自分を修め 慈悲の心を抱いて真相を伝える
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文/オランダの大法弟子

 【明慧日本2018年4月16日】ある日、常人に真相を伝える時、まずどこから話すべきなのか、また、どうすれば相手を納得させられるかについて、同修たちの交流を聞くうちに、自分の問題点に気づきました。それは師父の要求に達しておらず、善意も足りていなかったことです。どこから切り出せばいいのか、何を重点に話せばいいのかはもちろんの事ですが、最も重要なのは、自らの修煉が出来ているかどうかが一番肝心なのです。様々な情況に出会い、様々な階層の衆生に真相を伝える機会は、自分の不足を見つけ出し、邪悪を認識し、それを除去するよい機会でもあるのです。ですので、法を勉強し自らを修め、しっかりと発正念することは非常に重要なことです。

 「私なら大丈夫と言うでしょうが、人間のずる賢さと知恵で行なうのであれば、きっとうまくいきません。なぜでしょうか? 常人社会での商売や仕事はうまくいくかもしれませんが、このことだけはそうはいきません。なぜなら、あなたが話したことにエネルギーがなく、法に則っていないからです。相手を救いたいのですが、話したことは業を消すことができず、相手の執着を取り除くことができなければ、どのように救うのですか?! 相手を救いたければ、あなた自身が修煉者でなければなりません。あなたが話したことにエネルギーがあって相手の偏見と執着を取り除き、このような作用を働き、相手のその時の頭にある良くないもの、邪魔するものを抑制してはじめて、相手を救うことができます」[1]と師父は説かれました。

 また、師父は「もちろん、このことをしっかり行いたければ、自分自身をしっかり修めなければなりません。そのため、修煉はまた、すべての人の根本となるのです。人を救うどのプロジェクトに携わっていても、修煉から離れてしまえば、どんどん常人になってしまうと気づくのです。物事の考え方や、仕事の進み方もますます常人になってしまいます。常に法にのっとり、絶えず自分の修煉を緩めていなければ、行なったすべてのことは本当に修煉者が行なっていることになります。それは大法弟子の使命を完成させるための根本であり、根本的な保証なのです。ですから、皆さんは法から離れてはならず、いかなる時も自らの修煉を緩めてはいけません」[2]とも説かれました。

 師父の説法を勉強して、修煉の厳粛さを感じ取ることができました。ですので、毎日、できる限り心に入るよう法を勉強し、発正念する時は意識を集中させ、また、煉功する時は心を静めるようにしています。法をきちんと学ぶだけでなく、日常の生活や仕事場、真相電話を掛ける時など、いかなる場所においても、何事に遭っても自分の言動を正し、正念を持って対処するように努めています!!

 これまでの3カ月間で、自分がどのようにして法の力に頼り、イラついたり、引き気味になったり、意気消沈したり、自信をなくしたりなどの良くない状態から、いかに乗り越えてきたのかについて、交流していきたいと思います。

 真相電話をかける時、相手が出てくれるかどうか、また、真相を聞いてくれるかどうかなど、あれこれ考えて心が動揺しながら電話をかけると、結局、相手が出てくれなかったり、すぐ切られたり、酷い時は罵ってくる常人さえいて、本当に情けないと感じてしまいます。このような時は、「真相を伝え、衆生を救い、これはすなわちあなたが行うべきことです。これ以外に、あなたが行うべきことはなく、この世界であなたが行うべきことはありません」[2]、「それらの人心と恐れる心は、どうして功を動かすことができるのですか?」[1]と師父の説法をまず暗唱します。そうすることで、自らの状態が少しずつ良くなっていき、更に発正念してこれらの人心を取り除いてから電話を掛ければ、相手は出てくれるようになります。その時は、直接相手に「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と伝えます。それから、法輪功は人々に良い人になることを教え、世界中100か国以上の国に広まっていることを伝えます。また、中国共産党の悪巧(わるだく)みや『共産主義の最終目的』などについても相手に説明します。時々、悪い考えが湧き出ることがあり、自信を失ってしまいます。しかし、これらは衆生を救う時にあっていい状態でしょうか?

