山東省慶雲県の法輪功学習者5人が判決を下される
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 【明慧日本2020年10月14日】山東省慶雲(けいうん)県と夏津(かしん)県の裁判所は2020年1月15日午前、慶雲県の法輪功学習者(以下、学習者)・趙俊香さん、王淑娟さん、杜全村さん、段桂霞さん、于炳蘭さん、張連雲さんの6人に対して、不当な裁判を行った。そして、2020年9月10日、夏津県裁判所は趙さんに8年、杜さんに4年、王さんに3年、于さんに2年、張さんに2年の実刑判決を言い渡した。

 46人の学習者が連行される

 2018年11月18日午前、慶雲県公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官数十人が、法輪功の本を一緒に読んでいる三十数人の学習者を一斉に連行した。警官はさらに、長期的な電話の盗聴と監視によって、他の学習者十人以上を連行し、計46人だった。連行された大多数の学習者は60歳以上で、多くの学習者が家宅捜索をされた。

 学習者たちのほとんどは数日間の尋問を受けた後、帰宅させられた。段さん、于さん、張さんは保釈され、趙さんと王さんは山東省徳州留置場に送られ、杜さんは慶雲県留置場に拘禁された。

 2018年12月、慶雲県公安局の警官は趙さん、王さん、杜さんの案件を夏津県検察庁に渡し、同県裁判所に案件の審理を任せた。

 それから、国保の警官・李福瑞などは、帰宅した学習者たちの家に行き、事前に用意した趙さんを陥れる偽りの「証拠」が書かれている資料に、学習者たちにサインや拇印を押すように強いた。学習者たちは以前、配っていた法輪功の資料は、全て趙さんが作ったと無理やりに認めさせられた。

 不当な開廷

 2020年1月15日午前、夏津県裁判所の裁判官は慶雲県裁判所で趙さん、杜さん、王さん、段さん、于さん、趙さんの6人に対して、不当に開廷をし、学習者1人に対し家族2人までの傍聴を許した。

 午前10時、70代の杜さんは手錠と足枷をつけられたまま法廷に入った。50代の王さんはすでに白髪ばかりになって、70代に見えた。趙さんは数本の歯が抜け、はっきりした発音ができなかった。学習者たちが連行されてから、一度も家族との面会を許されなかった。

 法廷で唐弁護士と王弁護士は法律に基づき、裁判官の『刑法』第三百条の濫用について指摘した。

 唐弁護士は「私の弁護人である趙俊香さんは60代の女性です。彼女が法律のどの条項、どの行政法規を破壊したのですか? 中華人民共和国公安部(通達)【2007】39号と【2005】39号に十四種類の邪法を明確にしていますが、法輪功は含まれていません。つまり、法輪功は邪教ではありません。『国務院公報』2011年第28号で『国務院新聞出版署第50号』に掲載され、この文章には161個の規範性文章が廃棄されていました。その中の第99番目の文章は、1999年7月22日の『法輪功出版物に関する処理意見の通達』、第100番目に廃止された文書は、1999年8月5日の『法輪功関連違法出版物の印刷禁止に関して、出版物印刷管理強化の通達』で廃棄しました。この通達によると、法輪功書籍は解禁され、合法的な出版物に属するとなっています」と述べた。

 しかし、検察官は「ネットの報道では法律上の効力がない」と言った。弁護士は「ネットとは言え、公式サイトの報道で、私たちの情報は全て百度のサイトから獲得している」と反論した。検察官は返す言葉がなかった。

 続いて、杜さんの担当弁護士の王さんは「最高検察庁と最高裁判所の司法解釈と『憲法』第三十六条に従うと、信仰は無罪です」と言った。王弁護士はまた、「自白した者は寛大に扱い、反抗する者は厳重に処分するというのは法律ではありません。法輪功を学ぶ人たちが法輪功を学んで心身ともに健康になり、道徳を向上し、犯罪行為がないので、何を自白するというのですか? ですから、私はここで当事者の杜全村さんの刑事拘禁の解除を要求します。無条件に釈放してください」と話した。

 それに続いて、王淑娟さんは「法輪功を学ぶことは無罪で、直ちに釈放してください」と自己弁護し、解放を求めた。

 裁判は午前10時から午後5時40分まで行われ、30分の休憩しか取らなかった。裁判後、趙さんと王さんは徳州留置場に戻され、杜さんも慶雲留置場に連れ戻された。

 判決の宣告

 2020年9月10日、法律を無視した夏津県裁判所は、5人の学習者に懲役2~8年の実刑判決を宣告したという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/9/30/412810.html)
 
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