成都市の法輪功学習者6人に不当判決 弁護士らが無罪釈放を要求
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 【明慧日本2021年4月27日】四川省成都市の6人の法輪功学習者・劉国秀、羅昭蘭、黄剛俊、沈国鳳、杜会珍、魏国華さんらは、法輪功を学んでいるという理由で都区裁判所で不当に開廷された。弁護士達は法律に基づき、裁判官からの告発に反論し、学習者の無罪釈放を要求した。

 6人は皆女性であり、84歳の劉国秀さんをはじめ、他の5人も全員70代前半である。2019年11月18日、月曜日の朝9時頃、同市新都区桂湖派出所の警官・蒲雄ら2人が劉国秀さんの自宅に不法に侵入した。劉国秀さんの自宅で法輪功の紹介のカレンダーを見かけたとして、電話で黎智峰、龍海洋、湯偉忠、楊帆などの警官を呼び、学習者の劉国秀、羅昭蘭、黄剛俊、沈国鳳、杜会珍、魏国華さんらを連行し、法輪功の紹介のカレンダーも没収した。

 6人は成都市留置場に拘禁された。2019年12月26日に、成都市公安局新都分局に不法に連行され、その後、新都区裁判所で不当に開廷された。担当検察官は王文露(女)だった。

 不当に開廷され、法輪功に関する発言は許可されず

 2021年3月5日、新都区裁判所は不当に法廷尋問を行った。裁判長は付華(男)、裁判官は張琳(女)、王潔(女)、書記官・駱才華(女)であった。付華は開廷前、笑いながら弁護士に、法輪功の専任裁判官になったと言った。

 朝10時から開廷する予定だったが、新型コロナウイルスが蔓延している期間中なので、留置場から連れて来られた人々はPCR検査を受けなければならなかった。そして、開廷は12時15分まで延長された。検察・王文露はこの6人の学習者が589冊の法輪功の紹介のカレンダーを作ったと告発し、『刑法』の第300条を違反し、邪教組織を利用し法律を破壊したと不法に指摘した。

 裁判官の調査段階で、羅昭蘭さんは裁判官・張琳の尋問に次のように答えた。法輪功を修煉する前は、全身が病気だらけで、他の気功を学んだり、仏教と道教の経典を読んだことがあるが、体の病気がなかなか改善できなかった。法輪功を修煉してから、すべての病気が消えた。さらに、2.5センチの胆石が病院に行かなくても消えたと述べた。

 しかし、羅昭蘭さんの話が終わっていないにもかかわらず、張琳は途中で話をやめさせ、法輪功に関する話は関係ないと不条理に指摘した。しかし実際、羅昭蘭さんと他の人達は法輪功を学んでいるという理由で連行されたのだ。

 複数の弁護士が検察を非難

 広東省から来た毛弁護士は、弁護の時、劉国秀さんが法輪功を信仰するのは、憲法に定められた信仰の自由に付合している。法輪功の紹介カレンダーの制作に関して、そのカレンダーの内容から見れば、人や社会に危害をもたらす内容は見えないため、犯罪にならない。さらに、拘禁の期間中に、劉さんは高血圧と心臓病が再発したため、医療保釈を実行するべきだと言った。成都市留置場の警官も毛弁護士に協力し、医療保釈の実行を勧めた。毛弁護士は劉国秀さんのために医療保釈を申請したが、関係部門はなかなか実行しなかった。毛弁護士は劉さんの無罪釈放を要求した。

 成都の冉弁護士は、6人の資料の中に、社会に危害する表が挟まれているが、どの種の危害があるのかは明らかにしていないため適用できないと強調した。

 冉弁護士は、検察・王文露に、孫と娘の証言と筆録は、劉国秀さんを告発するための証拠にならず、被告者の親戚は証人にならないと指摘し、「文化大革命と同じだ」と言った。このような警察官による面と向かっての内部告発こそ道徳と良心に背き、家庭を壊し、社会に危害をあたえると避難した。

 黎弁護士は「裁判官は、この6人を無罪釈放すべきだ」と述べた。

 成都の郭弁護士は魏国華さんのために無罪を弁護した。

 黄剛旬の弁護士は裁判所が指定したいわゆる司法援助弁護士であるため、「罪がある」と承認した。

 検察・王文露が裁判官に劉国秀さん、黄剛俊さん、杜会珍さんに執行猶予をつけるようにと勧告したが、劉国秀さんが無罪を主張し続けたため、王文露はその場で執行猶予を取り消した。

 午後2時50分、裁判官は休廷し、別の日を選んで判決すると宣告した。

 2016年から現在までのわずか5年で、成都市新都区の裁判所では9人の法輪功学習者に不当な判決を言い渡した。2016年、丁恵さん(女)、林小全さん(男)、鄭ヒンさん(男)らは不当に判決を言い渡され、そのうち、丁恵さんは迫害を受けて心神喪失の状態になった。2017年、馮桂清さん(男)も不当に判決を言い渡された。2019年には、黄香鈴さん(女)、付発芝さん(女)2人に2020年9月24日、陳イーシンさん(男)、鄭天ギョウさん夫婦は1年6ヶ月の拘禁を不法に言い渡された。2020年10月22日、王国華さんは3年間の拘禁をいい渡され、さらに、劉国秀さん、羅昭蘭さん、黄剛俊さん、沈国鳳さん、杜会珍さん、魏国華さんら6人は、不当に開廷された。この5年間に、付華、張琳、王潔、駱才華、検察・王文露らは、およそ15人の法輪功学習者に不当な判決を言い渡した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/8/421825.html)
 
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