広東省の80代の趙穎さん 不当拘禁される(2)
■ 印刷版
 

 【明慧日本2025年4月25日】(前文に続く)

 趙さんが過去に受けた迫害

 1999年7月19日、共産党政権が法輪功への迫害を始める前日、趙さんと他の5人の学習者は江蘇省政府を訪れ、法輪功の実践を訴えた。彼らは到着後すぐに連行され、一昼夜拘留された。同時期には、法輪功を実践する権利を求めて訴えた数百人の学習者も不当に連行された。

 2000年3月、趙さんと他の2人は請願のため北京へ向かった。3月10日、天安門広場へ向かう途中で連行された。彼らは東華門派出所に連行され、その日の夕方に地壇派出所に移送された。その夜遅く、彼らは北京市東城区留置所に連行され、尋問を受けた。趙さんはそこで4日間過ごした後、淮安に連れ戻され、15日間拘留された。

 2004年9月、趙さんが勤務する銀行の警備部長は、趙さんをゲストハウスに監禁し、同僚の女性に毎日監視させるよう指示した。警察も毎日趙さんを尋問しに来た。数日後、警察は趙さんの自宅を捜索し、秘密の地下拘置所に移送した。8人の男が趙さんを監視し、130時間睡眠を奪った。当時60代だった趙さんは、意識不明の状態に陥った。

 趙さんの息子は銀行の支店長であり、娘は大学の講師で、共に広州市で働いていたため、趙さんは後に淮安から広州市へ移住した。2007年後半、淮安市610弁公室の所長は、数人の警官を率いて趙さんの息子の職場のオフイスに押し入り、嫌がらせを行い、趙さんの息子に大きな圧力と損害を与えた。

 2012年6月27日、棠下派出所の十数人の警官は、広州にある趙氏の自宅に押し入り、法輪功の書籍、法輪功の創始者の写真、新品のパソコン、プリンター、ハードデイスク、携帯電話を押収した。彼らは、趙さんを洗脳班に拘留すると脅した。

 警官は趙さんを不当連行しただけでなく、趙さんの息子と娘も派出所に連行して尋問した。趙さんの健康上の問題で拘置所に入所できなかったため、警官は真夜中に趙さんを保釈した。

 9月25日午前7時、20人以上の警官が趙さんの息子と娘の自宅を家宅捜索し、連行された。趙さんは高血圧と高血糖を患っていたにもかかわらず、警察は趙さんを洗脳班に留置し、家族には高度な治療を受けるために病院へ搬送したと嘘を言った。

 洗脳班での虐待により、趙さんは衰弱し、歩くのも壁に寄りかかり困難だった。それでも警察は何度も趙さんを尋問し、87日後に起訴され、天河区裁判所で裁判を受けることになった。

 釈放後、趙さんは警察から身を隠すため、ほぼ1年間家を離れて暮らした。警察は趙さんを見つけられず、家族に度々嫌がらせをし、オンラインで指名手配すると脅迫した。その後、裁判所が証拠不十分として趙さんの案件を却下したため、趙さんは実家に戻った。

 2015年6月、趙さんは迫害を命じた共産党政権の元首魁・江沢民を刑事告訴した。ある夜、2人の警官が趙さんのドアをノックし、嫌がらせをした。

 2018年5月1日、天河区警察と棠下派出所の8〜9人の警官が3つの鍵を破壊し、趙さんの自宅に侵入した。彼らは法輪功の書籍10冊以上、メディアプレーヤー、講義ビデオを押収した。その後、趙さんは天河区警察に連行され、尋問を受けた後、深夜0時頃に保釈された。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/4/10/492473.html
 
関連文章