【明慧日本2025年3月11日】(前文に続く)
二:1~2月に274人の法輪功学習者が嫌がらせを受ける
明慧ネットの報道による統計によれば、1月から2月までの期間に少なくとも274人の法輪功学習者(以下、学習者)が嫌がらせを受けた。河北省が最も深刻であり、80人が嫌がらせを受けた。これに次いで、黒竜江省では28人、山東省では24人が嫌がらせを受けたと報告されている。
個別の事例
1、上海の学習者、24時間違法な監視・追跡を受ける
事例: 上海市で「両会」(重要な政治会議)が開催される期間中の1月13日から1月18日まで、上海在住の学習者・応鈺(応玉)(おうぎょく)さんは、24時間の住居監視下に置かれた。この監視行為には違法性が疑われる。
応鈺(応玉)(おうぎょく)さん
◎上海市楊浦区の長海路派出所は、平安辦(治安部門)からの通知を受け、2月5日から2月14日までの間、学習者・叢培喜(そうばいき)(叢培喜さん一人のみ)を監視するよう求められた。理由はハルビンで冬季運動会が開催されるためだった。
また、1月13日から18日の間にも、彼女は監視の対象となっていた。迫害が始まって以来、監視の任務が課されるたびに、叢培喜さんは例外なくその対象となっていた。さらに、3月5日に北京で会議が開かれる際も、監視される予定だ。
◎1月13日以降、上海市曹楊区に在住の学習者・李紅(り こう)さんが外出する際、尾行され写真撮影される事態が発生した。李さんは止めるよう求めても、尾行者は従わなかった。尾行者によれば、この行動は上海市曹楊新村街道の平安辦主任である程小竜の指示で行われている。
1月14日朝には、李紅さんが扉を開けて外出した瞬間から尾行者が写真撮影を始め、李さんにぴったりと付き尾行した。尾行者は「警察官」だと名乗り、李さんの職場のカフェまで尾行した。カフェ店内でも、李さんの行動を執拗に監視し、写真撮影を繰り返した。尾行者は店員に対して「秘密任務を遂行中」と説明したものの、これにより李紅さんの仕事が妨害され、カフェの通常業務にも大きな影響を与えた。また、正義感から備考者に意見した客と口論になるなど、態度は非常に横柄だった。
最終的にカフェの店員が警察に通報し、現場に到着した警官が程小竜に連絡したことで、尾行者はようやく行動を控えめにしたが、李紅さんは早退を余儀なくされ、その日の業務を完了することができなかった。翌日の1月15日も、この尾行者は引き続き李さんに密着しながら監視し、写真撮影を繰り返すという「秘密任務」を遂行した。
2、北京市昌平区十三陵派出所の警察が93歳の高齢者に嫌がらせ
2月14日の夜、十三陵派出所の北荘エリア担当警察官の辛海波が私服で延寿鎮北荘村の学習者の王雨(おうう)さんの家を訪れた。その際、王雨さん本人は不在だったが、辛海波は王雨さんの家族と93歳で修煉している祖母の所にしばらくいた。
2月17日の夜、辛海波は再び王雨さんの家を訪れ、王雨本人と彼の妻郭暁青さんと会った。数分間会話した後、「全国人民代表大会(両会)が開催されるから、ちょっと様子を見に来ただけ」と述べ、その場を後にした。この間、悪意は見られなかったものの、学習者の日常生活に直接的な干渉があった。
3、重庆市江北区石馬河地域の警察が地元学習者を嫌がらせ
重庆市江北区石馬河地域において、派出所の警察と地域の一部のスタッフがしばしば学習者の家族に電話をかけたり、家を訪ねてきたりするなどの行為を行っている。そして、許可なく室内の写真を撮影したり、恐喝したりする形で嫌がらせを行っている。さらに、数年前には慰問品や慰問金を渡すなどの形式で接触することがあったが、これらの行為は対応者たちに不安をもたらした。これらの行為は意図を持っており、目的は監視することであり、彼らの日常生活に影響を与えている。
4、吉林省舒蘭市の学習者の国慶芬(こっけい ふん)さんが警察にネット逃亡者として虚偽の告訴
1月19日の中国の消息によると、吉林省舒蘭市の学習者の国慶芬さんが2024年12月28日に娘の家で年越しをするため訪問した際、吉林鉄道派出所に拘束された。その後、警察が彼女をネットで逃亡者として虚偽の告訴をしていることを知った。1月17日には、裁判所職員が彼女に署名を求めて訪れるという事態になった。
5、山東省高密市の学習者の管翠玲(かん すいれい)さんが警察に自宅に入られ強制採血される
1月23日、山東省高密市に住む学習者の管翠玲さんの家に朝陽派出所の警察3人が訪れた。当時彼女は台所で料理中だったが、警官3人に押さえつけられ、強制的に採血された。
6、河北省涞水県の元信訪局副局長の劉金英(りゅう きんえい)さんが嫌がらせを受け続ける
2月9日午前11時、劉金英さんが昼食を準備している最中、涞水鎮派出所から警察官が2人訪ねてきた。彼女の夫が扉を開けると、警察は劉金英さんを外に出すよう要求した。夫が「外は寒いから中に入りなさい」と言い、警察は家のなかに入った。
二人の警察官は肩につけた執法装置をオンにしていたが、劉金英さんが止めるよう求め、警察官はそれに応じてオフにした。その後、「写真を撮らせてほしい」と要求したが、彼女はこれを拒否した。警官は「今も法輪功を修煉しているのか」と質問したが、彼女は「修煉するかどうかは個人の自由です」と答えた。警察官たちはそれには答えず、そのまま立ち去った。
2月11日午後2時頃、再び涞水県公安局の警官が訪れたが、劉金英さんは不在であり、警察はその場を去った。しかし、その後の午後3時頃、再び警官2人が訪ねてきた。ドア越しに誰が来たのか尋ねたところ、「涞水公安局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の治安管理担当」と名乗った。
劉金英さんが詳細を問うと、警官は「訪問を行っているだけです」と説明したが、彼女は「高齢の父親(86歳)が退院したばかりで警官を見ると怖がるので、ドアを開けることはできません」と伝えると、その場を離れた。
劉金英夫婦は以前、公務員だったが、長年の迫害を受けたせいで退職金が全く支給されず、農業に頼って生活している。また、父親は迫害後の監視中に多くの心労を抱え、現在も体調が悪く介護を必要としている。
(続く)