台湾基隆での神韻公演が脅迫 市政府は断固たる対応を表明
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 【明慧日本2025年3月21日】(台湾=明慧記者・方真)世界的に高い評価を受ける神韻芸術団(以下、神韻)が先日台湾を訪れ、3月20日から基隆表演芸術センターでの公演を皮切りに、台湾8都市で33公演を予定している。しかし、基隆市政府は公演開始の10日前に脅迫状を受け取り、会場を神韻に貸し出さないよう要求された。そうしなければ、火炎瓶を投げつけ、銃撃して全員を襲うとの脅しがあったという。

 警察の調査によると、脅迫状の送信者は中国のハッカーである可能性が高いという。現在、警察は警備を強化し、巡回や安全検査を実施することで、神韻公演が無事に行われるよう全力を尽くしている。

 基隆市政府「脅迫に対して断固たる対応を取る、神韻公演には一切影響がない」

 基隆市長の謝国梁氏は、「脅迫に対しては絶対に断固たる対応を取る」と強調した。市政府はすでにこれらの脅迫行為を把握しており、警察に警戒を強化するよう指示。厳正に対処し、一切見逃さず、基隆での素晴らしいイベントが安全かつ平穏に開催されるよう努めると述べた。台湾法輪大法学会は、謝市長の対応に感謝の意を表した。

'图1:二零二五年三月十九日,基隆市长谢国梁回应记者询问时指出,对于恐吓“绝对都是零容忍”;“神韵演出不会受到影响”。(新唐人电视台)'

3月19日、基隆市長の謝国梁氏は記者の質問に対し、「脅迫に対しては絶対に断固たる対応を取る」「神韻公演には一切影響はない」と強調した(新唐人テレビ)

 神韻公演の主催者は、「神韻は伝統文化の復興を目指しており、それを中国共産党(以下、中共)は非常に恐れている」と指摘した。

 神韻の台湾巡回公演を主催する法輪大法学会は声明を発表し、警察と緊密に連携し、劇場と共に安全検査および関連の警備対策を強化すると表明。最も厳格な態度で、来場者、劇場、そして芸術団の安全を確保することを約束した。

 近年、神韻は世界各地の一流劇場で公演を行ってきたが、同時に何度も同様の「爆弾」脅迫を受けている。これらの脅迫の背後にいる黒幕が中共政権であることは明白である。

 台湾法輪大法学会は、今回の基隆表演芸術センターへの脅迫に深い遺憾の意を表明するとともに、中共当局の反社会組織的な行為を厳しく非難した。

 法輪大法学会の声明によると、神韻は2006年に設立されて以来、台湾を含む世界各地で、中共による様々な妨害や攻撃に直面してきた。具体的には、劇場への外交的圧力、海外メディアやセルフメディアを通じての神韻への中傷、虚偽の爆弾や銃撃の脅威、劇場外での妨害行為、神韻の車両の破壊などがあったという。その目的は、国際社会に対して、中共以前の中国文化の本当の素晴らしさを見せたくないこと、また、中共が行っている市民や法輪功に対する迫害、人権侵害の事実を隠したいということである。

 声明はまた、このような行為が中共による一貫した認知戦や心理戦などの虚偽を併用した脅迫手段であることを国民に認識するよう呼びかけている。法輪大法学会は、これまでずっと警察や劇場側と密接に協力し、さまざまなセキュリティチェックや安全管理を強化し、観客の安全を確保してきている。

 ホワイトハウス「妨害行為を行わないように、関連する責任を追及する」と警告

 今年2月20日、神韻はアメリカ・ワシントンのケネディ・センターで初演を行ったが、公演前に不明な人物から脅迫メールを送られた。その内容は、劇場に爆弾が仕掛けられており、神韻の公演を許可すれば爆弾を起爆するというものだった。しかし、最終的にそれは虚偽の脅威であることが判明した。

