相は心から生じるから見た個人修煉と米国選挙
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文/カナダの大法弟子   

 【明慧日本2021年2月1日】中国の伝統文化には「不審な隣人が斧を盗む」[注1]という故事があり、誰でも知っています。自分自身の誤った主観的認識は、自分自身の心理や感情に影響を与え、他人の誤判定を引き起こし、周囲の環境にも影響を与えます。

 師父は「すべての人が自分の受け持った範囲にある良くない要素を全部解体してしまえば、全世界が変わるのではありませんか? 実は世の人も自分の範囲を持っていますが、ただそれは非常に小さな場にすぎず、ほかの人は含まれておらず、自分の気分によって物事の一部の結果が影響されます。常人は、『相は心から生じる』という言葉に含まれているこの意味を知らないのですが、実は自分の要素が自分の環境を変えてしまうということです。自らを修め、内に向けて探す、などの話を私はとても明白に、はっきりと説きましたが、(笑)このことを重視する人は多くいません。大法弟子が行なっていることに関しても同じ情況です」[1]と説かれました。

 師父は説法の中で、「内に向かって探す」という法についても何度も繰り返し説かれています。私は過去25年間の実践の中で、同修を含めた他者との善悪の葛藤に遭遇したとき、内に向かって探すべきだとわかっていても、実際にはうまくできていないので、自分の修煉の状態を見ていると、自分に不満を感じることが多いのです。

 この前、法の勉強中に、「相は心から生じる」[1]という師父の教えを、ふと理解したような気がしました。

 修煉者として、世間のあらゆるいさかいやトラブル、自分の修煉環境や、関を乗り越えることは全て、自分の修煉状態と心性が反映します。私の理解では、法は圓容であり、「相は心から生じる」という法は、様々な状況下でも内に向けて探すことができ、自分のよくない状態の原因を見つけることができるということです。

 相は心から生じることから、私はアメリカの大統領選挙や国会選挙を思い出しました。

 1月20日、正式にはこのアメリカの選挙は終了し、ホワイトハウスに新大統領が着任しました。しかし、今回の選挙で、善と悪の戦いの結果は満足のいくものではないことが明らかになったことは誰もが知っています。選ばれし者のトランプ氏らは、当選を逃しただけでなく、それらの堕落した政治家や悪に支配された政治家により、「清算」や「包囲討伐」に直面する可能性もあります。

 公平な選挙が民主主義の根幹であり、アメリカの民主主義体制が世界の灯台であることを世界は知っています。しかし、今回のアメリカの選挙は、いわゆる世界で最も成熟した民主主義体制や司法制度でさえ、もはや人心の堕落をどうすることもできないことを示しています。これからの時代、アメリカ社会の衰退、さらには全世界の人々の衰退が加速することは想像に難くありません。トランプ氏が大統領職で無力化し、大統領の権威を失い、アメリカ社会の衰退が加速している中で、トランプ氏の復活の可能性は、人間の表面的な推論の観点からは基本的に不可能だと思います。トランプ氏本人や家族が安泰であることは非常に良い結果だと思います。その後、神が別の按排をしてくださった場合は、その後のことになります。

 では、米国2020年の選挙の混乱の過程と結果は、上から下までの善悪の戦いとは別に、大法弟子の考え方や状態にも関係しているのでしょうか。

 師父は「実は常人社会で起きた全ては今日においても、皆大法弟子の心によって促成されたのです」[2]と説かれました。

 法の中では、今のところ世の中のすべてのものが、大法弟子は真実を伝え、人を救い、法を実証する過程で、大法弟子が自分自身を修め、自分を成し遂げる段階にあることを知っています。人間世界の謎はまだ解けておらず、大法弟子の修煉の道はまだ最後まで歩き通しておらず、世人はまだ謎の中で善と悪の選択をしなければならないのです。

 しかし、今回の米国選挙の流れの中で、我々自身のメディアも大法弟子も、私自身も含めて、多かれ少なかれ、まだ十分に人心を取り除くことができず、表面的な選挙結果にしがみつく心に駆られていることを示したことは否定できません。しかし、現段階では、大法弟子の修煉という観点から、大法弟子の人心と執着心を取り除くことが、選挙結果よりも重要なのかもしれません。

 師父は「皆さんは、常人として百年千年来、骨の髄までしみ込むように形成された人間の理を変えなければ、人間としての表面の殻を取り除くことはできず、圓満成就できません」[3]と説かれました。

 大法弟子として、私たちはまた、実際には今回のアメリカ大統領選挙の最終的な結果がどのようなものになるのか、その過程での紆余曲折の浮き沈みがどのようなものになるのか、それが衆生の救いにどのように有益なものになるのか、そして私たちがアメリカ人を覚醒させ、世界を覚醒させ、正しい選択をするためにはどのようにするのが最善なのか、すべてが師父の按排の下にあることを知っています。

 大法弟子として、終末期の人間世界では、今の段階ではまだ人を救うことだけが私達の唯一の使命であり、法を実証する中で最後の修煉の道を歩き通さなければなりません。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『各地での説法十』「大紀元会議での説法」
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法二』「二〇〇二年米国フィラデルフィア法会での説法」
 [3] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「警言」

 注1:「昔々、斧を失った男がいました。隣人の息子が盗んだのではないかと疑い、その男の歩き方を観察すると斧泥棒に似ており、顔を見ると斧泥棒に似ており、言葉や会話を聞くとさらに斧泥棒に似ていました。斧を失った男が谷を掘って斧を見つけたとき、隣の子を見てみると、歩き方は斧を盗んだように見えず、その言動も斧を盗んだようには見えませんでした」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/26/419080.html)
 
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