師父のご加持の下 正念で関を乗り越える
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2020年10月23日】2020年7月9日の午後、地元の派出所から、私の「裁判中の保釈金期限が切れる」ので、いわゆる次の「手続き」として、検察庁に私の案件を送ることになるという内容の電話が掛かってきました。

 電話を受け取ってから、私は非常に怖くなりました。脳裏には絶えず2回の不当に家宅捜索された場面が浮かんできて、正念がなくなり、私の空間場には恐怖の物質が増えて、学法ができず、法の暗唱もできなくなり、発正念する時も心が静かにならず、恐怖の物質で囲まれていました。

 私はこのような状態ではだめだと分かっていても、どうしたら良いのでしょうか? 脳裏に浮かんできたのは、同修に相談しようということでした。同修のところに行き、起きたことの概要を伝えました。「私はとても怖いです。私は2回迫害されて、それは前後3年間に及びました。今だに恐怖心が取り除かれてないばかりか、逆に増えてきて、頭の上に大きな山があるような感じです」と伝えました。

 同修は静かに私の話を聞き終え、交流し、師父は次のように教えられました。「正々堂々と社会で自分が行うべきことを行ってから修煉すれば、修煉者として到達すべき基準、圓満成就の基準に十分達することができます」[1]。「彼らに真相を伝えましょう! その恐れる心、あなたを怖がらせる物質はあなたではありません。それを受け入れず、発正念してそれを取り除き、それでもだめなら、師父にお願いしてください」。私はすぐに理解しました。これは師父が同修の口を借りて私を悟らせてくださったのです。同修の家から出てきた時、私の心は穏やかになり、どうすべきかが分かりました。

 帰宅後、私は直ちに発正念をして、恐怖心を取り除き、師父にご加持をお願いしました。発正念の後、私の頭の上でプレッシャーを与えていた物質の非常に大きな一部が消えました。その夜、普通に学法ができ、法の暗唱もできるようになりました。師父は私のすぐ隣りにいらっしゃいます。その時、私はまた師父の説法を思い出しました。「問題が現れたところは、すなわち皆さんが真相を伝え、救い済度する必要のあるところです」[2]。私は一念を発し、彼らを救うことに決めました。彼らこそ、本当に迫害されているのです。

 しかし、私はこのような状況下で、直接会って真相を伝えたことがありません。どう伝えようか! 私がふと思いついたのは、彼らの名前や住所を知っているので、彼らに真相を伝える手紙を書けばよいということです。師父は私が真相を伝えたい願望を読みとって取って下さり、加持してくださいました。私はすばやく真相の手紙を書き終え、投函しました。

 私は心の中で、黙々と彼らが真相を知り、救われるようにと師父にご加持を求めました。まったく自分のことを考えず、事件がどうなるかを考えず、自分勝手な考え方はなく、平然としていました。

 師父は、「観念転ず 腐敗物は滅し 光明が顕れる」[3]と説かれました。私は必ず、迫害されていることから救い済度する関係性へと、自分の観念を変えなければなりません。

 恐怖心を多く取り除きましたが、まだ迫害されることを恐れ、同修が迫害される場面が私の脳裏に時々浮かんでくるので、絶えず師父の法を暗唱しました。「汝に恐れ有らば 它は直に抓む 念を正しくすれば 悪は直ぐに崩れる 修煉の人 法を持っており 正念を発すれば 爛鬼炸く 神世に在りて 法を実証す」[4]

 連続して二晩、娘が泣きながら、「迫害はいつ終わるの? 大法がこの世を正す時になれば、迫害はなくなりますか?」と聞きました。これは旧勢力が親の情を利用して、私を動揺させようとしていることが分かりました。そこで私は「あなたはしつこいわね。お母さんが迫害されることを心配して恐れているため、迫害がもうすぐ終わることを願っているのでしょう?」と答えました。娘はそうだと言いました。師父はこう説かれました。「終わらせるべきではありません。なぜなら、多くの大法弟子が落伍し、多くの生命がなくなり、多くの衆生が救われ済度されなくなるため」[5]。私は問題にぶつかったら、必ず師父の法を思い出すように絶えず娘に伝えました。私の話しが終わると娘も分かってきて、私に強い発正念をし、もっと多く学法するようにと注意してくれました。

