肝心な時期に早く目覚めるように
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文/アメリカの大法弟子

 【明慧日本2010年12月25日】カレンダーをめくってみると、アメリカの大統領選からまだ三週間ほどしか経っていません。しかし、私にはすでに2か月も過ぎたように感じました。毎日大量の大統領選に関するニュースガ飛び交い、世界中の人々の心が動かされています。明らかなことですが、今回の大統領選は世の人々にとって、生命の自分自身の未来に対する選択なのです。自分の心がどのように動いているのか、頭の中で何を考えているのか、神は一目瞭然です。

 修煉者として、私達はこの闘いは正と邪の闘いだと認識しています。しかし、大勢の同修はまだはっきり認識できず、ゆっくり、のんびりと三つのことを進めていて、緊迫している状況とその危険性に対し、認識が足りていません。特に発正念に専念できていません。師父が全てを掌握されていると考え、師父に全てを託して、自分は尽くしたくない、苦労したくない、自分からは面倒を背負い込みたくないと考えています。実は、世人にとっては、今回の大統領選は大きな選別ですが、修煉者にとっても同じく大きな選別であり、しかも、大きな審査なのです。もしかすると、人類の生存は大法弟子が目下の法を正す情勢への認知度と関心の度合いで決定づけられるかもしれません。

 時には「さぼりたい」という一念が頭を過ぎり、「これほど大勢の修煉者がいるので、私一人ぐらいいなくても」と思うことがあります。この一念に沿って深く掘り下げてみると、幸運に頼る心が隠されていたのです。しかも、自分は修煉者なので、最後の淘汰とは無関係だと考え、ある種の安心感が出てきて、さぼっても違和感を覚えることはありません。「どうせ天が落ちて来たら皆が死ぬ、何か良いことがあればみんなでそれを均等に享受」[1]するような、中国共産党文化が作り出した絶対的平均主義が災いしているのです。それ自体、共産主義邪霊に隙に乗じられていたのでした。

 師父はこのように説かれました「法を正すことに基準があり、大法弟子の修煉にも基準があり」[2]。また、師父は「法を正すことは必ず成功し、大法弟子は必ず圓満成就します」[3]と仰いました。

 私は悟りました。大法を修めている全ての修煉者が全員大法弟子と称せるとは限りません。どれくらいの修煉者が真に法の基準に達しているのでしょうか? どれくらいの修煉者が最後まで修煉を貫くことが出来るのでしょうか? 冷静になって、私は自分に問いかけてみました。法に照らし合わせて、内に向けて探すと、内心には恐怖しかありませんでした。なぜならば、自分にはまだ多すぎるほどの執着心が取り除かれておらず、正念が足りていないからです。自分は正真正銘の大法弟子なのでしょうか? 自分の誓約を果たす事が出来るのでしょうか? 無知の中、衆生を救い済度する機会をどれほど無くしていたのでしょうか? しっかり行わなければ、法の基準に達することが出来なければ、将来、どんな顔をして、師尊にお会いすればよいのでしょうか? 衆生にどんな顔をすれば良いのでしょうか? ならば、私が直面する結末はどのようなものなのでしょうか? これらの問題について私達大法弟子はよく考えるべきです。

 師父は多くの説法の中で言及されました「大法弟子は人類が救われる唯一の希望です」[4]。法がこの世を正す時期がもうすぐやってきます。大法弟子には退路がなく、ほかの選択もありません。全力を傾注しなければなりません。師父はすでに私達が法を認識できる、熟練できるまで練磨する充分な時間を与えてくださいました。師父は私達を済度され、そして私達は世人を救います。神韻も含めて、神韻も師父が私達に示されたお手本であり、けっして、常人或いは修煉者の情操を統治するためのものではありません。神韻は、私達がしっかり修めることができ、自分の修煉の道をよく歩み、自分の能力をよく発揮させるために、参照になるお手本です。今はまさしく正と邪の決戦だと思います。今なお、師父が私達の行うべきことを手助けして、この世のことを完結させられる事を望むのではなく、師父のご慈悲に対し、私達は正しく悟らなければなりません。

 アメリカ大統領選が始まって間もなく、私は一つの夢を見ました。夢の中で、私はある建物の中で邪悪と対戦していました、銃弾砲火を交えて、戦場は緊迫した様子でした。私は隠れた場所から下の階にあるもう少し安全な場所に移動しようと思いました。うまくいく可能性があるかどうか充分把握してないかったのですが、距離が近いため、私は幸運を願い、銃弾をくぐり下の階へ向かいました。そのわずか数秒の間に、邪悪の猛烈な攻撃を受け、しばらく経っても、自分のエネルギ―は回復できませんでした。緊張と焦りで、夢から目が覚めました。夢と現実の自分の修煉状態は対応しているのです。現実の自分は、学法する時に集中できず、じっと座っていられません。落ち着いて学法に専念できません。常に食い意地が張っていて、睡眠を貪っています。毎日、五式の功法煉功することができていません。発正念の時、寝落ちしてぼんやりとし、意識がはっきりしてないため、正念を発することが全くできていません。しかし、邪悪の力は非常に大きく、私の額の前まで押しつけてきました。以前、取り除いた執着と魔性、例えば色欲、苛立ち、嫉妬心、怨恨心等が再びぶり返しました。恍惚とした中で、甚だしきに至っては、まるで自分は邪悪側に立って考える良くない念が頭を過ぎります。本来学法、煉功するために割いた時間を大法弟子が掲載した報道を観る時間に充て、興味津々に閲覧して、まるで常人のようでした。師尊はこの夢を通じて私に啓示してくださいました。私に、今の情勢は極めて危急であり、私の修煉状態は非常に危険であることを諭されました。

 この時期に身体にしても、修煉状態にしても、妨害を受けた同修は少なくありません。個人的な体験ですが、唯一突破できる方法は清浄心を保ち、学法し、多く学法して、自分の惰性を打ち破り、煉功を堅持して、個人の修煉をしっかり行うことができれば、正念の威力も上昇します。私は一週間をかけて自分の状態を調整しました。朝起きたら法を暗記して、昼間の空き時間に明慧ラジオを聞いて(特に伝統文化に関する番組は自分にとって得るものが多かったのです。正のものを見分ける方法、古人の観念に対する理解等を深めることができました)、全く常人のメディアに触れることはありません。そして、夜、一人で師父の写真の前で『轉法輪』を学びます。自分が気が散って専念できていない時、師父の写真を見ます。師父が私を見らおられると感じて、怠けることはありません。

 特に今は様々な祝日が集中している季節です。サンクスギビングデー、クリスマス、新年などがやってきます。多少は常人社会の親友訪問や、忘年会、お買い物等のイベントに影響され、常人の情や、安逸心が生じてしまいます。しかし、いずれにしても、これからの2カ月は極めて肝心なのです。気を緩めてはいけません。同修の皆さんは常人の社会の幻影に惑わされないように、心が動かされないように、時間を大切にして共に精進しましょう。

 個人的な悟りですので、法に沿っていない所があれば、同修の慈悲なるご叱正をお願いします。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『転法輪
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法十』「マンハッタン説法」
 [3] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「挨拶」
 [4] 李洪志師父の経文:『ヨーロッパ法会へ』

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/29/415765.html)
 
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