師父の詩 『快講』で互いに励ます
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2020年12月20日】1999年7.20以降、中国の大法弟子は中国共産党(以下、中共)によって前代未聞の残酷な迫害を受けました。中共の嘘偽りの宣伝に騙された人々は、法輪大法と大法弟子を恨み、敵視するようになっています。ですから多くの大法弟子は、様々な方法で絶えず人々に、法輪功迫害の実態と法輪功とはどういうものかを伝えてきました。直接会って伝えることは、その人を救うことになります。

 私は長年に亘り、何度も不法に監禁され迫害されたことがあります。そのため恐怖心や考慮する心理、そして安逸心が強く、なかなか出かけて行き人々に法輪功迫害の実態を伝えることができませんでした。縁のある人には語るべきだと思い、頭の中で伝えようとする内容まで考えましたが、結局人に会うと怖くなって勇気を失い、準備した内容も伝えず後悔して自分を責めることしかできませんでした。たまに勇気を出して口を開きましたが、しどろもどろで、自分でも何を言っているかはっきりしませんでした。

 何度も失敗し、挫折感と難しさを感じた私はそれ以降、直接人に法輪功迫害の実態を語ろうとしなくなりました。しかし師父は説法の中で、大法弟子として真相を伝え、人々を救い済度することは使命であり、しかも緊迫であるとわれわれに教えてくださいました。私は心の中から必ず果たすべきだと知りながらも、なかなか前に進めませんでした。

 少し前に、私ははっきりした夢を見ました。夢の中で、私はテストを受けていましたが、2枚の問題用紙があり、私は1枚目だけしか答えられず、焦りのあまり泣いてしまい目が覚めました。一般的には、2枚目の問題の点数が大きいと言われますが、私はまったく出来ませんでした。これを私の修煉状態に喩えると、直接人に法輪功迫害の実態を伝えられないことは、テストの問題が半分しか出来ないと同じではありませんか? 師父は夢で私に漏れがあると教えてくださったのです。

 それからしばらくして、私は偶然ある同修に出会いました。少しの会話のあと、同修に「あなたはまだ外に出て、直接人々に真相を伝えていないでしょう?」と聞かれました。それを聞いてちょっとびっくりしましたが、「そうです」と正直に答えました。そのとき笑顔は見せましたが、心は実に動揺しました。

 数年来、私はいつも不安に感じていて、隠そうとしていたものを同修に指摘されたので、「私はほかの同修と一緒に住宅地で資料を配っています」と、自分を守ろうとして本能的に説明を加えました。

 同修は真剣な表情で私に「師父は説法の中で何度も直接人々に法輪功迫害の実態を伝える重要性について語られました。迫害の資料を配ることも大事ですが、直接伝えて三退を促すことはより効果的で、またその過程で、いろんな人心を取り除くことが出来るからです。できれば出てきた方がいいと思います」と言いました。

 私は昨年、迫害され不当に監禁された家族を救援するために、直接人々に伝える時間がなかったと弁解すると、同修は「以前は外に出て伝えましたか?」と聞きました。私はほとんどしなかったと正直に答えました。同修は「1日で1人、15日間で1人、ひいては数カ月で1人しか救うことが出来ないのは師父が要求されていることでしょうか?」と言いました。

 同修の話に刺激を感じましたが、確かに私の現状です。同修は笑顔で私と修煉について交流し、私を励ましてくれました。

 家に帰って、私は自分の心に向けてじっと探してみました。私を阻む本当の原因はいったい何でしょうか? 「そうだ、恐怖心です!」、その恐怖心の後ろに「私」(し)というものが潜んでいます。この「私」は、旧宇宙によって生まれたものであり、旧宇宙が解体に向かう根本的な原因です。この「私」を取り除かない限り、未来の新しい宇宙に入ることは出来ません。それなら、なぜその「私」をまだ残すのでしょうか? 多くの同修は十数年に亘って、外に出て人々に真相を伝え続け、衆生を救っているのに、私は何も出来ず、かけ離れた距離はあまりにも遠いのです。「同修に出来ることが、どうして自分はできないのか? 私にも必ず出来るはずだ!」と決意し、師父に加持してくださるようにお願いしました。

