スウェーデン国会議員「中共の神韻攻撃は民主主義体制への脅威」
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 【明慧日本2025年3月11日】(スウェーデン=明慧記者)アメリカの神韻芸術団は2006年に設立され、毎年新しいプログラムを通じて、中国五千年の伝統文化の精髄を観客に届けている。その芸術性の高さは、各国の政財界のリーダーや文化界のエリートたちを魅了してやまない。しかし、この19年間、中国共産党(以下、中共)はあらゆる卑劣な手段を使って神韻公演を妨害し、攻撃し続けている。 最近、スウェーデン国会議員のニマ・ゴラム・アリ・プール氏はメディアの取材に対し、「これらの行為は、中共政権とそのイデオロギーが自由社会に対する脅威であることを示している」と述べた。

 「中共はあらゆる形の独立した文化活動を脅威と見なしている」

 長年にわたり、中共の大使館やその代理人はスウェーデンの要人に繰り返し接触し、さらには西側メディアを利用して神韻や法輪功を誹謗中傷している。スウェーデン国会議員のニマ・ゴラム・アリ・プール氏もこのようなメールを受け取ったことがあり、中共が誹謗中傷を通じて海外の中国人や団体を支配しようとする一方で、スウェーデンの民主主義体制にも挑戦していると指摘した。

「(神韻は)素晴らしい公演です! まさに一生忘れられない体験になる」と話す、
スウェーデン国会議員のニマ・ゴラム・アリ・プール氏

​ ニマ氏は次のように語った。「これは何かで読んだのですが、(中共が発する)これらの(中傷などの)情報については情報をうのみにせずその背景を読み取る必要があります。神韻が中共政府によって脅威と見なされている以上、神韻に関する中共による情報はすべて中共からの攻撃である可能性が高いのです。中共の発する情報を額面通り受け取るのではなく、中共が発信する神韻に関する情報を疑いの目で見ることが重要です。そうすれば、中共政権が、自分たちにとっての脅威とみなしたあらゆる組織や個人を貶めるために、国家的努力を惜しまないことを理解できるでしょう」

 ニマ氏はまた次のようにも述べている。「独裁的な全体主義国家は、しばしば民族的文化を脅威と見なします。なぜなら、民族的文化は本来、独立したものであり、文化の創造は民族に委ねられ、文化の自由な享受はその民族の権利だからです。残念ながら、現在の中国では、独立性を有するものは全て中共にとっての脅威と見なされています。そのため、このような水面下での情報工作や神韻の弾圧のためのさまざまな試みがあるのも、驚くに値しないのです」。そして、ニマ氏は嘆息しながらこう付け加えた。「中国人は本来、輝かしい文化を持つ民族です。それなのにこの民族を国際社会で代表しているのは中共政権なのですから、なんて悲しいことでしょう」

 ニマ氏は、西側諸国において中共に対する認識が変化しつつあることとして、中共政権とそのイデオロギーが自由社会に対して脅威をもたらしている点を挙げ、次のように語った。「より多くの西洋人が理解すべきことは、中共のイデオロギーは我々の価値観とは根本的に異なるということです。中共は、自らの支配下に置くことのできない独立した文化や活動を一切認めたくありません。これこそが、神韻が脅威と見なされる理由なのです。我々西側の人々は、この現実をはっきりと認識しなければなりません。中共政権とわれわれ西側諸国が長期的かつ平和的に共存することは不可能なのです。なぜなら、中共はいずれ必ず、何らかの形で我々を脅かすからです。いや、実際にその脅威は始まっています」

 さらにニマ氏は、中共が西側諸国に設置した「秘密警察署」について言及し、その設置目的が現地の中国人を監視・支配することにあると指摘した。「これは、神韻への弾圧の理由と本質的に同じことです。中共は中国国内だけでなく、海外の中国人社会まで支配しようとしているのです」

 「民主主義下で選出された国民の代表は、自分の意見を表明する権利を有する」

 2024年、法輪功学習者の反迫害25周年を迎えた際、ニマ氏はスウェーデンの他の16人の国会議員と共に共同声明を発表し、法輪功学習者への支持を表明し、また中共による生体臓器収奪の犯罪を非難した。このため、当該議員たちは中共大使館から何度も圧力を受けたという。

 ニマ氏は、これは中共が西側の民主主義を軽んじている証拠だと考えている。「私は中共のこの行為を、度量や品性に欠けている小人(しょうじん)の行為だと思います。クリスマス休暇でスウェーデン北部にいるとき、メールボックスを開けると、中共大使館からのメールが届いていました。その内容は、いわゆる“真実”を知らせたい、というもので、臓器狩り(生体臓器収奪)の告発は陰謀論だと書いてありました。しかし、私が知るかぎり、複数の証拠により臓器狩りが(中国で)実際に存在していることが確認されています」

 ニマ氏は続けてこう述べた。「私はこれらの行為は、中国(中共)がスウェーデンの、国民に選出された代表(議員)とスウェーデン政府を全く尊重していないこと、また私たち議員の民主的な働き方を尊重していないことを示していると思います。私たちは民主主義に則り選出された国民の代表者であり、当然、自分の意見を表明する権利があります」

 神韻の鑑賞を勧める

 ニマ氏は1年前に初めて神韻の公演を鑑賞し、今でもその印象が鮮明に残っているという。「それは壮麗な舞台で、ラインナップも盛大で、人々に前向きな影響を与えています」と話すニマ氏は、「演出のすばらしさ、演出の巧みさが、私に深い印象を残しました。また、公演そのものが道徳や伝統的な価値観の素晴らしさを伝えているのです」と述べた。

 今年4月の復活祭の時期に、神韻芸術団が再びスウェーデンに訪れると知ったニマ氏は、再度鑑賞することを楽しみにしており、神韻の公演を観るよう人々に勧める。「私は今年もう一度観たいと思っています。初めて観ると圧倒され、すべてを(一度で)吸収することはできないので、もう一度観る価値があるのです。その中で、さまざまなプログラムの意味をゆっくりと体験します」と彼は語った。「(神韻は)確かに素晴らしい公演です! もし経済的余裕があればチケットを買って観に行くべきです。これは間違いなく一生忘れられない経験になります」

 神韻公演のチケット情報は、以下の通り。www.shenyun.com

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/3/1/491225.html
 
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