米政府高官 公然と中共を糾弾(三)
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 【明慧日本2020年11月11日】(前文より続く)

 (アメリカ=明慧記者・英梓)2020年の年頭から、中共ウイルス(武漢肺炎)が世界で蔓延して以来、米国の政府高官とエリート達は公の場で公然と、中国共産党(以下、中共)は米国と世界の自由国家に脅威をもたらしていると非難している。そして、武漢肺炎を「中共ウイルス」と呼び、中共が言う「中共は14億の中国人の代表」という嘘を暴き、中共と中国人を分けてみるべきだと提唱した。

 ジュリアーニ元ニューヨーク市長「中共の世界への攻撃は人道に反する」

'图1:前纽约市长、川普总统的私人律师鲁迪·朱利安尼(Rudy Giuliani)'

トランプ米大統領個人の弁護士顧問を務めるルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長

 ルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長はトランプ米大統領個人の弁護士顧問を務めている。同氏は10月9日、大紀元時報英語版で文章を発表した。「中共はウイルスを世界に大流行させた直接の責任者であり、我々の大統領を含む数百万人に感染させ、数十万人のアメリカ人の命を奪った。世界規模では100万人以上が死亡し、歴史的な経済繁栄期を劇的に崩壊させた」と文章の中で語った。

 同氏は、「中共が支配する独裁者政権は、世界を攻撃する中共ウイルス(武漢肺炎)の流行の責任を負わなければならず、これは世界に対する攻撃です。ウイルスは武漢で最初に現れた時、中共の官員らは従来の悪どい手法、検閲と弾圧で処理しました。 患者を治療する医師を黙らせ、 ニュース報道やソーシャルメディアの投稿は厳しく検閲され、(中共)当局は人々の日常生活まで厳しく制限しました」

 「このすべては、中国の一般市民と世界の他の国々に対して、新たに現れた脅威を覆い隠すためで、この時、対応する準備が最大限の作用を果たすことができたはずです」

 「このようなことが起きてはならず、これは人類に対する犯罪なのです。責任はすべて中共独裁者にあり、組織化された犯罪者、殺人者にあります」

 10月6日、ジュリアーニ氏氏はツイッターでウイルスを「中共ウイルス(CCP virus)」と称した。大紀元時報のインタビューを受けた時、同氏は意識的に「中共ウイルス」を使っていると話した。なぜなら、中共はこの伝染病を流行させた責任を負うべきで、この政権の職権乱用は「戦争行為」だからだという。

 ジュリアーニ氏氏は「我々に知らせる1カ月か、1カ月半以前から中国は(ウイルスを)知っていました」「中共は国内でロックダウンを実施しましたが、しかし数カ月の間、数十万人の中国人にヨーロッパやアメリカへの旅行を許しました」

 「中国はロックダウンをした時、このウイルスがどれだけ危険なのか分かっていました。そして、世界の他の国々に中国と同じように被害を受けさせようと考え、これは極めて卑劣な行為です。もしあなたが望むなら、戦争行為だと思ってください」

 ジュリアーニ氏は、中国と中共政権を区別するべきだと指摘し、中国人は世界と同じように、中共に傷つけられているという。

 「『中共ウイルス』と称するのが最も適しています。なぜなら、この原因は中国人が作り上げたのではないからです」「多くの中国人は情報を知らされず、彼らはこのウイルスの被害者であり、彼らは私達と同じように被害者なのです」と、ジュリアーニ氏は語った。

 米国空軍退役准将「中共を批判することは、中国や中国人を批判しているのではない」

'图2:美国空军退役准将、中国问题专家罗伯特·斯伯丁(Robert Spalding)。 (Samira Bouaou/The Epoch Times)'

アメリカ空軍退役准将、中国問題の専門家ロバート・スポルディング氏

 アメリカ空軍退役准将、中国問題の専門家ロバート・スポルディング氏は10月5日、『大紀元時報』の取材に応じ、中共と中国人を明確に区別し、「必ず中共を、中国人と切り離すことだ」と強調し、ホワイトハウス在任中も、この区別を試みて強調したという。

