1月から2月にかけて、518人の法輪功学習者が連行・嫌がらせを受けた(1)
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 【明慧日本2025年3月10日】明慧ネットの報道によると1月から2月にかけて、中国において518人の法輪功学習者(以下、学習者)が中共により連行や嫌がらせを受けたことが明らかになった(連行244人、嫌がらせ274人)。そのうち101人が不当に家宅捜索を受け、2人が強制的に洗脳班に送られ迫害、10人が強制的に採血され、2人が家を追われる事態に陥った。この期間中、中共関係者は学習者に対し、合計46,200元(約970,200円)あまりを搾取した。

2025年1月~2月に明慧ネットが報じた学習者が中共に迫害された人数統計

 連行や嫌がらせを受けた学習者の中には、60歳以上の高齢者が58人含まれ、その内訳は90~100歳が1人、80~90歳が7人、70~80歳が26人、60~70歳が24人で、最年長者は93歳だった。

  2025年1月~2月に明慧ネットが報じた60歳以上の高齢者58人が中共に連行・嫌がらせを受けた件数

 中共関係者による連行と嫌がらせの件数は、中国の23の省、自治区、直轄市で発生した。連行事件が最も深刻であった6つの省は、河北省45人、吉林省35人、黒竜江省28人、湖北省22人、山東省22人、遼寧省21人の順だった。一方、嫌がらせ事件が最も多かった地域は、河北省80人、黒竜江省28人、山東省24人、吉林省19人、上海市18人、北京市17人、四川省17人、天津市15人、遼寧省14人の順だった。連行と嫌がらせを受けた学習者の中には、信訪局副局長、大学教授退職者、教師、公務員、弁護士、会計士、養殖専門家、農民などが含まれていた。

  2025年1月~2月に明慧ネットが報じた学習者に対する中共の連行、嫌がらせ、迫害の人数の地域別分布

 注目すべき点として、同じ期間である1月から2月において、中共による違法判決を受けた学習者が165人、迫害によって命を落とした学習者が22人確認された。詳細な報道については以下の記事を参照。

 1月、97人の学習者が中共によって違法判決を言い渡された。2月、68人の学習者が不当判決を受けた。1月、14人の学習者が迫害により無念の死を遂げた。2月、8人の学習者が迫害により命を落とした。

 注:この記事で言及されている連行および嫌がらせ事件は2024年に発生した可能性もあるが、その情報は2025年に判明し、明慧ネットで報道された。

 一、1月から2月にかけて244人の学習者が連行されたことが判明

 明慧ネットの報道と統計によると、1月から2月の間に244人の学習者が連行されたことが判明した。河北省が最も深刻で、45人が連行された。吉林省では35人、黒竜江省では28人が連行された。

 一部のケース:

 1.広東省揭陽市で林素貞さんを含む4人の学習者が連行される

 1月22日午後、広東省揭陽市の学習者である江碧吟さん、江錫娥さん、美英さんが林素貞さんの家で法輪功の書籍『轉法輪』を一緒に読んでいたところ、新興派出所の警官によって連行され、家宅捜索を受けた。この本は人々に良い人になるよう教える書籍だが、現在4人は不当に拘束され、拘束場所は不明。詳しい情報をご存じの方は補足をお願いします。

 2.昆明市嵩明県の養殖専門家・畢金梅さん 不当に家宅捜索され連行される

 1月11日夜7時ごろ、昆明市五華区の穿金路派出所の警官が畢金梅さんの自宅(省第二建設グループ団地)に押し入り、家宅捜索を行い畢さんを連行した。警官は現場にいた家族に「昼間から畢金梅を監視していた。彼女の服装や行動場所もすべて把握している」と話した。現在、畢金梅さんは昆明市拘置所に不当に拘束されている。

 畢金梅さん(60歳)は嵩明県水務局の灌漑エリア淡水養殖エンジニアで、養殖専門家として評価され、農業部や水利庁、嵩明県から表彰されている。2014年8月16日に嵩明の隣県である昆明市の尋甸県で『神韻』のDVDを配布したところ、連行され不当に拘禁、懲役7年半の判決を宣告された。

 2022年2月16日、畢金梅さんは冤罪の刑期を終えて釈放されたが、その後も嵩陽司法所や地元の派出所などの職員に数回にわたり嫌がらせを受け、畢さんと家族の日常生活に重大な妨害が生じた。この7年半の冤罪による迫害で、畢金梅さんは夫と離婚することを余儀なくされた。

 3.黒竜江省の派出所警官が不法拘留を目的に劉英さんに降圧薬を強制

 1月20日午前、黒竜江省密山市の八五七農場派出所の警官8人が学習者・劉英さんの自宅に押し入り連行を試みたが、劉英さんは不在だった。そこで彼らは劉英さんの娘・王晶さんの職場に押し入って王さんを連行し、親戚宅を訪ねて劉英さんを連行しようとした。劉英さんは「私は良い人を目指しており、何も違法なことはしていません」と訴えた。

 警官たちは無理やり劉英さんと王晶さん母娘を密山市拘置所に連行したが、健康診断の結果、劉英さんの血圧が180以上で心臓にも異常が見られ拘置所には入所しなかった。その後、密山市の病院に連れていかれ降圧薬の服用を強制されたが、血圧は下がらず200以上に上昇した。警官はさらに別の降圧薬を服用させた上、静脈注射も強制しようとしたが、劉英さんは拒否した。医師も「本人の同意がない限り注射できません。彼女は犯罪者ではありません」と警官に釘を刺した。

 しかし、警官たちは「劉英を拘置所に入れない限り、上司から費用が支払われない」という理由で手段を選ばず、劉英さんを176まで血圧を下げた後、不法に拘置所に入れた。劉英さんと娘の王晶さんはそれぞれ10日間拘束され、「無署名」で釈放されたが、王晶さんは職場から不当解雇された。

 (続く

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/3/7/491416.html
 
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