寝たきりの王国英さん 警官に嫌がらせをされる
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 【明慧日本2021年4月9日】北京市平谷区に在住の法輪功学習者・王国英さん(69歳女性)は、平谷中学校で教師として勤務後、定年退職した。王さんは法輪功を学んでいるという理由で、当局に洗脳班労働教養所に拘禁された。長期的に迫害を加えられたため、安定した生活ができず、夫も娘も精神的にダメージを受け、夫は健康状態が悪化して亡くなり、娘もうつ病になって退学せざるを得なかった。現在、王さんは寝たきりの状態になっているが、警官からの嫌がらせが絶えまなく続いている。

 2021年3月26日、家のドアを叩く音がしたので、王さんのお手伝いさんはドアを開けた。その途端、3人が許可なく家に入って来た。3人のうち警官2人がいた。その1人が自分は異動でこの管轄区に来た警官(警号:061925)王だと言った。1人の警官は、ウェアラブルカメラ(警官が公務執行のとき、音声の録音やビデオ、写真を撮って記録に使う)を持って記録し始め、もう1人は携帯電話で王さんの家を勝手に写真を撮ったりした。

 それから、警官らは王さんの家政婦に身分を確認すると言って、所持している写真と家政婦の顔を照らし、「本籍はどこだ? 写真はおまえか?」と質問し、「答えなければ、派出所に連れて行くぞ」と言った。また、家政婦は電話番号を聞かれて「覚えていません」と返答したため、警官1人は勝手に充電中の電話を持ち、もう1人に電話をかけ、電話番号を記録した。その後、警官は王さんの家の引き出しまで、捜索した。警官らは何の証明証も提示せず、捜索令状も持っていなかったという。

 2020年10月22日、王さんの家に男女2人が来た。男性は制服を着て、女性は私服だった。王さんは家に居たが、寝たきりで起き上げれないため、警官2人は各部屋を回り、王さんの写真を撮ったり、キッチンでご飯を作っている王さんの姪の楊小鳳さんの写真を撮ったりした。その前も警官は数回、王さんの家に来て、嫌がらせをした。

 2018年7月19日午前、2人の警官は王さんの家に行った。寝たきりの王さんは当時、意識朦朧だったが、2人の警官にウェアラブルカメラでビデオを撮られた。

 繰り返し嫌がらせを受けている王さんは、病状が一向に好転せず、数回命の危険があった。

 洗脳班で受けた迫害

 王さんは法輪功を学ぶ前、体が弱く、大病はないものの、小さい病気ばかりしていた。王さんは義理の両親、夫の兄弟とも仲が悪く、夫の実家にあまり行かなかった。

 しかし、法輪功を学んだ後、王さんの体が元気になり、義理の両親の一家とも仲良くできた。義母が病気のとき、王さんは自分の親と同じように世話をした。週末にお土産を持って、よく夫の実家に行き、義母の髪を洗ったり、洗濯の手伝いをしたり、ご飯を作ったりした。感動した義母が周りの人に嫁は息子より親孝行だと自慢した。

 しかし、1999年7.20、嫉妬深い江沢民が「610弁公室」を作って利用し、法輪功迫害を開始し、法輪功を誹謗中傷したり、「天安門焼身事件」というデマを作って広げ、人々に法輪功への恨みを引き起こした。

 そして、2001年、王さんは政府に法輪功の陳情をしに行ったが、天安門広場で警官に連行され、河北省の保定留置場に入れられた。数日後、解放されたが、北京の西直門駅でまた、警官に西直門駅収容所に送り込まれた。その後、平谷公安局の警官は王さんを平谷留置場に移送し、拘禁した。

 王さんは2回楽政務洗脳班に入れられ、しかも、4000元を「訓練費」として、強請り取られた。勤め先も王さんの給料2カ月分を停止した。

 2006年、王さんは労働教養処分1年9カ月を科された。労働教養所で警官は毎日、王さんに対して強制洗脳を行い、「転向」を強要した。「転向」しなかった王さんに体罰を加え、睡眠を奪い、暴力を振るった。王さんは奴隷労働も科された。

 王さんは血圧が少し高めになると、強制的に薬を飲まされた。薬を飲まないと、王さんは病院に入れられたり、数人に押さえつけられて強制的に薬を飲まされた。

 ある女性警官は王さんに「お前が今後、薬をちゃんと飲まなければ、お前の服を全部脱がして、男性の部屋に入れてやる」と脅迫した。

 2008年6月、王さんは解放された。

 王さんは教養所に拘禁されている間、給与の支給を停止され、610弁公室の警官も数回、王さんの家に行き、嫌がらせ、脅迫をした。王さんの夫と娘が恐怖を感じ、圧力に耐えられず、夫は脳血栓の症状が現れ、娘も精神障害、うつ病になった。

 王さんが拘禁されている間、王さんの姪・楊小鳳さんは王さんの家に来て、王さんの夫と娘の世話をしていた。王さんは帰宅してから、夫と娘の病状がよくなった。

 しかし、2013年7月、興谷派出所の警官は王さんと姪・楊さんを連行した。王さんは身体検査で不合格になったため、入所を断られ、帰宅した。

 その後、平谷公安局と610弁公室の警官、平谷教育委員会と勤め先の学校のリーダーは2、3回、王さんの家に行き、王さんに「転向」を強要した。しかし、王さんは屈しなかった。その後、警官らは毎日24時間、王さんの家の前で待ち伏せ、王さんを監視したり、尾行したりした。

 警官から絶えず嫌がらせを受け、王さんの夫と娘の病状が悪化してしまった。

 王さんの娘は以前、とても良い子だと評価され、高校の進学試験で、学年で一位の成績で、有名な「北京四中」に進学した。しかし、当局が法輪功迫害を開始してから、娘の人生も壊されてしまった。

 姪の楊さんは法輪功を学んでいるため、8回も連行され、計8年ほど拘禁された。拘禁されている間、迫害により危篤状態になったことがあり、意識が朦朧となり、記憶喪失の症状も現れた。

 王さんは夫の死と娘の病気で、精神的にダメージを受けて、半身不随になり、意識が朦朧とした状態になったという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/1/422825.html)
 
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