 「何を行なってもしっかり行なうべきです。その過程で見ているのはあなたの心であり、成功そのものを見ているのではありません。取り組んでいる過程で人を救っているのです! あなたが取り組んでいる過程はあなたの修煉が向上する過程であり、その過程で衆生を救い済度する作用を働いています! 仕事を成功させればようやく衆生を救い済度する作用を果たすということではありません」[1]と師父は説かれました。『二〇一六年ニューヨーク法会での説法』を勉強して、良くない考えが解体され、冷静になってまた電話を掛けることができました。

 最初のころ、相手の態度が悪かったり、罵られたりするとすぐにやる気をなくしてしまいますが、今は、落ち着いて真相を伝えることが出来るようになりました。これもまた、電話を通じて相手に真相を伝えることにおいて、一歩前に進んだと言えるでしょう。

 いつまでも「駄目だ」、「うまく話せないわ」と思っていると、本当に話せなくなってしまいます。これは何かを求めているのであって、正念ではないということを学法を通じて気づきました。また、学法時間を増やすことで、「私はできる」という正念も強まってきました。「実は、私は全ての学習者をしかるべき位置に押し上げました。これは本当です。当時みんな感じていました。それが見えた人もいます。なぜでしょうか? このようにしなければ、あなたは師父を手伝う過程で果たすべき責任を全うする際に必要なエネルギーがなく、邪悪に対抗することができません。全世界の大法弟子にこのようにしてあげれば、非常に高い次元から来た人を救うこともできるため、このようにしたのです。正念が充分であれば、話したことの力は相手を抑制することができ、あなたが話したことにさらに高い次元の真理が入っているのです。さらに高い次元で、師父に当時押し上げられ到達した次元の功は作用を働くのです。あなたが話しているのは人間の言葉ですが、人間の次元を超えたあと、各次元でその次元の言葉になっているのです。その位置まで押し上げてあげないと、あなたが言ったことは衆生を救い済度することができません。そこまで押してあげても、心性がそこまで高まっていなければ功を動かすことができません」[1]と師父は説かれました。

 電話を通じて相手に真相を伝える項目の中で、電話が繋がるかどうか、相手にきちんと真相を伝えたかどうかは、様々な次元の中で衆生を救う作用が働いているのです。ですので、これからどれほど難しくても、続けていかなければなりません。

 もちろん、電話に出てくれなかったり、すぐに切ったりすることはよくあります。師父は「大法弟子にできることもあれば、できないこともあります。なぜなら、人間の意志は最も大事だからです。彼らが救われたいと思ってはじめて、皆さんは彼らを救うことができるのです。相手が分かっていなければ、真相を説明してみて相手がどのように考えているのかを見ればいいのです。こういうことです」[1]と説かれました。

 学法を通じて、なぜこのような情況が起こるのかを理解しましたし、対応することもできるようになりました。「彼らを起こし、それはあなたの責任です。彼らを救い済度し、これは皆さんの責任です」[1]と師父は説かれました。

 これまで電話をかけて真相を伝えながら修煉してきたことは、今回のお正月の時期に特別な案件を掛けるための基盤となったのです。最初、お正月でも電話を掛けるのだと聞いて、「新年早々、相手も出てくれないのではないか」と思いました。しかし、法理で量ってみれば、この考えは常人の考えであって、衆生は大法が素晴らしいことを知らずに新年を迎えても、将来はないのだから、結局、衆生の為にはならないのです。慈悲を持って衆生に真相を知らせ救うことこそ、私たちに無限の希望を抱いている衆生の為になるのです。法理を理解したことで、再び自分の考えの中に潜む邪悪に気づきました。

 『九評共産党』の中で、官吏の二面性について書かれていました。仕事では、邪悪な党文化が人間性に勝り、普段の生活に戻ると再び人間性が現れてくるのです。ですので、休暇の時期などは、邪悪も思い通りに人々を操ることができないので、この時期に真相を伝えると効果もよく、よりいっそう表れてくるのです。「相は心より生じる」と言われます。お正月の間の真相伝えの効果は本当に良かったのです。相手が救われるかどうか、救われる価値のある人間かどうか、相手の態度がいいのかどうかなど何も考えずに、ただ真剣に責任を持って電話をかけて真相を伝え、しっかりと実修することで、より多くの衆生を救うことができるのです!

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『二〇一六年ニューヨーク法会での説法』
 [2] 李洪志師父の経文:『二〇一五年ニューヨーク法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/3/1/362369.html)
 
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