 旧勢力は、親の情で私の心が動じないのをみて、他の方法に変えました。私の脳裏に絶えず自分が迫害される場面を想像させました。どのように検察庁の人に会い、向こうが何を言い、私が何を答えるか等々の光景でした。私は絶えず発正念をして取り除こうとしましたが、排斥することも、抑えることも出来ず、しだいに増大していきました。

 ちょうどその時、ひとりの同修がやって来ました。彼女の電子書籍のファイルが、突然見つからなくなったというのです。私が確認したら、すぐ見つかりました。私にも以前同じ経験があったので、師父が同修を私のところに送って下さったのだと分かりました。そして、前向きな思考で、最終的に難を乗り越えることができました。私は同修に問いました。「当時脳裏にこれらのよくないものらが荒れ狂ってい️なかったですか。どのように対応しましたか」。同修は師父の説法の中、「一つの心が動かなければ、全ての変動を制することができる」[6]という教えを学んだので、問題の中に陥るのではなく、そこから抜け出すようにしたと言いました。同修の交流を聞いてから、自分の脳裏によくないものが浮かんでくるたびに、私は絶えず法を暗唱しました。

 数日後、旧勢力はまた妨害する手段を変えました。私に気落ちさせ、消極的になるようにさせ、私の出来事を非常に大きいと考えさせ、2つの出来事を合わせるとどれくらい大きいのかを考えさせました。私は発正念にさらに力を入れましたが、やはり元気が出ませんでした。その時、師父の説法を暗唱すればこれらの考えを抑えることができましたが、またすぐに浮かんできました。

 私は成す術がなく、お手上げの状態で、師父に加持してくださいとお願いしました。同修と一緒に学法する時、次の部分の法を学びました。「事情を重く見ないでください。困難を大きく見れば見るほど、問題が難しくなり、相は心から生じるのですから、問題はますます厄介になります。」[7]この部分の法を学んだ時、私は心が明るくなり、消沈と消極的な情緒が直ちにすべて無くなりました。私は再度師父のご加護に、私の正念を加持してくださったことに感謝しました。

 旧勢力はその後も私を妨害し続け、絶えず私の頭によくない考えを打ち込みましたが、私は絶えず法を暗唱しました。ある日、明慧ラジオで法を正すことに関する交流文章を聞いていました。「実は、自分自身にある正しくないすべての要素も含めて、すべて大法と大法弟子の正念と一致していないものはいずれも、旧勢力の関与によってもたらされたことです」[8]と聞いた瞬間、今回やっと旧勢力についてはっきりと認識できました。私を妨害したすべて、私の脳裏で絶えず荒れ狂っていたすべては旧勢力でした。私は発正念をして、私に対する旧勢力の妨害を揺るぎなく徹底的に根絶しました。

 そして、「保釈」の件は1カ月以上経ったある日、派出所から、検察庁が案件を取り下げたので受理しないという通知がきました。

 私の体得は難関に遭遇した時、絶えず学法し、正念を持って、乗り越えなければならないということです。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『二〇〇三年元宵節での説法』
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法二』「二〇〇二年ワシントンDC法会での説法」
 [3] 李洪志師父の詩:『洪吟』「新しく生ず 」
 [4] 李洪志師父の詩:『洪吟 二』「恐れ無し 」
 [5] 李洪志師父の経文:『二〇一六年ニューヨーク法会での説法』
 [6] 李洪志師父の著作:『各地での説法五』「二〇〇五年カナダ法会での説法」
 [7] 李洪志師父の著作:『各地での説法十』「大紀元会議での説法」
 [8] 李洪志師父の経文:『波紋を呼んだ副元神に関する文章について』 

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/12/412736.html)
 
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