自分を清め 精進して人を救う(二)
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文/湖北省の大法弟子

 【明慧日本2020年12月16日】(前文に続く)

 四、恐れる心を取り除く

 ある日、同修の家で発正念をしていたところ、突然誰かがドアをノックしたので、覗いてみると、コミュニティの関係者3人だと分かったのでドアを開けませんでした。コミュニティの人員らは開けてくれない状況を見て、派出所の警官や地域の関係者計9人を呼んできました。扉がこじ開けられ、「動くな!」と彼らは叫びながら侵入してきました。名前、住所、撮影、一人ずつ登録してくれと言われ、登録した後、退出するように言いました。警官らは『轉法輪』3冊を押収し、家主の同修を派出所まで連行しました。恐怖のあまり、私たちは邪悪に協力してしまいました。

 家に帰ってから、連行された同修はどうなったのかと思って、同修の電話番号にかけて居場所を聞いてみました。派出所にいると返事がきました。「同修を助けに行かなきゃ」と思い、タクシーを拾って同修の解放を求めるため派出所に行きました。

 派出所に着いて、同修が鉄の檻の中に拘束されているのが見えました。その時、恐怖心は完全に消え、正念が満ちた状態になりました。派出所の警官は、私を見てすぐに「ちょうど良かった」と、私を尋問室に連行し、鉄の椅子に座らせようとしました。私はそれを拒否し、「私を犯罪者と見なしているのですか?」と聞きました。警官は「犯罪者扱いはしていない」と答えたので、彼らに真相を伝えました。私は「あなた達は公安部の【2000】39号法律公文書を読んだことがありますか? 国家新聞出版総署第50号令を読んだことがありますか?」と尋ねました。彼らは茫然としていました。私は引き続き「39号公文書は『邪教組織の認定と取り締まりについて若干問題の通知』です。中に14の邪教組織を挙げていますが、法輪功は入っていません。第50号令は、法輪功書籍の発行を禁止する通達を解除したもので、つまり法輪功書籍を出版することは合法であることを意味しています。この二つの公文書は、携帯電話で検索できます。信じられなければ調べてみて下さい」と説明しました。警官らは黙って携帯電話で調べ、本当に見つけました。すると、警官らの態度が良くなり、午後に、同修と私を帰宅させました。

 その過程の中で、最初は恐れる心があるため、正々堂々と警官の前で真相を伝える勇気はなかったのですが、同修の身の安全、警官たちの将来、人を救う責任を考えると、派出所に行かざるを得ませんでした。基点は他人のためで、真相を伝えると自然に状態は切り開かれ、恐れる概念すらなくなりました。その結果、私の念は新しい宇宙の要求に達したため、師父は私たちを助けて家に帰らせて下さいました。

 五、私心を取り除く

 ある日、私は車にはねられました。4〜5メートル先に放り出され、頭の後ろにすぐ大きな瘤ができ、足から出血し、眼鏡も飛ばされ、ショッピングモールで買った物が地面に落ちて散らばっていました。突然の事故に、ドライバーは震え上がって、電話でうまく喋れなくなり、すぐに私を起こしました。

 私の頭はずっとはっきりしていたので、運転手に家まで送ってもらい、「心配しないで、あなたを困らせるようなことはしません」と言いました。 車の中で、運転手に真相を伝え、「三退」させました。家の中に入ると、孫はショックを受けて、すぐに娘に電話をかけ、運転手に「帰ってはいけない」と言いました。孫に電話をしないようにと止めましたが、結局、電話をしました。私は運転手をドアの外に連れ出して、娘が来たら面倒なことになるかもしれないので、「早く行って下さい」と言いました。運転手は「本当にいい人だ」と言いました。

 娘が来て、すぐに病院に行って診察を受けようと言いました。私は行かないと言いましたが、娘婿は病院に行かないといけないと主張し続け、お互いに対峙していました。しかし、どうせ無事だから、行っても構わないと、子供たちを安心させるために行きました。病院に行き検査をすると、本当に何事もなく、頭に腫れた大きな瘤以外、すべてが正常でした。師父は私を守って下さり、大きな債務を返済しました。

 こんなに大きなことが起きたのは偶然ではありません。師父の法に基づいて、内に向けて探してみると、根本的な原因を見つけました。その日は雨が降っていました。もともと真相を伝えるために出かけたのですが、モールの入り口でキャンペーンをやっており、値段がいつもより安くなっていたので、モールに入って買い物をしました。これは自分のために利益を得ようとする心、その根源は私心です。自分の事を重視しすぎて、人を救う事をあとに置き、その時に法からずれてしまい、邪悪に隙に乗じられました。時々刻々法の中にいることが安全であることを悟りました。本当に教訓になりました。それ以来、私はよく師父の「修める者の忌」を暗唱して自分に言い聞かせ、旧宇宙の特性である私心を取り除き、自分自身を清めています。

