河北省の厲玉書さんが経済的迫害を受ける
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 【明慧日本2025年4月17日】河北省唐山市在住の法輪功学習者・厲玉書さん(男性)は、法輪功を実践したとして2022年2月25日、不当判決による懲役10年の刑期満了となった。釈放後、厲さんの年金は支給停止され、退職金を求める度重なる申し立ては却下された。法輪功(ファールンゴン)は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

 過去に受けた迫害

 2001年12月に、厲さんは不当に連行され、唐山市第一拘置所に拘禁された。

 2002年1月25日、厲さんは高速道路の通行料を払っている際に再び連行された。厲さんは開平区警察に連行された。厲さんは抗議としてハンガーストライキを行い、5日目に唐山市第一拘置所に移送された。厲さんは、その後もハンガーストライキは継続され、2002年2月1日に灌食を受けた。容態が危篤となったため釈放された。

 警察は2002年4月、厲さんを再び連行し、他の法輪功学習者に関する情報提供を拒否すれば家族全員を逮捕すると脅迫した。数日後、妻の王睿さん(法輪功学習者)も連行された。厲さんは逃亡に成功したが、警察はすぐに厲さんを連行し、唐山市第一留置場に拘禁した。厲さんは荷花坑労働収容所で2年間の強制労働を命じられた。

 2012年2月25日、厲さんは買い物中に連行された。この時、地元の法輪功学習者約100名が警察に連行された。警察は厲さんが所持していた約9,000元の現金を押収した。さらに厲さんの自宅を家宅捜索し、コンピューター5台、8万元を超える現金、そして法輪功関連の品々を押収した。厲さんの妻も連行されたが、数時間後に釈放された。

 8月28日の公判中、豊潤区裁判所は厲さんの弁護人の発言を何度も遮った。弁護人が、中国には法輪功を犯罪とする法律はなく、中国は1948年に「世界人権宣言」に賛成票を投じたという事実を持ち出すたびに、裁判長は国際人権宣言について話す必要はないと述べ、もし議論したいのであれば米国に行けばよいと告げた。

 厲さんに対する検察側の証拠には、法輪功の文言が書かれた820枚以上のカレンダーと4,000個以上のペンダントが含まれていた。これらは厲さんの自宅から押収されたとされている。厲さんは、カレンダーは2枚、ペンダントは20個未満しか持っていなかったため、警察は証拠を捏造したと主張した。厲さんは、これらは自分の所有物であり、所有することで法律に違反したことはないと主張した。

 裁判所は厲さんに懲役10年の不当判決を下した。厲さんは2022年2月25日に釈放され、その後まもなく北京市西城区社会保障センターは厲さんの年金支給を停止した。厲さんは西城区社会保障センターに何度も要請したが、職員は聞き入れなかった。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/4/2/492244.html
 
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