文/中国の大法弟子 順縁
【明慧日本2020年10月11日】2010年、幸運にも私は法輪功を修煉し始めました。修煉してからは、病弱な体が健康になったばかりか、良い人になる道理も分かってきました。相手のために考えることができる人間になり、毎日とても楽しく充実した日々を過ごしています。
修煉を始めてからの半年ぐらいの間は、家事を済ませる以外は、私はほとんど家にいて学法と煉功をしていました。明慧ネットにアクセスし、修煉に専念していました。その半年間で修煉の基礎をしっかり築いてから、法輪功が迫害を受けている実態をどのように相手に説明するかマスターしました。それからは家族、親戚、同級生、友人らに法輪功迫害の実態を伝え始めました。娘も私の修煉前後の変化を見て、大法の素晴らしさに震撼して修煉に入りました。
産後ヘルパーをして、雇い主に法輪功迫害の真実を伝える
2013年、一人娘が上海の大学に入学し、私の修煉も新しい段階に入りました。
娘を上海まで送る途中、ある夫婦と出会いました。夫婦の娘さんは上海に住んでいて先日出産し、雇った産後ヘルパーがそろそろ辞めるので、娘の面倒を見るために夫婦は急遽、上海に行くとのことでした。中国では昔から「産褥期」という言葉があり、つまり出産後、女性の体が妊娠前の状態に戻るまでの期間を言い、中国では普通、それを1カ月としています。その1カ月の間、産婦は家事などをしたら体の回復を害すると思われるため、身の回りの面倒をすべて家族に見てもらいます。最近は、お金を出して産後ヘルパーを雇う家庭も増えています。
夫婦は家事代行会社の連絡先を教えてくれました。こうして、娘を学校に送った後、私はその会社に、自分のできる仕事があるかどうかを見に行くことにしました。ちょうど、生後5日目の赤ちゃんを持つ依頼人が、急いでヘルパーを必要としていたので、電話で簡単な面接をしてもらうと私を気に入ってくれました。私はその家に行くことになり、住み込みで産婦と赤ちゃんの世話をする事になりました。
私は大法弟子であることを常に心に留めて、あらゆる面において相手のことを考え、真面目に仕事をしました。だんだんと依頼人の家族は、私が他のヘルパーと違って、いつも優しく親切で、どんなに小さな仕事でも完璧に処理していることに気づきました。法輪大法を修煉しているので、体はとても健康で、元気があってこそ勤勉に働き、常に相手のことを優先に考えることができるのだと、家族は徐々に分かってきました。私はその家で2カ月働き、法輪功が迫害されている真実を家族に伝えて、最後に『轉法輪』を一冊残しました。
ちょうどその頃、依頼人のAさんが会社から派遣された8人目のヘルパーを解雇していました。誰を派遣するかについて会社が悩んでいたところ、ちょうど私の姿を見て、「順縁さん、あなたが挑戦してみませんか?」と聞きました。私は依頼人のAさんとの電話の中で、「私は上海に来たばかりなので、あなたの家の要求に合うかどうかは自信がありませんが、保証できるのは、真面目に仕事をして、やってはいけないことを絶対しないということです(つまり、不徳なことを絶対しないということ)」と言いました。それを聞いたAさんは「あなたに決めます。すぐに来て貰えませんか!」と言いました。私はそのAさんの家に行くことになりました。
Aさんの家族は皆とても優しい人です。お父さんは年商数十億円の自動車部品会社を経営して、Aさんもそこで働いています。その家に行って1カ月経ったある日、Aさんの奥さんと雑談をしていて、会社から派遣された8人のヘルパーを連続でクビにした理由が分かりました。1人目は毎日のように家のワインを盗んで飲んでいたり、2人目はこっそりナッツ類をつまみ食いをしていたり、3人目は家の米やごま油を盗んでいたり、4人目はAさんをこっそり抱きしめて媚びていたり、5人目は……、要するにみんな道徳面において軽い犯罪をしていました。電話面接の時、Aさんが即座に私に決めたのは、私が「やってはいけないことを絶対にしない」と堂々と約束したからだということでした。