 ここまで悟った私は、全身にエネルギーが充満したようで、「恐怖」という物質が瞬間にして師父に取り除かれ、心から喜びと軽やかさを感じました。

 翌日の朝、私は発正念をした後に家を出て、同修と一緒に出かけました。途中で、同修が私に自分の経験と注意点などを教えてくれたので、私は大いに啓発され、自信も高まりました。しばらくして、私は近くに立っている年配者に声をかけてから、現在人々が関心の高い中共ウイルスの蔓延や専門家の予測から、自然に「三退」をすれば健康と安全を守ることが出来ると伝えました。その話題から法輪大法とは何か、「天安門焼身自殺」事件は中共による偽りの宣伝であり、現在、法輪功は世界中で広まっているなど、基本的な法輪功の内容を伝えた上で、法輪功のお守りを渡しました。

 その年配者はとてもやさしく、聞きながらうなずき、私の話に賛同してくれました。最後には、本名で共青団と少先隊を脱退し、法輪功のお守りを大事にポケットに納め、何度も「ありがとう」と言いました。

 人が真実を知り、救われることはとても忘れがたいものです。こんなにも順調に人を「三退」させ、私を励ましてくださった師父に心から感謝しました。続いて、30分の間にまた2人を「三退」させました。

 初日に3人を「三退」させ、人数としてはまだまだですが、私にとって、それは大きな突破でした。同修も私には能力がありますが、ただ様々な人心と観念に阻まれたので、自信を持って続けると、必ず大きく変わると励ましてくれました。

 それ以降、私は毎日真剣に学法と発正念をし、穏やかな心を保つようにしました。なぜなら、この状態こそ大法弟子のあるべき姿であり、より多くの人を救える根本的な保障です。私は毎日外に出て同修たちと一緒に真相を伝えてから2カ月が経ち、1日に3人から5、6人を「三退」させることが出来ました。もちろん、1人もできない日もありましたが、ほとんどしっかり学法が出来ず、心性に問題があったことが原因でした。そんな時、私はいつも内に向けて探し自分を正すと状況がとても良くなります。

 法輪功迫害の実態を伝える過程で、いつも師父が縁のある人を私の前に導かれて来たように感じました。多くの人は純粋でやさしく、私の話を聞いた後、感謝する人もいれば、握手しながら自分の家に招待したいと言う人もいました。「あなたは本当に私のために話していると感じます。良い事を行っていると信じます」と言い、「安全に気をつけてください」と心配してくれる人もたくさんいました。私は人々の反応に感動して、何度も涙が出そうになりました。

 もちろん、真実を受け付けない人もいます。声をかけて語ろうとすると、手を振りながらすぐ避ける人や、渡した資料やお守りなどを目の前で捨てる人、さらにひどい態度で威嚇する人さえいます。そんな人に対しても、私は将来法輪功を知り、救い済度できるようにと祈ると同時に、自分の心性に問題がなかったかどうか、内に向けて探しました。

 現在、私は外に出て直接人々に真相を伝えることは、それほど難しい事ではないと体得しました。様々な人心や観念は一面壁のように目の前に現れ、乗り越えようとしなければ、ますます高く見え、自分に対する自信まで失ってしまい、最後には本当に乗り越えることができなくなります。逆に、法輪功の修煉者として、自分の人心と観念を見つけ、しっかり学法をして、絶えずそれらを取り除いていれば、自分がますます大きくなり、その壁も少しずつ消えていきます。

 実は、師父は弟子の私たちのために、すでに道を開いてくださいました。私たちにとって、一歩踏み出すだけです。私はやっと真実を伝え、衆生を救う道を歩むことが出来るようになりました。私にはその能力があると、同修からも褒められましたが、師父の加持がなければ、何も出来ないと思います。

 ある日、ある女性は私の話を聞いた後、私に「あなたの元気な姿ときらきら光る眼を見ただけで、法輪功は素晴らしいものだと分かります」と言いました。この言葉はとても印象に残りました。この経験から、真相を伝えることは、言葉自体が上手いかどうかに関わらず、大法弟子の正念と正々堂々とした言動が衆生を救う力になると分かりました。

 同修は「現在は法を正す最後の段階となり、今から出て来て衆生を救っても素晴らしいことで、とても必要なことだと思います。毎日が大切なので、頑張りましょう!」と励ましました。以前の私と同じ経験のある同修の皆さん、衆生を救い済度することはわれわれ大法弟子の使命であり、人々は待っています。一日も早く自分を妨げる人心や観念を捨て、外に出て法輪功迫害の実態を伝え、人々を救いましょう!

 最後に、師父の詩『快講』で互いに励まし合いましょう

 大法徒真相を講ず

 口中の利剣齊(ひと)しく放つ

 爛鬼(らんき)の嘘を暴き出し

 急いで救い済度し速く講ず

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/2/412334.html)
 
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