米政府高官 公然と中共を糾弾(二)
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 【明慧日本2020年11月9日】(前文より続く)

 (アメリカ=明慧記者・英梓)2020年の年頭から、中共ウイルス(武漢肺炎)が世界で蔓延して以来、米国の政府高官とエリート達は公の場で公然と、中国共産党(以下、中共)は米国と世界の自由国家に脅威をもたらしていると非難している。そして、武漢肺炎を「中共ウイルス」と呼び、中共が言う「中共は14億の中国人の代表」という嘘を暴き、中共と中国人を分けてみるべきだと提唱した。

 トランプ大統領は9月22日、国連での演説の中で、中共の感染症に対する嘘が全世界を誤った方向に導いたと痛烈に非難し、そして「このウイルスを世界に放った中国(中共)の責任を必ず追及する」と断言した。

 米司法長官「中共の世界的な野望は21世紀のアメリカと世界にとって最重要課題である」

'图1:美国司法部长巴尔(William Barr)'

講演する米司法長官ウィリアム・バー氏

 米国の司法長官ウィリアム・バー氏は2020年7月16日の講演で、「中共の世界的な野望は21世紀のアメリカと世界にとって最重要課題である」と警告した。

 バー長官は、「中共は世界の偉大な文明の1つを強権的手法で支配している。中共は中国国民の巨大な力、生産力と才能と知恵を利用して、現行の国際基礎体系の転覆を企み、独裁の存続を図っている。アメリカがこの挑戦にどう立ち向かうかは歴史的意義を持ち、それは米国とその自由民主同盟国が、自らの運命を継続させることができるか、それとも中共とその権威主義的な支流が未来を支配するかだ」と述べた。

 中共の略奪的な経済政策は「独裁政権の武器庫」と化している

 バー長官は次のように解釈した。習近平によって、中国はステージの中央に近づき、資本主義よりも優れた社会主義を構築し、アメリカンドリームを中国の解決策に置き換えようとしている。 中共はもはや時間をかけることなく、世界経済の覇権を握り、世界をリードする技術大国として米国を追い越すための経済的な電撃戦を展開している。

 「中共政府は競争環境を整えるために、一連の略奪的な経済政策でしばしば違法な戦術、通貨操作、関税、割当、国家主導の戦略的投資と買収、知的財産の窃盗と強制譲渡、国家補助金、ダンピング、サイバー攻撃、産業スパイ活動を完成させてきた。 米国連邦政府による経済スパイ疑惑の起訴の約80%は中共政府が利益を目的として関わっており、企業秘密の窃盗事件の約60%は中共が関連している」と、バー長官は語る。

 長官は、中共の略奪的な経済政策は成功しつつあるという。「100年間、米国は世界最大の製造国であり、我々は世界の『民主主義の武器庫』になる役割を果たすことができた。 しかし、中国は今、世界の 『独裁政権の武器庫』になっている」

 バー長官は、米国企業は中国市場に依存するようになり、米国全体として重要な商品やサービスを中国に依存するようになったと指摘した。

 中共は世界中にイデオロギーを広めている

 バー長官は、「中共は絶対的な権力を持っており、民主選挙や法の支配、独立した司法制度によってコントロールされていない。中共は自国民を監視し、社会的信用度を点数で評価している。中共は政府の検閲に大部隊を雇い、反体制派や、宗教と少数民族……を迫害している」「イデオロギーの一致性キャンペーンは中国国内にとどまらず、むしろ中共は米国を含む世界中に影響力を拡大しようとしている」「今、アメリカが中国を変えているのではなく、中国(中共)が経済力を使ってアメリカを変えようとしている」と述べた。

 バー長官は、シリコンバレーのアメリカのハイテク企業とハリウッドが、短期的な利益のために中国共産党に迎合していると非難した。「北京(中共)の究極の試みは米国との貿易ではなく、米国からの略奪である。 アメリカのビジネスリーダーとして、北京に好意を寄せることは短期的にはメリットがあるかもしれない。 しかし、中共の最終目的は、あなたを置き換えることである」

