懲役4年の不当判決 王淑敏さんが天津女子刑務所に収監
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 【明慧日本2021年2月1日】天津市の法輪功学習者・王淑敏さんは2019年4月17日に不当に連行され、2020年11月9日に懲役4年の実刑判決を受け、罰金1万元を科された。2021年1月中旬、王さんが天津女子刑務所に移送されたことを家族は初めて知った。

 事件の経過

 2019年初め、天津市公安局は法輪功迫害に関する秘密の指令を出した。同年4月、寧河区公安局はその指令を積極的に実行し、各派出所、町、居民委員会(社区と呼ばれる住宅地を管理する政府の末端組織)、村委員会を動員して、管轄範囲内の法輪功学習者(以下、学習者)に対して「家に行って調査する」行動を起こした。

 王淑敏さんは天津市の寧河区蘆台鎮の学習者で、真・善・忍に従ってより良い人を目指している。2004年に懲役3年の実刑判決を受けたことがあり、2016年に再び連行、拘留された。

 2019年4月17日、蘆台鎮派出所の警官と居民委員会の人員らが王さん宅に押し入り、「まだ法輪功をやっているのか」と質問した。王さんは「はい」と答えたが、夫の劉さんは「以前は法輪功を学んでいましたが、今はもうしていません」と答えた。警官らは捜査令状を呈示した後、家宅捜索を始めた。法輪功書籍、プリンター2台、パソコン2台などの個人の家財を押収した。王さん夫婦2人も連れて行かれた。夫の劉さんはサインした後、解放されたが、王さんはサインしなかったため拘留された。

 2日後、劉さんは派出所に行って、王さんを釈放すること、押収された携帯電話を返却することを求めたが、拒否された。劉さん自身も即座に拘束された。そして警官らは再び家宅捜索を行った。劉さんはあまりにショックを受けて心臓病が発病したため解放された。劉さんは警官から引き続き嫌がらせやプレッシャーを我慢できず、家を出て放浪生活を余儀なくされた。派出所の警官はあちこち劉さんを探し回った。劉さんの息子の北京にある家や王さんの親の家にも警官が来たことがあるという。

 王さんは寧河区留置場に拘禁された。2020年5月25日、寧河区裁判所は王さんに対してオンライン裁判を行った。法廷審理で、検察官は「邪教組織を利用して法律の実施を破壊した」という罪を王さんに着せようとした。王さんは「邪教組織とは何ですか。法律の実施とはなんですか」と質問したが、検察官は唖然として答えられなかった。次に、弁護士が弁護をしていた際、検察官は恨みと怒りで怒鳴り散らした。

 2020年11月、王さんは懲役4年の実刑判決、罰金1万元(約16万円)を科された。王さんは不服として控訴したが、原判決維持とされた。

 王さんは判決を下された後、拘禁場所がずっと不明だった。2021年1月下旬、王さんが天津女子刑務所に移送されたことを家族は初めて知らされた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/20/418830.html)
 
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