 同氏は、中共は批判や制裁を受ける時、中共と中国と中国人の概念を混同させ、アメリカの政策に挑戦しているという。

 中共と西洋のメディアの言論は中共に偏っており、なぜなら、彼らは「アメリカの政策」を中国や中国人に対する民族主義、または「敵対」として描写しているからだという。

 「彼ら(中共)は邪悪の役柄で、全体主義政権で、実際のところ中共は中国人を支持していないのです。あなたは彼らを批判する時、中共政権を批判しているのであって、中国や中国人を批判しているわけではないのです」と同氏は話す。

 中共の言論統制について同氏は、「中共は中国でFacebookやTwitterを禁止しているが、しかし中共はWeChatやTikTokを通じて自由な世界にも影響力を拡大している。しかし中共は、ソーシャルメディアのプラットフォームで起きていることを効果的に検閲してコントロールし、言論の自由を統制しているのです」と述べた。

 スポルディング氏はまた、「現代の技術を利用して言論の自由権を統制することをもって、社会や、政治と経済に影響力を持たせようとする、これはまさに神話のような『戦争の武器』と言えます」と補足した。

 「このことにおいて中共は二枚舌なのです。中共はいわゆる『防火長城』(グレートファイアウォール」と呼ばれるネット検閲システム)の政策にあたり、多くの時間を費やして解放軍と協力し合いました。それなのに中共は『何を根拠にWeChatやTikTokをブロックするのか』と言うのです」

 米国際宗教担当大使「中共は信仰戦争を発動」

'图3:美国国际宗教事务大使萨姆·布朗巴克(Sam Brownback)(Samira Bouaou/The Epoch Times)'

サム・ブラウンバック米国国際宗教問題担当大使

 米国国際宗教問題担当大使サム・ブラウンバック氏は、『大紀元時報』のインタビューの中で、中国(中共)は人権侵害の最大の推進者だという。「中国(中共)は信仰と戦っている。これは彼ら(中共)が勝ていない戦争だ」と語った。

 同氏は、中共は人々に対して全面的に統制していると指摘する。「警察国家の中国は、刑務所のように監視カメラや顔認証システムを設置し、人々に対して様々な制限を行っています。家庭教会を破壊し、カトリック教会と、法輪功をコントロールしようと企んでいます。信頼できる報道によると、中国で生体臓器収奪が行われているそうです」と語った。

 中共の法輪功迫害が21年続いていることについて、同氏は、「歴史上、いつもこうなのです。もし、あなたが勇敢にこれらの悪党に立ち向かわなければ、彼らは調子に乗ります。かつての人はいつもそうですが、中共による法輪功迫害について、他の信仰団体は、それは私の信仰団体ではない、私は法輪功を信仰していないので、中共が法輪功を迫害しているのは、それは彼らのことであって、私はイスラム教徒だ、キリスト教徒だ、仏教徒だと言い、あるいは宗教は私にとって重要ではない、だから気にしないと国民は言うのです。しかし、歴史において何度も見てきたように、早く対抗しなければ、彼らの欲望は限りなく思い通りになるのです」と語った。

 「中共は共産主義の哲学を信奉し、最初から信仰を敵と見なし、ずっと信仰を迫害して来ました。彼らは最高の権威は共産党だと思っており、さらなる高い道徳的な権威を信仰することを許していません。これが中国政府が認可した無神論体系なのです。中共はいかなる権威にも忠誠を尽くさず、小さな集団を攻撃し、さらに多くの集団を攻撃して、最後には独自の(迫害)システムを完成させたのです」と語った。

 中共の生体臓器収奪について、ブラウンバック氏は、「我々は19世紀の初頭、あるいは1940年代について話しているのではなく、2020年の現在に起きていることを話しています。臓器収奪は今日の世界で起きているのです。人々が一旦この情報を耳にすると、何が起きているのかと思い、恐ろしくてぞっとすることでしょう」と述べた。

 「もし、この事(臓器収奪)を行っていなければ、彼ら(中共)は信憑性のある回答ができるはずです。 しかし、彼らはそれを選ばず、回答をしなかったのです」

 ブラウンバック氏は「尊厳のある自由は、人類の固有の天性なのです。いかなる政府であろうと、どれだけの時間を費やしても、人々の自由を束縛する戦争には勝てないのです」と、最後に語った。

 
(中国語: http://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/17/413859.html)
 
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