師父と法を信じることと 食糧品の備蓄について考える
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文/中国の大法弟子  

 【明慧日本2020年10月18日】2020年初旬に、武漢市のロックダウンが発表されてから、道路は通行不能となり、運搬車も入れず、人々は世界から切り離されたかのように外出することもできず、いつになったら、元の状況になるのだろうか? ウイルス感染症が流行してから、周りの人が買い貯めをしているから、私も市場へ行って日用品や食料品などの準備をしてきました。

 今にして思えば、当時の物を買う原点は「師父と法を信じることと、食糧品を備蓄することについて」同修との共通点が多いのですが、迷いの中にいる私は、法をよく理解しておらず、修煉者の基準に沿って自分に厳しく要求していない、執着を取り除くことができなかったことでした。今日『轉法輪』の中で「無理に何かをする時、必ず人の利益を横取りし、悪いことをすることになります。 修煉でいつも自然に任せることを強調するのは、そういうわけです」を暗記した時、私はあることが分かりました。

 つまり、もし本当に食料が不足していて、私たち修煉者が家の中にたくさんの食料を蓄えていて、それを全部食べきれずにカビが生えてしまったとしたら、私たちの浪費が原因で食料が足りない人が増えることになるので、悪いことをして大きな業力を作っているのではないでしょうか?  師父が中国で講習会を開かれた時、学習者が地面に落とした米は全て拾って食べなければならない。その時に師父は身をもって食料を節約することを教えてくださいました。しかし、私たちは愚かだったので、まだ気づいていませんでした。

 ある物語があります。乞食は長年物乞いをしていたが、穀倉の米が全く増えず、何が起こっているのか、不思議に思っていたそうです。夜隅っこに隠れて穀物を見守っていました。 彼は穀物を盗む大きなネズミを見かけました。彼は「なぜお前は金持ちの穀物を食べに行かないのか? あえて私が一生懸命貯めた穀物を盗むのか?」と、ネズミに大きな声で叫びました。

 突然、ネズミはしゃべるようになりました。ネズミは「あなたの人生の中では、米はわずか8分しかないのです。あなたがいくら頑張っても、穀倉はいっぱいにはらないのです」と言いました。

 乞食は「それはなぜですか?」と、ネズミに尋ねました。

 ネズミは「それは知らないです、仏様に聞いてみたら」と、言いました。

 乞食はわざわざ西の方に乞食をしながら仏様を探しに行きました。ある家の前で物乞いをしましたが、その家のご主人が夜道を急ぐ理由を乞食に尋ねると、乞食は自分の遭遇したことを話しました。

 ご主人は、食べ物や銀など、多くのものを乞食にあげました。ご主人は乞食に頼み事があったのです。それは、彼の娘は16歳になりましたが、今まで喋ったことがないので「喋れない理由は何でしょうか?」と仏様に聞いてほしいのです。ご主人は、誰かが自分の娘に話をさせることができるなら、娘はその人と結婚させると約束しました。乞食は承諾しました。

 乞食が水を乞うために寺へ行くと、老僧が錫杖(しゃくじょう)にもたれかかっていました。老僧は乞食に「どこに行くのか」と尋ねました。乞食が理由を説明すると、老僧は「自分は500年も修煉してきたのに、なんで天に昇ることができないのか? と仏様に聞いてほしいのです」と言いました。乞食は、また承諾しました。

 乞食が川に来ても川を渡ることができません。すると、川から老亀が浮かんできました。乞食は老亀に自分の遭遇したことを話しました。老亀は川の反対側に乞食を運んでいきました。老亀は「自分は千年以上も修練してきたが、なんで龍に変わって飛び去ることができないのかと仏様に聞いてほしいのです」と言いました。乞食は快く承諾しました。

 歩き疲れた乞食が、眠りにつくためにぼんやりとしていると、突然、仏様が現れて、仏様は乞食に「3つの質問だけをすることができます」とおっしゃいました。

 乞食はそれについて考えました。千年以上の老亀の修練は容易ではないこと、また、老僧が500年以上修煉したことも大変ですが、あの家の娘が話せないこともかわいそうで、将来嫁に行くこともできないでしょう。彼らの質問だけでいいです! 私の事はどうでもいいのです。

 乞食が最初の質問をしたところ、仏様は老亀が背中の甲羅を手放すことができず、亀の甲羅の中には24個の夜光真珠があり、甲羅を脱ぐと龍になれることを教えてくださいました。

 仏様が答えた第二の質問は、老僧が一日中心の中に錫杖を持っていて、錫杖は宝であり、地面に突き刺すと泉が出てきて、老僧が錫杖を手放すと天に昇ることができるというものでした。

 乞食は第三の質問をしました。仏様は、無言の少女が最愛の人を見たら話すと答えてくださいました。話を終えた後、仏様は姿を消しました。

 乞食は川に来た道を戻り、仏様のおっしゃったことを老亀に話しました。老亀は乞食に甲羅を与えて、老亀はすぐ龍になって天にのぼって飛んでいきました。

 乞食は老僧が24個の夜光真珠を持っておると、仏様の言葉を老僧に伝えました。老僧はまた、乞食に貴重な錫杖を与え、彼は雲に乗り空へ飛んでいきました。

 乞食はあのご主人のお宅の玄関に到着した途端、少女が家から飛び出して叫んでいました。「仏様が言われた人が帰って来ました」と喋りました。ご主人は突然娘が話せるようになったことに驚き、乞食は仏様がおっしゃったことを伝え、ご主人は乞食と娘を結婚させる約束を守りました。

 老亀は利益(夜光真珠)を手放せず龍にもなれず、老僧は名声(錫杖)を手放せず天にも昇れず、乞食は他人のことを優先に考える、自我を捨てることができたため、仏様からのご加護を得ることができました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/13/413640.html)
 
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