 3月17日、アメリカのホワイトハウスの報道官は記者会見でこの件についてコメントを行い、外国の政府関係者に対して「妨害行為を行わないように」と警告した。また、「我々はアメリカの組織・団体に対するいかなる暴力・脅迫行為も断固として非難します」と述べ、ホワイトハウスの報道官は「現政権はこの問題を真剣に取り扱い、関連する責任を追及する」と強調した。

 スペイン警察は神韻公演の安全を確保に全公演を警備

 2025年度の神韻公演は、アメリカ、フランス、ポーランド、イギリス、スペインなどの各地で妨害に遭い、神韻の名声を損ね、観客の入場を阻止しようとする虚偽の脅威が10件以上発生したが、いずれも失敗に終わった。その結果、多くの劇場では、チケットが完売する状況が続いている。

 最近の虚偽の脅迫はスペインで発生した。2025年3月14日、神韻のスペイン・マドリード州での初演の前日、サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル劇場が爆弾の脅迫を受けた。スペイン警察は直ちに調査を行い、神韻公演が無事に開催されるよう対応した。

'图2:二零二五年三月十四日,神韵演出剧院收到炸弹威胁,西班牙国家警察立刻排查,以确保神韵演出顺利进行。(大纪元)'

3月14日、神韻公演の劇場が爆弾の脅迫を受け、スペイン警察は神韻公演が開催できるよう対応した(大紀元時報)

 公演の主催者は、神韻のスペイン巡回公演が中共の妨害を受け続けているという。以前、アビラ劇場は爆破予告を受けたことがあり、バルセロナ自治州の劇場には中国大使館が直接圧力をかけるなどの行為があった。しかし、中共の計画は失敗に終わった。

 神韻はスペインで空前の歓迎を受けており、公演が順調に行われるよう、スペイン警察が全公演の警備に私服警官を派遣した。

 神韻公演が熱狂を巻き起こし、「中共があなたに見せたくない」神韻公演の鑑賞を見逃さない

 神韻は、この18年間で1つのグループから8つの同規模のグループへと成長し、今年は世界80カ国以上、200以上の都市を巡回し、800以上の公演を予定している。最高レベルの芸術が各民族の人々を魅了し、多くの公演のチケットが完売となり、入手困難な状況となっている。その卓越した公演は、各国の芸術愛好者や社会のあらゆる階層のエリートたちから高い評価を受けている。

 実際のところ、各国の警戒の下で、中共が長年にわたり各国の劇場に対して行ってきた脅迫は一度も成功していない。中共のあらゆる圧力は、かえって国際社会の反感と対抗措置を引き起こしている。その一方で、神韻公演はますます高く評価され、広く称賛を受けている。

 輪大法学会は、神韻公演の目的は真の中国文化を伝え、復興させることであるという。これは、中共によって破壊される前の精神文明と美しさを表現したものであり、まさに中共が数十年をかけて破壊しようとした、善良で歴史の深い文化である。

 約2時間にわたる20近くの演目の中には、中共の迫害に対して信仰を持つ人々がいかにして忍耐強く、善良に立ち向かうかを描いたものもあり、観客に深い感動と勇気を与えている。これこそが中共が最も恐れる内容であり、そのため中共は長年にわたり、海外にまで及ぶ脅迫を行ってきている。しかし、台湾社会や世界の自由国家は、芸術と言論の自由を勇敢に守り続け、中共の卑劣な手口を決して成功させていない。

'图3:台湾基隆表演艺术中心的演艺厅内部。(大纪元)'

台湾基隆表演芸術センターの演芸ホール(大紀元)

 今年、神韻は台湾の8都市を巡回し、3月20日の基隆での初演を皮切りに、台北、台中、嘉義、台南、高雄、員林、桃園で33公演が行われる。芸術公演を愛する人々は、毎年行われる素晴らしい公演を鑑賞する絶好の機会をお見逃しなく。

 神韻公演に関する詳細情報は、神韻の公式ウェブサイトを参照:https://zh-tw.shenyun.com/tw

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/3/20/491832.html
 
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