米国は共産党員の移民を禁止 積極的「三退」が必要
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 【明慧日本2020年10月10日】(明慧記者・英梓)米国移民局(USCIS)は10月2日、特別に許可されない限り、共産党員および共産党付属組織に加入したことがある者の米国移民資格(グリーンカードなど)の申請を禁止する政策を発表した。移民局が発表した最新の通達によると、「米国は、共産党員あるいはその他の全体主義政党の下部組織、または隷属する組織メンバーの移民ビザ申請を停止する!」というものである。

 中国共産党(以下、中共)が米国や世界に脅威を与える中で、これらの合意が米国政界のトップで形成されるにつれ、米国政府は中共への対抗措置を連続して打ち出し、打撃力を強化した。

 国家安全のため、共産党員の移民受け入れを拒否

'图1:美国公民及移民服务局(USCIS)2020年10月2日发布的政策通知'

移民局が10月2日に発表した政策通知書

 米国移民局は10月2日の政策通知書の中で、「共産党あるいは他の全体主義政党、または共産党あるいは他の全体主義政党に所属する組織のメンバーの身分に基づいて、申請を受け入れることはできない」と強調した。

 移民局によると、申請を受け入れられない理由として、米国議会で可決された一連の法律の一部であること、米国の安全保障上の脅威と防御策に対処するためのものであるという。

 「一般的には特別に免除されない限り、共産党員あるいは共産党組織に加入したことがある者、その他の全体主義政党の党員あるいはその全体主義政党組織に加入したことがある者、また共産党および他の全体主義政党の支部または関連組織のメンバーの移民申請を、国内外を問わず、米国は許可しない」

 「受け入れることができない申請は、移民資格を求めている外国人を対象者としたもので、例えば、米国滞在中に合法の永住者への資格変更を申請するなどである」

 このガイダンスが発表された後、米国移民弁護士の鄭存柱氏はツイッターで、次のメッセージを送信した。「補足説明すると、これは移民ビザに関するもので、移民の不適切な要因の一つである共産党員の身分について言及しているものである。この法律は以前からあったもので、現在、これを特別に公告したのは、USCISが今後この人達への移民許可の対応を厳しくするというものである」

 この移民政策に関連しているのは、米国の『移民と国籍法』の212条に定められている「共産党員は米国に移民し、帰化することはできない。グリーンカードや帰化を申請する際には、申請者が共産党員であるかどうか、共産党とのつながりがあるかどうかを調査する必要がある」という内容である。

 共産党員は米国へ入国できず、移民を拒否される

 9月17日、鄭氏はツイッターに、「米国籍を取得した中国系住民の父親が、米国に入国しようとした際、共産党員だという理由で、入国を認められず強制送還された。それまでの父親の10年間のビザは取り消され、移民申請も不許可とされた」というニュースを投稿した。

 鄭氏はこの父親に対して、移民ビザを再申請するには「できるだけ早く、脱党するように」とアドバイスした。

 米国の移民政策は、これまでにも共産党員の移民申請を拒否してきたが、ここ十数年ほど比較的甘い政策を採用してきた。しかし、今年は、「中共ウイルス」の拡散や、中共が「香港版国家安全法」を香港に押し付け、台湾に対する制圧を強めたことで、トランプ政権は中共の性質を変えることができないことに気づいた。そのため、米国は中共への政策を変更し始め、共産党員の入国や移民を厳しく規制するようになった、と鄭氏は述べた。

 鄭氏によると、この強制送還事件から、米国が共産党員の入国禁止政策を実施し始めたことを明示した。この事は、共産党員はアメリカに移住していても、親戚訪問や旅行をする際に、空港で強制送還される可能性があるということを指している。

 三退」には積極性を要する

 また、ネット上に暴露したネタを送信したFさんによると、グリーンカードの面接の段階で、彼と妻が面接官に党員の身分を聞かれたという。移民の面接官に最初に質問されたのは、共産党のメンバーであるかどうかである。しかも、移民局は受動的な(passive・受け身的な)脱退を受け入れず、「積極的に」脱退をした証明が必要だという。その後、Fさんの奥さんも、面接の時に党員のことを聞かれた。

 「ほとんどの中国人が移民を希望する際に、私たちは通常彼らに脱退を勧める。今まで、私たちはすでに何人かを経験し、脱退の手続きをした後、無事にアメリカに入国し、グリーンカードを取得し、アメリカの国籍を取得した」と鄭氏は紹介した。

 中共の滅亡は大勢の赴くところであり、急いで自ら救おう

'图2:“全球退党服务中心”推出在线办理退出中共(党、团、队)证书服务。(全球退党服务中心提供)'

全世界脱党支援センターが提供する脱党証明書(全世界脱党支援センターによる)

 米ニューヨーク市に本部を置く全世界脱党支援センターでは、米国移民局が言うところの「アクティブ」な「三退」の手続きができる。米国移民局は、全世界脱党支援センターが発行した「脱党証明書」を強力な裏付書類として位置付けており、中国人の米国への入国やグリーンカードの申請、帰化するための重要な書類として利用している。

 同センターの易蓉主席は7月18日の声明の中で、中共の滅亡は大勢の赴くところであり、現在進行中である。未だ脱退していない中国人に、残された機会と時間は少なくなっており、自らを救うには三退するしかなく、急いで行動すべきであると述べた。

 易蓉氏によると、歴史が最後の正念場を迎えるこの時期に、すべての生命は正と邪、善と悪の間で選択し、自分の立ち位置を決めなければならない。中国人に脱退させる必要があるだけでなく、国際社会の人々にも正義と良知を取り戻させ、一刻も早く中共の邪悪を認識させ、中共を捨てて共産主義から離れ、正しく選択させる必要があるという。

 「人々が心の中で『悪魔の中国共産党を倒せ』と叫んだとき、きっとコロナウイルスや災難から遠ざかり、神の祝福と助けを得ることができます。世界中の善良な人々が、みんな中共の悪しき支配を終わらせる瞬間を期待していると我々は信じています」と易蓉氏は語った。

 10月3日の時点で、大紀元の脱退ウェブサイトで「三退」を声明した人数は、すでに3億6400万人を超えている。

 脱党声明を出した人に中国語と英語の脱党証明書を発行している。証明書は終身有効だと、易蓉氏は説明した。

 「脱党証明書」の手続きに関する詳しい情報は:https://www.tuidang.org/ を参照されたい。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/4/413347.html)
 
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