 長官は、アメリカ企業の役員の間で伝わっている笑い話を引用した。「中共の見解では、win-winとは2回勝たなければならないということである。 貿易や投資によって中国の政治体制が自由化されるというアメリカの期待にもかかわらず、中共政権の基本的な特徴は変わっていないのだ」

 バー長官は、米中関係を見直すとともに、米国社会全体が協力して、未来の世代の挑戦に中共がもたらす脅威に抵抗するよう呼びかけたのである。

 エスパー米国防長官「中共は国際原則に挑戦している」

'图2:美国国防部长埃斯珀(Mark Esper)指出,解放军不是为中国服务,而是效命于中共。他敦促其它印太地区国家与美国一同对抗中共。'

マーク・エスパー米国国防長官

 マーク・エスパー米国防長官は、ウォール・ストリート・ジャーナルに『国防総省は中国に備えている』と題する記事を掲載した。本文では、米国は中国共産党を戦略的敵対勢力と見なしており、中国共産党の軍事的・経済的脅威に対抗するためには、インド太平洋地域の同盟国やパートナーとのネットワークを強化する必要があると指摘している。

 長官は、「解放軍が服従しているのは国家、あるいは『憲法』ではなく、中共である。強大な解放軍はその他の国に展開する中共の野心を助長している。その中で最も重要視しているのは、新たな国際秩序を打ち立てること、そして世界で公認されている国際規則を破壊することである」と話す。

 エスパー長官は、「自由に開かれた国際秩序が、北京が提唱する権威主義体制に対抗するグローバル競争の新時代に突入した」と文章の中で書いた。文章の最後に、自由、人権、法の支配を重んじる国々が団結して、中共の国家主権に対する侵略と脅迫に抵抗するよう呼びかけた。

 テッド・クルーズ米連邦上院議員「中共は新しい邪悪な帝国である」

'图3:参议员克鲁兹:中共是新的邪恶帝国。'

テッド・クルーズ米連邦上院議員「中共は新しい邪悪な帝国である」

 テッド・クルーズ連邦上院議員は、大紀元時報の楊傑凱記者のインタビューに応じ、「中国(中共)と中国(中共)政府は新しい邪悪な帝国であり、あらゆる戦術を身に着けている」と語った。

 「彼ら(中共)はますます悪くなっている」と話す同議員は、ウイルスのパンデミックがもたらした最も重要な外交政策の結果は、米国の対中関係と世界の対中関係を根本的に見直すことにつながったことであるとした。

 クルーズ議員は、中国(中共)は次の世紀に米国が直面する最も深刻な地政学的脅威であり、中国(中共)の敵対心、侵略、知的財産の窃盗、スパイ活動のプロパガンダに対する戦い、それは「政府全体」の努力が必要であるという。

 クルーズ議員は、中共は政治から経済、知的財産からサプライチェーン、ハリウッドから学術界、NBAのようなプロスポーツ競技まで、アメリカ社会のあらゆる側面を破壊することに成功していると述べた。

 議員は、冷戦時代はアメリカとソ連は戦争をしなかったことに言及した。 「レーガン(大統領)はこのことを最もよく理解していた。我々は系統的に行い、全面的に真相を暴き、真実の力を利用し、経済的圧力を利用し、外交の圧力を利用し、アメリカの自由企業システムの信じられないほどの力を利用して、彼らを打ち負かし、破産(崩壊)させたのである」

 「共産主義は災難であり、通用しない。だから、我々は軍事の面で均衡を保つ必要があり、真相の暴露を通して中共に抵抗するのだ。これは私が行い続けてきたことであり、中国(中共)からの虚言と抑圧に警戒するように」と、クルーズ議員は呼びかけた。

 
(中国語: http://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/3/413299.html)
 
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