文/中国の大法弟子
【明慧日本2025年4月22日】(前文に続く)
旅行への執着を取り除く
修煉する前の私は世間の人々と同じように、現代社会における一般的な価値観をたくさん受け入れ、「人生は時期を逃さず楽しむべきであり、豊かで素晴らしい人生を送るべきだ」と考えていました。そのため意図的だったり、無意識にも多くの常人の趣味を積極的に追求しており、それぞれの趣味は私の心の執着と対応していたのです。
真の修煉に入ってから、私は徐々にこれらの常人の活動の大部分を放下しました。その過程で、時にはなかなか手放しがたいと感じることもありましたが、私は何度も自分に「これらは本当の私ではない。これらはすべて良くないものであり、もう必要ない」と言い聞かせました。そうして徐々に、ほとんどの趣味を手放していきました。
しかし、旅行への執着はなかなか放下することができませんでした。それが私の修煉に小さくない魔難をもたらしました。
コロナが始まったばかりのころ、私は海外旅行を計画していましたが、政府の規制に加え、私の勤める会社が国有企業であったため、従業員が市外に出ることは許可されず、実家に帰省することさえ届出と承認が必要で、非常に困難でした。ましてや海外旅行などなおさらでした。海外旅行が困難だった期間、私は政府の規制に非常に憤慨し、いつか自由になったら必ず思い切り遊びに行こうと思っていました。そのため、私は規制緩和後の初めての海外旅行を非常に楽しみにしていました。
実際、今、法輪大法の修煉の時間は非常にひっ迫しており、私は修煉を始めるのが遅かったので、時間を生かしてしっかり修煉し、三つのことをしっかりと行い、より多くの人を救うべきだということを知っていました。十数日間遊びに出かければ、三つのことはどれもできません。しかし、私のこの執着心は非常に強く、それをどのように抑制し取り除くかということを考えたくもないほど強く、師父に「私は今、それを放下することができません。今回の遊びから帰ってきたら放下します。今はまだできません」と申し上げました。そのため、その間、私は非常に忙しく海外旅行の計画を立てていました。同時に、同行する同僚が英語が不得意だったため、私が彼女のビザの予約やビザの申請書類の準備もする必要がありました。
また、様々な旅行ウェブサイトを見始めたため、大量のゴミのような悪いものが私の脳に入り込んできました。準備していた1、2カ月の間、私は体が非常に疲れていると感じ、特に脳が疲れました。以前は毎朝4時に煉功しても体の疲れを感じませんでしたし、頭は時々ぼんやりすることはあっても、今のように、いつも頭に帽子をかぶっているように感じ、非常に不鮮明なことはありませんでした。日中も仕事に集中できず、眠くて疲れ、毎日必死に耐えていました。
魔も私が寝ている時に妨害し始めました。目が覚めた時、私は「なぜ正法の口訣(訳注:五式の功法の口訣)を念じても効果がないのだろうか? 師父はどうして私を守りに来てくださらないのだろうか?」と思いました。以前、夢の中で危険な目に遭うことがたまにありましたが、私が師父のことを思うと、師父はいつも助けてくださいました。しかし、当時の私は內に向かって探そうとはせず、師父が私を守ってくださるから危険はないと思っていました。
その後、私が寝ている時に、息苦しくなって目が覚めるという状況がまた現れ、数日おきに起こるようになりました。
私が母親に相談したところ、母は私に発正念をするように言いました。母も私のために発正念をしてくれました。その数日後、母は夢の中で師父から啓示を受けました。その大まかな意味は、私の空間場が清らかではなく、たくさんの蜘蛛がいるということでした。私たちは、これは私が執着しすぎていることを示しているのだと悟りました。
実家にいた数日間、私は大量の時間を学法に費やしました。妨害は大きかったものの、毎日長時間学法を続けました。実家に着いたばかりの頃、今回の旅行を諦めて行くのをやめるべきかどうかを考えた時、その抵抗心は非常に強く、受け入れられないと感じました。しかし、学法を重ねるにつれて、大法は私の執着心の大部分を取り除いてくださいました。
その後、私は放下することができると感じ、以前のような名残惜しさはなくなりましたが、まだ懸念がありました。私は師父に「師父、私は今、心の中で旅行のことを放下することができます。しかし、北京に戻って、一緒に行く予定だった同僚に伝えた時、彼女が諦めずに、私の心が揺らいでしまうのではないかと心配です。師父、どうか私を加持してください。私の決意が揺るがないようにしてください」と申し上げました。
北京に戻る列車に乗った途端、同僚からWeChatで、大使館のビザ免除の予約が自分でできた、という連絡があり、私がとても喜んでいるのではないか、と尋ねてきました。私はすでに旅行の計画をキャンセルすることを決心していたので、会った時に詳しく話すと伝えました。2人で会った時、私は「非常に申し訳ないが、今回は旅行に行かないことにした」と伝えました。すると同僚は非常に落ち着いて受け入れ「大丈夫、お金も浮いたし、また行きたくなったら一緒に行きましょう」と言いました。
この時、私はようやく様々な場所へ旅行へ行くことへの執着を完全に取り除くことができました。執着を取り除いている間、私が內に向けて探そうと考え始めた時、師父は私が座禅をしている時に、私が幾重にも重なった黒いものに包まれているのを見せてくださいました。まるでチャック付きの黒いダウンジャケットに何重にも包まれているかのようで、顔だけが露出しており、私の顔の表情は非常に苦しそうでした。また、コカコーラの瓶のような瓶も見え、中には黒い水が入っており、その黒い水が外に流れ出していました。これらの良くない物質を急いで全て出しなさいと、師父が私に教えてくださっているのだと私は理解しました。
私は內に向けて探しました。なぜ旅行という趣味をそんなにも手放すことが惜しかったのかを考えました。
そして、その背後には安逸と享楽を求める強い心、誇示し見せびらかしたい心、名誉と利益を求める心、好奇心、そして非常に強い情があることに気づきました。師父のご加持と啓示に感謝申し上げます。おかげで私はこの関を乗り越え、私を長い間苦しめていた執着を放下することができました。それ以来、夢の中に悪いものは現れなくなり、息苦しくなって目が覚めるということもなくなりました。私はその後、全身全霊で大法の修煉に打ち込むようになりました。
修煉を始めた時、私は一人で慣れない土地に住んでおり、交流する人もおらず、どのように修煉すれば良いのか全く分かりませんでした。母は同修に頼んで明慧ラジオをダウンロードしてくれました。私は暇な時に毎日明慧ラジオを聞きました。それは私にとって非常に助けとなり、短期間のうちに修煉の見通しがつき、どのような方面から修煉すれば良いのかも分かりました。ですから、私も自分の以前の修煉の経験を皆さんと分かち合いたいと思います。
私の次元には限りがあるため、法に沿っていないところがあれば、同修のみなさんの慈悲なるご指摘をお願いします。
(完)