【明慧日本2025年5月3日】河北省保定市ライ水県の法輪功学習者・夏洪民さん(70)は、2024年4月30日、警官に自宅から連行され、刑事拘留された。11カ月以上ライ水拘置所に拘禁されており、その間、家族との面会も許されなかった。最近、夏さんの家族は突然刑務所から通知書を受け取って、夏さんが涿州市裁判所から3年3カ月の判決を受け、2025年4月2日に唐山冀東分局第四刑務所第一監区に送られたことを知った。
夏さんに対する審理はいつ行われたのか? 判決はいつ下されたのか? 家族には知らされなかった。2024年1月17日、夏さんは1年6カ月の拘禁を終えたばかりだった。
夏さんはライ水県ライ水鎮東関村に住んでいる。夏さんは以前、建設労働者で、4人家族の生計を1人で背負わなければならず、あらゆる苦労と苦しみを味わい、過労で様々な病気を患った。 しかし、幸運にも夏さんが法輪功に出会って学んだ後、心身ともに劇的に変化し、病気に苦しめられることがなくなった。「真・善・忍」の基準で自分を要求し、他人に優しく接し、周りの評判がよく、建設現場の上司も喜んで彼を雇うようになった。
夏さんが濡れ衣を着せられる経緯
2024年4月30日午前7時30分、ワンボックス型パトカーが夏さんの住むマンションの前に止まり、5人の制服、私服警官が降りて、夏さんの家に行き、ドアをノックして一気に入った。「公安局」と名乗り、「証明」を一瞬しか提示せず、家族はその内容を読み取ることができなかった。警官らは夏さんを強制連行し、「お前は通報された。監視カメラで確認したところ、お前が容疑者だ。公安局に行こう」と言った。
5月1日午後、家族は夏さんが15日間行政拘留されることを知らされた。15日後、警官は夏さんを釈放せず、5月15日に夏さんを刑事拘留し、11カ月以上拘置所に拘禁していた。2025年4月、夏さんの家族は突然刑務所から通知を受けて、夏さんが「邪教組織を利用して法律の実施を破壊した」と、濡れ衣を着せられ、涿州市裁判所から3年3カ月の不当判決を受けたこと、夏さんはすでに唐山冀東分局第四刑務所に移送されたことを知った。
夏さんが受けた一部の迫害事実
20数年来、夏さんは、真・善・忍を堅持しているため、中共当局の警官から繰り返し嫌がらせ、連行、家宅捜索、街中引き回して見せしめ、拘留、ライ水党校での拘禁、労働教養、不当判決などの迫害を受けてきた。2000年、夏さんはライ水党校で、タバコで口を焼かれ、服を脱がされ、ベルトや木の棒、ベンチの脚でひどく殴られた。また、ひざまずかされ、スコップの柄をふくらはぎに当てられ、3、4人の警官に踏みつけられた。あまりの痛みで夏さんは悲鳴を上げた。
2022年7月8日午前、夏さんはライ水の永陽市場で人々に法輪功迫害の事実を話していた際、永陽派出所の警官に連行され、午後12時に解放されたが、電動バイクは警官に押収された。翌日、夏さんはいつものように出勤した。10時頃、永陽派出所の警官4、5人が夏さんの勤め先に押し入り、夏さんを拘置所に連行し、15日間拘留した。その後も、11日間拘留し、罰金600元を科した。しかし、11日間の拘留が終わった後、夏さんはライ水県検察庁に逮捕許可を出され、ライ水県拘置所に移送された。
2023年5月、夏さんの家族は、ライ水県拘置所に電話したが、夏さんが4月18日に唐山冀東刑務所に送られたことを知った。 家族はショックを受け、涿州市裁判所に電話し、案件について聞いたところ、裁判官・解文海は、「裁判所は2023年3月31日に夏洪民に懲役1年6カ月の判決を下した。夏洪民は弁護士を雇わなかった」と言った。家族は裁判のことを通知されなかった。
その後、家族は何回も冀東刑務所に電話したが、刑務所側は、「ここにはそのような人はいない」と言う人もいれば、「これは内部の秘密で、公開できない」と言う人、「知りたいなら、身分証明書を持って来い」と脅した人もいた。家族は仕方なく、案件担当の胡家荘郷派出所に尋ねたが、「案件は提出済みだから、治安大隊に聞け」と言われた。治安大隊に 聞くと「検察庁に行け 」と言われた。
中共の警察、検察、裁判所という法の執行機関は、人民の身の安全の問題に関して、責任のなすりつけ合いをしている。夏さんが釈放される予定日を過ぎた数日後の2024年1月10日になって、家族が直接ライ水拘置所に行き、夏さんがどこにいるかと聞いたところ、冀東刑務所第五刑務所にいることを知った。家族が第五刑務所に電話した時、警官らは「そのような人はいない」と言い張った。家族は、「ここにいると拘置所の人に教えてもらった。まだ認めないのか? 」と言った。そして、警官らは「1月17日に迎えに来い」と言った。
帰宅してわずか3カ月後の2024年4月30日、夏さんは再び連行され、実刑判決を下され、刑務所に送られた。夏さんへの迫害については、明慧ネットの『河北省承徳市 少なくとも9人の住民が不当連行』、『河北省の警官は、学習者3人に拇印を強要』などを参照。
法輪功学習者に対する迫害案件は、立案から提訴へ、裁判に至るまで、実はすべて法律違反であり、すべて意図的な濡れ衣である。思想信条の自由と言論の自由は、憲法が国民に与えた権利である。 法輪功学習者は法輪功を学び、法輪功が迫害されている事実を世の人々に伝えており、これらはすべて合法的な行為なのである。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)