廊下を掃除する話
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文/山西の大法弟子

 【明慧日本2021年3月1日】私は1994年に仕事先のアパートに引っ越しました。 最初はみんなそれぞれ自分のドアの前を掃除していました。あっという間に10年が経ち、外で新しい家を購入して引っ越しました。元の家を貸し出す人もいれば、新しい家を購入して元の家を売った人もいました。すると、掃除する人が少なくなってしまいました。

 時間が経つにつれ、年配の人は子供たちの面倒をみるため忙しく、若い人は仕事が忙しかったりして、時間があっても掃除しようと思わないのでしょう。私の家は最上階の7階にあり、上り降りする際に廊下にタバコの吸い殻や紙切れ、果物の芯、アイスキャンディーの袋などのゴミをよく見かけました。私は大法弟子であり、これらを見かけることはきっと私に修めなければならないものがあると思いました。師父はわれわれ大法弟子はどこにいても良い人でなければならないとおっしゃっています。もういつ頃から掃除を始めたのかはっきり覚えていませんが、今も廊下の掃除を続けています。

 掃除する過程で、私に多くの人心が現れ、修煉だと思い、何か良くない心が表れる度に修め、どんどん人心をなくし、利益を目の前にしても平然としていられるようになり、師父の法に従って自分を厳しく律しました。

 1、法に基づいて人心を修める

 私は1997年に法輪大法を修煉し始めました。1999年に中国共産党が法輪功を迫害し始めた後、私は修煉を続けたために不法に勤め先を解雇され、経済的に大変な状況になりました。それでも廊下を掃除する道具は持っていました。掃除をしている時にたまに廊下に置かれたドッグフードを見て、一週間に一袋40元以上の物を犬に食べさせているのかと思うと、不快感を覚えずにはいられませんでした。恨む心、嫉妬心、顕示心など、さまざまな心が出てきてしまいました。自分が何を食べているかを振り返ってみると、マントウに漬物、考えれば考えるほど悲しくなってしまいます。私のこれらの考えは私ではない、取り除かなければならないと分かっていますので、すべての考えについて、師父がおっしゃった純粋な状態を取り戻すことに努めました。

 2、三本の大きな箒

 ある日、アパートの玄関の内側に3本のほうきが置かれているのを見ました。誰が買ったのかはわかりません。長い間ずっと置かれていたので、私はきっと真摯に自分を修めたご褒美に、師父が用意してくださったのだと理解しました。私は心性を少しずつ高めていき、小さなことではありますが、しっかりと続けていこうと思いました。私が廊下を掃除するのに主に使うのはモップです。モップを洗いながら水の入ったバケツを持って廊下を掃除し、手すりもきれいに拭いて、7階から1階まで100段以上の階段を1時間以上かけて掃除します。最初に一度箒ではいて、7階から1階まで水を入れたバケツを持ちながらモップ掛けをします。 今ではモップ掛けのみで、40分くらいで終わります。3本の新しい箒はずっと置かれて新しいままです。私はそれらを自分の内面や心をきれいにするための箒にしています。

 3.建物のベルが壊れた

 ある日、建物一階玄関のベルが壊れてしまい、皆に多くの不便をもたらしていました。子供たちが学校から帰ってくると、低い階の人たちは外で叫んで窓から鍵を投げてもらい、大人たちは電話をかけてドアを開けてもらっていました。私の遠方の親戚が訪ねて来たとき、長い時間待たせてしまいました。金銭的には厳しいのですが、ベルの修理はそれほど費用はかからないだろうと思っていたので、まずは色々と聞いてみて調べました。店に電話してみたら、1400元かかると言われました。 私は貯金を始めました。夏はアイスを買わず、揚げパン、焼餅、ケーキなども一切買わず、師父への供え物以外の果物も買わず、新しい服も購入しないでやっと半年で1400元貯めることができ、ベルを修理しました。アパートの住民は「本当に良かった、窓から鍵を下に投げる必要もなくなって大変楽になりました」と言っていました。

 ベルの修理にいくらかかったかとお隣さんに値段を聞かれたので教えてあげました。すると、彼は「あなただけに払わせるわけにはいきません」と言いました。私は大したお金ではないと言いました。彼らは皆、私が法輪功を修煉していて、迫害によって仕事を解雇されたことを知っていました。ある日、アパートのセキュリティドアに、各世帯に100元を私に支払うように求める通知が掲示されていました。うちの建物は14世帯だったので、1世帯あたりちょうど100元でした。その時、「執着をなくせば、何事も失うことはない」ということを悟りました。

 今ではアパート内がどんどん綺麗になってきて、紙切れやタバコの吸い殻も、住民が意識的に拾ってくれるようになり、私の執着心もどんどん減っていきました。大法の素晴らしさを実証することは、大法弟子のすべきことです。

 師父の慈悲なる済度に感謝します。弟子に良い人になることを教えてくださったことに感謝します!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/12/5/378055.html)
 
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