河南省「血禍」被害者の生まれ変わった体験
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 【明慧日本2021年4月7日】(明慧記者・章韻)1990年、河南省知事が強力に推し進めた「血漿経済」により、河南省ではエイズが大流行し、同時にC型肝炎も発生し、中原一帯の多くの省まで蔓延した事件は「血禍」と呼ばれている。

 ウィキペディアによると、1991年、河南省人民代表大会のメンバーであった高耀潔は、河南省の一部の農村地域で血液販売による肝臓疾患が流行っていたことを知った。同年、河南省南部では長い間見られなかったマラリアが再び広がった。翌年、河南省で行われた調査では、C型肝炎の発症率はB型肝炎と同程度であることが判明した。当時、河南省知事の李長春が強力に「血漿経済」を推し進めたことで、多くの省でエイズが流行し、同時にC型肝炎も急速に広がった。

 現在、カナダのトロント在住の賈平さん(60)は、30年前の血の惨劇の被害者の1人である。当時、彼女は輸血によるC型肝炎と診断された。

 賈さんは、「1991年2月に子宮摘出手術で、計2400ccの血漿を輸血しました。手術は成功し回復しましたが、仕事に復帰しようとした矢先、突然、吐き気と嘔吐が起こり、病院で何度も検査を受けた結果、C型肝炎だと言われました」と語った。

 2020年に、アメリカとイギリスの3人の科学者がC型肝炎ウイルスを発見したことで、ノーベル医学賞を受賞したが、ワクチンはまだできていないのが現状である。

'图1:贾平女士近照'

賈平さん

 人為による災難

 賈さんは次のように振り返った。「入院している患者さんの多くが、同じような症状を持っていました。その頃、輸血で肝臓病になった人はたくさんいましたが、病院では正確な病名が分からず、『輸血肝炎』という独自の代名詞でした。主治医は、『この病気には治療法がなく、トランスアミナーゼを抑制するしかできない。最終的にはほとんどが肝硬変になり、10年以上生きるのは難しい』と言いました」

'图2:当年在郑州解放军空军医院的《住院证明》。'

当時の鄭州PLA空軍病院の入院証明書

 「当時の治療法はインターフェロンを注射することでした。有名な漢方医に診てもらい、毎日大きな碗で薬を飲み、本当に薬に浸かっているようでした」

 感染症が発生した後、地方政府は血液売買を隠蔽して責任を回避し、中央政府は地方政府の取り組みを黙認し、関連する話題は政府にとってタブー視された。

 「その人為による災難は、数え切れないほどの人的悲劇を引き起こしましたが、当局は権力を使って事実を暴いた正義の人々を弾圧しました。そのため、多くの人が他国での生活を余儀なくされ、被害を受けた一般の国民は事実を知ることができないのです」

 「病気を治すために、あちこちの医療機関を訪ねました。数え切れないほどの薬を飲み、軽い時もあればひどい時もある発作を繰り返し、繰り返して治療しましたが、根絶することはできませんでした。また、さまざまな薬の副作用のため、顔色が悪く身体も弱り、ときにはイライラして、心身ともに苦しめられ、人生に希望が見えなくなりました」

 30年の歳月が流れ、この歴史的事件の生存者の賈さんはどのようにして乗り越えたのだろう。

 法輪大法に出会って、生命は生まれ変わった

 「1995年、私が苦しんでいた時、母は法輪功を学び始めました。数カ月試してみて、調子が良かったので、私にも学ぶように勧めてくれたのです。当時、中国では法輪功を修煉している人が多く、人々は法輪功が病気治療や、健康保持に奇跡的な効果があると話していましたので、勉強する自信がつきました」と賈さんは語った。

 「しかし、30分も立っていられない私は、足を組むこともできませんでした。幸いなことに、周りには多くの同修がおり、一緒に師父の説法ビデオを見たり、『轉法輪』を読んだりしました。そのうち、 修煉とは病気を治すことではなく、病気は自分の生々世々の業力によるものであることが徐々に分かりました。修煉とは心性を修めることで、良い人を目指すことです」

 賈さんは修煉することを決意した。坐禅する時、どんなに痛くても最後まで我慢した。やがて呼吸器系の分泌物が少なくなり、最後には完全に消えた。自由に呼吸できることを体験した賈さんは、「私の生命は生まれ変わりました」と感激しながら話した。

 修煉が私を換骨奪胎させた

 修煉を通して賈さんの最大の収穫は、心性を向上させたことである。彼女は「真・善・忍」の基準に従って良い人になり、より広い心を持ち、人に優しく、他人のために考えるようになったという。

 賈さんは以前より頭脳明晰になり、積極的に仕事に取り組んだ。また、自分の職務を果たす能力を高めるため、在職しながら修士号を取得した。

 法輪功を25年間修煉してきた賈さんは、健康な体と幸せな心を実感し、法輪功に出会ったことを幸運に思った。「大法の修煉を始めたその日から、注射をしたことがなく、薬も飲んでいません。このような修煉の機縁に出会えたことで、私の運命は完全に変わりました」

 2008年にカナダのトロントに移住した賈さんは、トロント天国楽団に参加し、各地のイベントにも度々招かれている。「寒さや暑さに関係なく、体力は誰にも劣らず、どこにでも行けるようになりました。昔の私だったら絶対にできないことです。本当に換骨奪胎したように、夢にも思わなかった変化です」と語った。

'图3:贾平参加天国乐团'

天国楽団に参加する時の賈さん

 賈さんは最後に、「私の例から、もっと多くの縁のある人たちが、法輪功について自ら考え、理解できるように望んでいます。特に疫病に直面し、コロナウイルスが変異し、有効な解決策がない中で、もっと視野を広げて、法輪功とは何かを知ったほうが良いかもしれません。現在、世界100以上の国々と地域で伝わっている修煉法ですが、中国では未だに残酷な迫害を受けています。法輪功が病気を取り除く奇跡は幾千万もあり、どんなに中傷しても消し去ることはできないのです」と語った。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/28/422582.html)