました。「新しい家に引っ越すたびに、私が最初にスーツケースから取り出すのは、師父の写真と大法書籍でした」と彼女は言います。
現在、彼女の夫は大法に対する態度が変わりました。彼は法輪功の修煉者であるオルガさんの父親が誠実にビジネスを営み、相当な財産を持っているにもかかわらず、謙虚で控えめであることを見てきました。また、同じく法輪功の修煉者であるオルガさんの弟が父親の財産を欲しがることなく、むしろよく他人を助けていることも見てきました。オルガさんは子供たちに誠実で善良で、怒ったり、生活に不満を言ったりすることがないようにと教えています。彼らは、法輪大法の修煉によってこれらを学んだと語っています。
危機的な瞬間、例えば激しいロケット弾の攻撃を受けた時など、オルガさんの夫は大声で「法輪大法は素晴らしい」と唱えます。オルガさんは「夫は、この偉大な言葉が命を救えると信じています。彼はもはや天を恨み他人をとがめることをしなくなりました」と言いました。時には、オルガさんは『轉法輪』や師父の他の説法を夫に読んであげることがあり、夫はいつも真剣に耳を傾けます。これが彼にとって、生活の困難に直面した時に前向きな態度を持ち続ける力となっています。
オルガさんは修煉を貫く決意を示しました。「私たちに宇宙の偉大な法理を授けられ、そして『轉法輪』の中で『真・善・忍』の原則に従って行なうことを教えてくださった師父に感謝します!」
『轉法輪』が若者を迷いの深淵から救い出す
デニスさんは2003年に法輪大法の修煉を始めました。それ以前、彼は何年もの間、人生の答えを探し続けていました。
デニスさんはこう振り返りました。「16歳の時から、私はさまざまな宇宙の知識を探し続け、人生の最も根本的な問い、すなわち『何が正しいのか? 何が間違っているのか? 私はどう選ぶべきなのか? どの道を歩むべきなのか?』という問いに答えを求めていました。両親には一つの基準があり、祖父母には別の基準、友人たちの基準もそれぞれ異なっています。なぜこんなに違うのか? 本当に普遍的な基準は存在しないのでしょうか?」
『轉法輪』を読み始めた時、彼は自分がついに正しい判断基準を見つけたことに気づきました。「私は人生の指針となる原則を見つけ、これによって自分自身、家族、友人、社会との調和を保つことができました。自分の未来の選択がどのような基盤の上に立つべきかが、ようやく理解できたのです」
デニスさんは、『轉法輪』を初めて読んだ時、「真理を知った」と痛切に感じ、まるで迷いの深淵から抜け出したかのような感覚で、心の中は喜びで満たされたと述べました。
「宇宙の法理である『真・善・忍』は実にシンプルで、そして『轉法輪』の中で、これらは私に、複雑で急速に変化する現代社会の中で進むべき方向を導いてくださいました。師父は私たちにこんなにも貴重で奥深い法理を授けてくださり、本当に感謝します!」とデニスさんは言います。
デニスさんはキーウで李洪志師父への感謝を述べた |
『轉法輪』を読んで、本当の幸せを見つける
リュドミラさんはウクライナ西部に住んでいます。彼女は幼い頃から青年期をソ連で過ごしました。その頃、彼女は人生で最も重要なことはたくさんのお金を稼ぐことであり、それが幸せへの唯一の道だと信じていました。
学業を終えた後、彼女は貿易の仕事をし、その後、自分の会社を立ち上げ、そして家庭を築きました。子どもたちが成長して家を出て行き、彼女は次に何をすべきかを考え始めました。彼女は引き続き幸せを探していました。「幸せは男女の愛情、または美味しい食事や娯楽にあるのかもしれないと思っていました」しかし、彼女の心の中には常に空虚感がありました。
2010年、リュドミラさんは『轉法輪』を手にしました。最初、彼女は本の内容をよく理解できませんでしたが、一年後、ようやく一冊を読み終えました。
その時、彼女はついに本当の幸せの鍵を見つけたことに気づきました。「この神聖な本は私の人生を変え、そして他人に対してもっと優しくなりました。私は物質的な成功を追い求めることをやめ、もっと善良で、忍耐強くなりました」
リュドミラさんは、「他人のために考えることが大切だと分かり、自分の利益より他人の利益を優先するようになりました」と話し、今では、彼女は他人に貴重な知識を共有する機会を逃すことなく、いつも人々に『轉法輪』を読むように勧めています。「この大切な本を他の人に薦め、彼らが『真・善・忍』の原則に従って自分を高める機会を持つことができる時、私は本当の幸せを感じます」とリュドミラさんは話しました。
リュドミラさんが座禅をしている様子 |
「私は本当に命に意義を与える道徳法則を見つけた」
イヴァンさんは子供のころから武術に興味を持っていました。武術を学んでいく中で、彼は気功についての知識に触れ、次第に道徳修養の重要性に気づくようになりました。彼はこのように述べました。「本当に優れた武術技能は、人徳が高い人にしか伝授されないということを読んだことがあります。それで私は、道徳法則や精神修煉の流派を探し始めました」
15歳の時、イヴァンさんはキーウに引っ越しました。大学に通っている間、彼は哲学や禅宗、気功などに関する本を広く読み、関連する講義にも参加し、そして武術学校を探し続けました。その頃、彼は学生寮に住んでおり、経済的に困窮していて、生活は非常に厳しかったと言います。彼は人生の意義について考え始めました。「ただ食べるために働き、働くために食べるのは嫌だ」と思っていました。
1年半後、イヴァンさんは法輪大法の主な著作『轉法輪』を読みました。この本が彼の人生を変えました。「この本は私の多くの疑問に答えてくれました。これまでばらばらに得ていた知識を一つの体系にまとめてくれました。私は結局武術の達人にはなりませんでしたが、命に意義を与える本当の道徳の法則、『真・善・忍』を見つけました」
イヴァンさんがキーウの公園で座禅をしている様子 |