 六、慈悲心を修めて生じさせる

 普段、街頭で縁のある人に二言三言説明すれば、すぐ「三退」できますが、公務員たちには少し難度があります。

 違う身分の人たちに真相を伝える時、違う視点から伝えます。知識人には科学的な視点から、高齢者には健康や安全の視点から、子供には学力の向上や大学受験の視点から、女性には美容や家庭の視点から、法律の執行者の場合は、もっとも法律的な視点から伝えます。

 ある日、朝食を済ませるためにレストランに入りました。たまたま近所の学校の先生たちが食事をしていて、勤務先の退職者の賃金が差し押さえられた話をしていました。私が入って来たのを見て、先生たちはわざと声をあげて、この退職者たちは、当時の法輪功と同じように請願をしていると話しました。これは真相を伝える機会だと思い、私は大法の師父が超常の科学を説かれたと言い、分子、原子、原子核、電子、クォーク、無限に小さく、無限に大きく、という科学の話を伝えました。 その時、ある先生は「あなたの言っていることは高すぎますから、法輪功の本を読んでみたい」と言いました。その先生は本当に家に来て、師父の九日間の説法ビデオを見て、修煉に入りました。

 ある同修が留置場に連行され、もうすぐ裁判にかけられるところです。他の同修に裁判所に真相を伝えようと言われ、2人で行きました。1人は真相を伝え、もう1人は発正念をしようと合意しました。裁判所の入り口で警備員に身分証を求められたので、登録しました。同修に聞いた時に、彼女は持っていないと答えました。その時、私の足は無意識のうちに震え始めました。恐怖心です。私は足を撫でて、心の中で「恐れないで」と言ったので、すぐ震えなくなりました。

 中に入って、李裁判官に会いました。同修は真相を伝え、私は裁判所と裁判官の背後にあるすべての邪悪を取り除き、裁判官が真相を理解して救われるようにと発正念をしました。伝えているうちに、同修と裁判官の間で論争が起きました。今の時点で効果があるかどうかは、私たちの心の状態にかかっていると思いましたので、私は穏やかな気持で裁判官に話しかけました。「李裁判官、あなたは素質ある知識人です。今日はここに相談しに来ただけです」と言うと、「話して下さい」と裁判官は言いました。

 私は「裁判官は天秤を掌握する方だと聞いたことがあります。何を根拠に判決を下すのですか?」と聞きました。裁判官は「もちろん、それは法律と事実に基づいています」と答えました。「それなら、お聞きしてもよろしいでしょうか?」と聞くと、「いいですよ」と答えました。私は「まず、法律に基づいていますとおっしゃいましたね、あなた達は邪教を取り締まる刑法300条を使って、学習者に判決を下していますが、法輪功に関する法律公文書はあるはずです。それを見せてください」と言うと、裁判官は困った顔をして、しばらく何も言えず、最後に「確かにないですね」と言いました。彼にまだ善の心があるのを見て、私は続けて言いました。「法律の根拠がないのに、何を基準にして判決を下すのですか? もう一つ、事実に基づくことについてですが、法輪功は真・善・忍を重んじます。学習者は真・善・忍に従って良い人を目指しています。今まで多くの学習者と接してきましたが、腐敗、窃盗、殺人、麻薬、売春などの罪を犯した学習者はいますか?」。裁判官は黙って私を見ていました。私は引き続き「この2点においてすべて根拠がないでしょう、裁判官として善良な人に判決を下すのは、法律に違反しているのではないでしょうか?」と言うと、 「仕方ないです。ご飯を食べないわけにはいかない」と言いました。「それでも良心を重んじるべきです。今、裁判に直面している友人のために、何か救援策はありますか? ぜひ教えて頂きたいです」と聞くと、「留置場で刑務所外の執行を申請して下さい」と教えてくれました。帰りに、私たちを外まで見送った時、「法輪功への判決は、610弁公室に決定権があり、裁判所はどうすることもできない」と無力感を見せました。

 その後、私は派出所、610弁公室、公安局、検察庁、裁判所、陳情部門、司法局、法律事務所などの部門に行き、真相を伝え、人を救うため、慈悲の心で一人一人の縁のある人に接しました。

 師父はこのように説かれています。「人間の佛性とは善であり、慈悲として現れ、何かをするときにまず人に配慮し、苦痛に耐えられることとして現れるものです。人の魔性とは悪であり、殺生、盗み、利己、邪念、悪事をそそのかすこと、デマの煽動、嫉妬、悪らつなこと、発狂、怠惰、乱倫等々として現れるのです」[3]

 修煉とは、偽りの自分を取り除き、真の自分を充実させ、真の自分を強化し、主意識がますます強大になることです。偽りの自分は魔性であり、真の自分は佛性です。大法の中で自分の魔性を清め、出会うすべての人々に慈悲と優しさをもって接し、世人に中共の邪悪な本質を見分けさせるように導き、その党の組織から脱退し、この「国際犯罪組織集団」を平和的に解体し、世人に法輪大法の良さを理解させ、師父に救われるよう、これらの使命と責任を果たすことであると悟りました。

 注:
 [1]  李洪志師父の著作:『精進要旨』「境界」
 [2]  李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [3]  李洪志師父の著作:『精進要旨』「佛性と魔性」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/6/413651.html)
 
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