Aさんの家族はみんな、私にとても優しくしていますが、姑と嫁の不仲を察した私は、別々に、2人に、「2人が家族になれるのは、なんという素晴らしい縁でしょうか、その縁を大切にしてください。姑と嫁の関係は、家庭にとってとても大切です」と話しました。そして単独でお嫁さんに、「姑に親孝行をするのは人間の美徳であり、親不孝をするのは道徳に反するものなので、自分の人生もきっとうまくいきません」と話しました。それからお姑さんには、「息子の嫁を自分の娘のように大事にするのは、正しいやり方です。親の言動は、家庭の雰囲気を決めているので、みんなに良い手本を示しましょう」と話しました。その後のある日、嫁が率先して「お義母様、私が悪かったです」と姑に謝りました。姑も、嫁を抱きしめて2人とも泣きました。それからは、家族は和気藹々とした雰囲気になりました。その家を離れる時も、私は家族に貴重な『轉法輪』を贈って、「皆さんが大法の修煉に入ってこられることを切望しています」と伝えました。
毎週の休日には、会社に戻ってみんなと交流することがあります。ヘルパーの皆は全員一致で、「会社の職業訓練を1カ月受けるよりも、順縁さんの話を聞いた方がよほど勉強になります」と言いました。ある日、会社の経営者が私に研修の講師として会社に戻ってほしいと依頼してきました。これは師父が按排された機会で、私に救うべき衆生に会わせてくださっていると分かりました。それからは、職業訓練の中で接したすべての生徒たちに、法輪大法の素晴らしさを伝えました。生徒たちの、ほとんどが心から「法輪功はこんなにも良いのですね!」と言いました。
仕事の中で「三退」を勧める
2014年の春、北京のある産後ヘルパー職業訓練学校の校長から電話がかかってきました。そこはヘルパーさんたちに授業をする教師を1人必要としており、私に就任して欲しいとのことでした。私はそれがきっかけで順調に北京に戻ることができました。訓練学校の教師になって、私の修煉も一歩前へ前進しました。
北京での初日の授業で、教室に座っていた100人以上の生徒を見て、心の中で「皆さんご安心ください。私は皆さんの期待を裏切りません。私は神が派遣した使者で、きっと皆さんに大法の素晴らしさを伝えます」と思いました。師父にご加持をお願いして、思考回路を少し整理してから授業を始めました。
私は、簡単な自己紹介をした後、赤ちゃんのケア、産婦の食事、産婦と赤ちゃんによくある病気などを説明して、最後に職業倫理の話をしてから授業を終えました。師父から知恵を頂き、適切な授業内容と、落ち着いた姿勢で取り組むことができ、その日の授業は多くの拍手を貰いました。授業の休憩時間に校長先生と人事部リーダーが共に、「とても素晴らしい内容でしたね! 産婦の食事や幼児教育の部分を聞いていましたが、もう我々はこれからは教科書も書けなくなりましたよ!」、「職業倫理の部分と、あなたが挙げた実例を聞いていましたが、ヘルパーの職業における人格の重要さをあらためて実感しました!」と話してくれました。
最後の30分は自由交流の時間でしたが、生徒たちは私に、どうやってそれほど多くの知識を知っているのか、どうやってこんな素敵な授業ができるのか、どうしてこんなに若く見えるのか……などなどを聞いてきました。私は修煉前後の自分の心身両面の変化を話しました。その日、生徒のみんなは大法迫害の真実を理解して、多くの人が「三退」をしました。そこで、「もっと法輪功のことを知りたい、若しくは修煉したいと思うなら、いつでも個別で私に連絡してくださいね」とみんなに伝えました。
それからは、毎朝私は生徒たちの受付をして、みんなの名前、住所、学歴、どんな組織に加入したかを登録することにしています。毎日の授業の最後に30分ほどの交流時間があるので、生徒たちに法輪功迫害の真実と、「三退」の重要性を説明してから、「三退」に賛同した人が手を挙げることにしました。私は黒板に「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」と書いて、生徒に10回唱えてもらってから、ノートに書くように言い聞かせています。
家事代行会社を運営し かつての同修を呼び戻す
半年後のある日、ある家事代行会社の経営者がやって来て、以前、教室を通り過ぎた時に私の授業を少し聞いたことがあり、とても良かったと思っていたそうです。今、その家事代行会社を私に継いでほしいと依頼するために来たと言いました。彼の会社は数十年の歴史を持っていますが、今は難局に陥ってしまい、誰かが継がないと倒産せざるを得ない状況にあると言いました。
