昆明市の段旭英さんは不当な開廷をされる
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 【明慧日本2021年3月17日】昆明市の西山区裁判所は2021年3月2日午前、法輪功学習者・段旭英さん(68歳女性)に対して不当な開廷をした。裁判所は、昨年、海口農業貿易市場で法輪功に関する文言を印字した紙幣を使ったという理由で、段さんに罪を被せ、判決を企んでいる。

 段さんは雲南省セメント工場を退職した元従業員である。段さんは法輪功を学んで心身ともに健康を取り戻した。しかし、中国共産党当局は1999年7.20から法輪功への弾圧を開始した。法輪功を学び続けている段さんはかつて、労働教養処分1年6カ月、実刑判決3年6カ月の迫害を受けた。

 市場で連行される

 2020年6月3日朝、段さんは海口市場で買い物をしていたときに、海口派出所の警官に足を止められ、持っているカバンを検査されて、派出所に連行された。

 女性警官は段さんのカバンから真相スローガンが印字された紙幣700元を探し出した後、段さんを尋問し、記録にサインをさせた。同時に、警官は段さんの家へ行き、家宅捜索をし、段さんがいつも読んでいる法輪功書籍を押収した。

 派出所の警官は当日の深夜、段さんを昆明留置場に送り、入所の身体検査をした。しかし、検査で、段さんの血圧が高すぎて、留置場側が段さんの入所を拒んだ。それで、仕方なく警官は段さんを海口派出所に連れ戻すと、段さんの娘を呼び出し、1000元の保釈金を支払わせた。それで、段さんは「保釈」され、帰宅した。

 保釈後も尋問、家宅捜索を受ける

 翌日(6月4日)、警官は段さん親子を派出所に呼び出し、娘にサインをさせ、字が書けない段さんに拇印を押させた。1カ月後、警官はまた、段さん親子を派出所に呼び出し、段さんを尋問した後、娘にサインを強いた。

 同年7月、警官はまた、段さんの家に行き、家宅捜索をした。9月9日、段さんは再々に家宅捜索をされた。

 西山区検察庁に起訴される

 2020年11月19日、西山区検察庁の職員は海口派出所に行き、段さんに尋問を行った。2020年12月15日、同検察庁西検一部刑訴[2020]1599号起訴状により段さんを起訴し、検察は郭という検察官である。検察官・郭は2018年12月17日、法輪功学習者・朱翠芬さん、周恵芬さん、陽功秀さん、夏梅仙さんの女性4人を起訴した。その結果、朱さんと周さんは懲役1年2カ月と罰金2000元の判決、陽さんは懲役2年6カ月と罰金2000元の判決を受けた。夏さんは嫌がらせや脅迫を受けて、2019年3月18日に死亡した。

 2021年1月、西山区裁判所の電話を受けて、段さんは裁判所に行き、起訴状を取り戻して帰った。

 西山区裁判所にて不正裁判される

 2021年2月27日、段さんは再度、裁判所に呼び出され、「3日後に開廷する」という召喚状を渡された。3月1日、裁判所が指定した援助弁護士は段さんに電話で、裁判所に指定された弁護士だと言った。段さんはその弁護士に「私は法律に違反していません。罪はありません」と、伝えた。

 3月2日昼12時過ぎ、西山区裁判所の第十七法廷で、段さんは不正裁判を受けた。法廷で段さんは連行された経緯を話し、「私は法律違反などの行為をしておらず、裁判や判決を受けるべきではありません」とはっきり言った。裁判は早々に終わって、裁判の結果を宣告しなかった。

 段さんは2020年8月から、年金の支給を停止されたという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/12/421987.html)
 
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