四川省の教師 刑期満了日に洗脳班で再度拘禁
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 【明慧日本2013年9月13日】四川省成都市の優秀教師・袁斌さん(40代男性)は7月27日、楽山五馬坪刑務所で8年間拘禁され、満期になった。袁さんの両親と親戚たちが刑務所前で袁さんの解放を待っていたが、袁さんの姿は現れなかった。それは、竜泉鎮政法委員(610弁公室を直轄する組織)などの警官7人が袁さんを刑務所から直接、成都市新津洗脳班に送り込んだからだという。

 袁さんは龍泉驛区の洛帯中学の教師だった。袁さんは正直で温厚な性格で、大学卒業後、教師になって、仕事にまじめに取り組み、責任を持って授業を行い、有能な教師だと評価された。袁さんの教え子たちもいつも優秀な成績を収めていた。

   しかし、1999年7.20、中共(中国共産党)当局は法輪功への弾圧を開始した。袁さんは「真、善、忍」を教える法輪功を学び続けたとして、長期に監視され、家宅捜索が行われ、休日に軟禁されるなど、当局に繰り返し迫害された。

  2000年6月、袁さんは北京に行き、政府に法輪功への迫害停止を求めた。そのため、北京で警官に連行され、北京市朝陽区留置場に拘禁された。その後、地元に送還され、洛帯派出所の小さい部屋に拘禁された。

 その後、袁さんは竜泉留置場へ移送され、2カ月間拘禁された。留置場で袁さんは警官に暴行された。

 長期的な迫害は、袁さんの家庭に恐怖をもたらした。家に幼い娘と老いた両親がいるため、袁さんはしばらく家を離れることにした。

 その後、袁さんは戻り、洛帯鎮で妻と一緒に幼稚園を経営した。袁さんの妻は細心で頭が良く、幼稚園の経営がうまく行って、「一級幼稚園」と評価された。しかし、袁さん夫婦が幼稚園を運営するための借金をやっと返済できた2005年6月、鎮政府は幼稚園を止めさせようとし、30度を超えた酷暑の日に、70人ほど幼稚園児がいる幼稚園の水と電気を強行に止めるなどの卑劣な手段を使ったのだ。仕方がなく、袁さん夫婦はとても評判が良い幼稚園の運営を諦めるしかなかった。

 2005年7月22日午後、袁さんは金牛区の法輪功修煉者・鄭斌さんの家に行くとき、警官に尾行された。警官は鄭さんの家に侵入し、何の証明も提示しないまま、鄭さん本人と鄭さんの家を訪ねていた袁さん、蒋雲宏さん3人を殴打して連行し、パトカーに押し込んだ。

 その後、袁さんは成都市留置場に1年ほど拘禁された後、秘密裏に開廷され、懲役8年の実刑判決を言い渡されて五馬坪刑務所に収容された。

 刑務所で袁さんは「転向」を拒否し、洗脳を受け入れず、法輪功への信仰を堅持した。そのため、袁さんは睡眠を剥奪され、真冬の夜中に薄着で壁に向かって直立不動を強いられ、トイレに行くことも許されず、ご飯も少量しか与えられず、独房に拘禁されるなどの迫害を加えられ、家族との面会、電話、手紙などの権利も奪われた。

 袁さんと同じ刑務所を出た人が袁さんの実家を訪ね、袁さんが刑務所で迫害を受けたことを話した。息子のことを心配した父親は刑務所に駆けつけ、面会を求めたが、刑務所側にさまざまな理由で拒否された。そして、父親は憤慨し、四川省刑務所管理局に手紙を出した。優しくて親孝行の息子のことと息子が刑務所で受けた迫害ッ実などを書いた。その後、父親はやっと息子に会えた。

 今年7月22日、袁さんは刑期満了日のはずだが、刑務所側に27日まで延長された。26日午前、洛帯派出所の警官は「明日、袁斌を迎えに来い」と袁さんの家族に連絡したが、午後、政法委の警官は袁さんの実家に行き、「明日、袁斌を迎えに来なくて良い。袁斌は『転向』しなかったので、新津学習班に送ってやる」と言った。それを聞いた袁さんの家族はひどく非難した。

 しかし、袁さんは洗脳班に移送された。その後、家族は洗脳班で袁さんと面会できた。刑務所に迫害されて歯が悪くなり、髪の毛も少なくなり、年寄りのように老けた袁さんを見て、家族は心を痛めた。そして、家族は「政府部門へ陳情に行く」と決心した。

 袁さんは未だに洗脳班に拘禁されているという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/8/18/278313.html)
 
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