それからの会話の中で偶然にも、経営者の会社の付近に1999年以前ころから煉功点があり、毎朝多くの法輪功学習者が煉功していたと言いました。その学習者たちを知っている人がいるかもしれない、あるいは見つかるかもしれないと思って聞いてみたら、「知っている人もいますし、知らない人もいますが、一部の人は見つかると思いますよ」と言ってくれました。
修煉をしてから、私は同修をとても大切に思っています。昔の同修を見つけて修煉に復帰させることは私の願望です。それで、私は迷わず社長に会社を受け継ぐことを承諾しました。こうして2015年の5月に正式に彼の会社を引き継いだのです。
日々の仕事の中で、自分が法輪大法の修煉者であることを私は隠していません。自分が大法弟子であることを常に心に留めています。どこに行っても良い印象を残し、相手を救い済度するための基礎を築いています。大法から学んだ法理に従って、相手のために考えてあげる自信が十分にあります。そのような姿勢で常人と一緒に仕事をすると、どこにいても良い関係を構築できますので、私を敵視する人がいるわけがありません。
私に接した同僚、友人、顧客、皆は、大法迫害の真実を理解し、大法を崇敬して、皆は未来のために良い選択をしました。
会社を継いで間もないある朝、出稼ぎ労働者8人が来て、保証金の返金を要求してきました。数日前、彼らは1人ずつ200元(約4000円相当)の保証金を払って、ある仕事を紹介されました。しかし実際にやってみたら、彼らの能力ではその仕事をやれないことが分かりました。保証金の返金を求めに来たのですが、経理は断わりました。経理が出かけてから、私は自分の財布からお金を出して、彼らに渡しました。「私は法輪大法の学習者であるため、相手のことを優先的に考えるのは私の責任です。あなたたちに保証金の損を負わせるわけにはいきません」と言った後、彼らに大法迫害の真実を伝えました。8人とも「三退」しました。
半月後のある日、その8人は十数人の仲間を連れて会社に来て私を指名し、仕事を紹介してほしいと言いました。このことは会社の社員に「失わないものは得られず」の道理を実証することができました。相手のために考えることは、如何に正しいことなのかが実証できました。似たような話はまだいくつもあります。
またある日、60歳くらいの女性がマネージャーと喧嘩して、「騙されてここに来ました」などと言ったのが聞こえてきました。私は微笑んで彼女の手を握って、「お姉さん、さあ、話をしましょう。あなたは騙されてここに来たようですが、実際には運命の力が、今日あなたと私を合わせたのですよ」と話しました。私は、女性に「法輪功を聞いたことがありますか」と尋ねると、彼女はうなずきました。私は「あなたは、本当は真相を聞くためにここに来たのです」と言いました。真相を話していた時、彼女は突然泣き出したのです。彼女は実際には修煉を一時していたかつての同修だったのです。私は、「あなたを修煉に呼び戻すために、師父は、あなたの前に私を派遣されたのです」と言いました。
このようなことが多くあります。法輪功迫害の真実を伝える時に、元修煉者に会うことがあったり、元修煉者の親族に出会ったりします。「元々母も親戚も法輪功を修煉していたのですが、迫害が起こった後、止めてしまいました」などと言ってくれます。私は相手の連絡先をメモしておいて、後から連絡を取ります。ほとんどの人が大法の修煉に復帰することができました。
会社には同修しか入れない部屋があります。毎日仕事の後、みんなそこで学法と煉功をします。
常人からみると、仕事の他に毎日ただ学法と煉功をし、法輪功迫害の真実を伝えて、修煉者の生活は単純かつ退屈のように見えるかもしれません。しかし、自身の修煉の過程を振り返ってみると、師父の慈悲、真・善・忍の法理の偉大さを私は着実に感じることができ、この上なく嬉しく思っています。 苦労や困難があっても、修煉者としての基準を持って自分に要求さえすれば、きっと師父からのご加護を感じることができ、やがて苦境から抜け出すことができると思います。