初めて悪人たちのために涙を流した
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文/河北省の大法弟子  

 【明慧日本2021年1月23日】最近しばらくは、アメリカ大統領選挙の進展に伴い、トランプ大統領に関する好ましくないニュースが出続け、私は気分が落ち込んでいました。

 アメリカは昔から世界の民主主義の灯台だったのですが、そんな民主主義の灯台のような国で、大統領が不正な仕打ちを受けても申し立てる場所がなく、世界全体が悪魔に支配されているような気がして、善良な人たちが発言する場所がなく、人間の正義はどこにも現れていないと思っていました。

 私は選挙を盗んだ悪人たちやそれを支持した人たちに対して、いわれのない怒りのようなものを感じ、トランプ大統領が軍隊を使って即刻彼らを全滅して欲しいと思い、彼らが自業自得の結末になることを世界にさらけ出したいと思っていました。 

 昨日の朝、起きて煉功しようと思ったら、間違えてmp3で「普度」の音楽が流れてきました。その音楽の中に無限の慈悲を感じていました。師父がこの世のすべての生命をどれだけ大切にしてくださっているか、機会と時間を何度も何度も与えてくださっているのです。良い人、悪い人にかかわらず、すべての人が目覚めて救われることを願っておられるのだと思うと、突然、私の心は今までにないような善を感じていました。

 この状態の中で、私は悪人たちのことを考えなくなり、なぜだか心の中で悲しみが湧いてきました。この人たちはあまりにも可哀想で、無知で、恐れを知らずに悪いことをしている、この先、どんな将来があるのだろうか? と考えていると、涙が流れてきました。あの悪人たちへの憎しみが消えてしまいました。師父がもっと時間をくだされば「あの可哀想で無知な人々が早く目を覚まして、歴史と一緒に淘汰されないように」と私は願ったでしょう。

 この件の後、私の心はずっと穏やかになりました。アメリカの選挙のニュースを改めて見聞きすると、ポジティブなものでもネガティブなものでも、以前のような感情的な反応がなく、心は穏やかで、それに伴って浮いたり沈んだりすることはありません。師父は私のために悪いものを取り除いてくださったことを知っていました。アメリカの選挙の時には、師父が内に向かって探すことは最も良い方法だということを教えてくださったことを忘れて、自分の人心が出てきたことにも気がつきました。師父は慈悲深く「普度」の音楽で私の問題点に気づかせてくださり、悪いものを取り除いてくださいました、師父、ありがとうございます!

 師父は「台湾法会へ」の中で「大法は修煉です。大法弟子が修煉する目的は円満成就することです」 [1]と説かれ、また「正と邪の戦いとは言え、妨害されないよう自分自身をしっかり持ち、同時にさらにしっかり真相を伝え世の人を救い済度すべきです」 [1]と説かれました。

 今回のアメリカ大統領選挙の間、私たちは心をしっかり守らなければならず、何があっても影響を受けないようにしなければなりません。自分が影響を受けていることに気がついたら、直ちに内に向かって探し、不足を見つけ、執着を見つけ、取り除いていくと同時に、三つのことをしっかり行い、より多くの衆生を救うために努力しなければなりません。

 最近の個人的な悟りですが、法に基づいていないところがあれば、同修のご指摘をお願いします。合掌。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『台湾法会へ』

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/17/418658.html)
 
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