文/中国の大法弟子
【明慧日本2025年3月26日】今日、師父が2001年4月24日に書かれた経文『大法弟子の正念は威力あるものである』を改めて学びました。経文の中で師父は「真の念が生じるときには、みな威力は強大です」とおっしゃっています。この言葉に深く感銘を受け、この文章を書きました。私たちは日頃から迫害を否定すべきだとよく言っていますが、各人の業力や執着心が異なるため、状況も人それぞれ異なるかもしれません。ここでは、「真の念を発する」ことについて、私自身の体験を述べたいと思います。
2008年、私は3年の冤罪を終えて家に帰りました。学法を絶え間なく続ける中で、私は悟りました。師父はこの迫害を認めておられないし、大法には迫害を破る無限の法力があります。しかし、なぜ私はそれでも迫害を受けてしまったのでしょうか? これは旧勢力の按排した道を歩んだのではないかと思いました。この旧勢力の計画した道は、もしかすると前世で自分が同意したことであり、さらには旧勢力と何らかの約束を交わした結果だったのかもしれません。そして、修煉の中で、師父の法の要求に従って本当にそれを否定できなかったために、このような状況になったのではないかとも考えました。私たちがこの世で迫害を受けているように見えても、法の要求通りに行動していないのであれば、それも間接的に邪悪な迫害に協力していることにはならないと感じたのです。
私はこれまでの修煉の道を何度も反省しました。私は何度もつまずき、時折倒れてしまいました。何度も心から深く悔い、そして強い念(真の念)を発しました。「今生、絶対に再び刑務所に一歩も踏み入らない!」(当時はこれだけを認識していた)。その後の10年以上、師父のご加護の中で、私は何度も非常に危険な状況で、迫ってくる警察(背後にある邪悪な力)とすれ違いました。何度か、一緒にいた同修が連行されましたが、一番危険だった家族や同修が連行され、家宅捜索をされる際に、私は三度も何とか逃れることができたのです。
最後、邪悪な勢力は罠を仕掛けました。家族や同修の不当な裁判に出席するように通知されました。(通知がなくても、私は行くつもりだったが、これは彼らの罠で、私を招き寄せるために仕掛けられたもの)。そして、不当な裁判が終わり、私が裁判所の門を出る前に、突然20人以上に囲まれ、最終的に、私は市の洗脳班に連行されました。
洗脳班に入ると、彼らは私に「お前が死ぬまでに、『三書』(修煉を放棄する誓約など)にサインしなければ、出すことはできない」と脅しをかけました。その後、私は2カ月以上も不当に拘禁されました。その間、「転向」を専門とする者たちが来ました。彼らは大半が以前の労働教養制度が解体された後、労働教養所に残った、悪人リストに載った人たちでした。しかし、彼らは私を「転向」させることはできませんでした。最終的に、彼らのリーダーである「校長」と呼ばれる人物が二度訪れましたが、私は心の中で恨みも恐れも感じませんでした。ただ、隣人と話しているようにリラックスしていました。
初めて彼が座った時、私は尋ねました。「あなたはこの仕事を10年以上してきたでしょう?『転向』は効果があると思いますか?」(なぜなら、これまでの多くの年月の間に、同修たちが高圧的な状況で『転向』させられても、家に帰った後、後悔して再び修煉を始めることが多かった)。彼は少し驚き、しばらく沈黙した後、「確かに、効果はない」と答えました。
二度目、私は自分の態度をはっきりと示さなければならないと思い、「あなたたちは文化大革命のように、人を壇上に引きずり出して、帽子をかぶせ、『私には間違いがあった』、『悔い改めます』と認めさせるつもりですか?」と質問しました。彼は「そうそう、まさにその通りだ」と得意げに返事しました。私はすぐに「あなたたちはその手を私に通用させようとしても無駄です! 私はあなたたちを認めません! 絶対に認めません!」と大声で反論しました。表面上は人に向かって言っているようでしたが、実際には、私は空を覆う旧勢力に対して言っているとわかっていました。私は他の空間を見ることはできませんが、その時、私は別の空間で、私は旧勢力によって狭くて暗い空間に閉じ込められていて、すべての光が遮断されていると感じていました。あの否定の言葉は、まさに空を覆う旧勢力に対して言ったものでした。その時、私は本当にそのように悟ったのです。
確かに、その後、私はその正邪の戦いの中で、邪悪がすでに最も低い点に押し込められたと感じました。それで、私は転向の担当者に「なぜ、私を家に帰す方法を考えないのですか? もし、私を家に帰す方法を考えないのであれば、もう私と話さないでください」と言いました。そして、私は彼らの近くで正念を発し、彼らに無条件で私を家に帰すようにと強く念じました。彼は三度、地元の「610弁公室」部門と連絡を取った後、最終的に街道事務所の職員が私を無事に家に送り返しました。
実際、この洗脳班で迫害されていた間、邪悪な工作員は、私に関わる四つの案件が本市で裁判が開かれる予定だと脅迫しました。もし私が「転向」しなければ、そのうちのどれか一つを使って私を(刑務所に)送ることができると言っていました。しかし、大法弟子の道は、彼らの言う通りにはなりません。洗脳班から正念をもって家に戻ってからの数年間、邪悪な干渉はだいぶ少なくなりました。振り返ってみると、刑務所から出る時、刑務所で「転向」を担当していた人物は、地元の公安局の警官らをそそのかし、脅しながら「最大でも半年、必ずお前を(刑務所に)収監する」と言いました。しかし、彼らが言っても、それは通用しません。
覚えているのは、ある年長の同修が言ったことです。彼女は誓ったと言っていました。「生きている間に刑務所の門をくぐらず、死ぬ時に地獄に落ちることもない」と。法を正す二十数年間、彼女は確かに一度も連行や迫害を受けませんでした。ある時、彼女と一緒に真相資料を配布していた同修が連行され、残りの資料が彼女の手に残り、彼女はそのまま立っていましたが、警察は彼女に目もくれず、無視しました。
刑務所を出てからの十数年間の修煉経験を振り返り、本当に師父の言葉の「真の念が生じるときには、みな威力は強大です」(『精進要旨二』「大法弟子の正念は威力あるものである」)に確信を持っていました。