良くない考えを見抜く
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年5月19日】人の考えは人の言動を決めます。現在の人類社会は世相が日増しに悪化して、道徳が破壊されているため、人間の思想の中にはとても多くの良くない考えがあり、自覚がないままに良くないことをするように人を操ります。師父は「悪事を働いている人に、それは悪事だよと注意してあげても、信じない人がいます。彼は本当に自分が悪いことをしているとは信じません。また低下した道徳水準で自分の行動を判断し、他人よりましだと思っている人もいます。判断の基準まで変わったからです」[1]と説かれました。

 私たちは常人の中で修煉しており、常人の染め物がめの中で、良し悪しの分別がタイムリーに出来なければ、悪い考えに従ってしまい、さらにほかの空間の生命体にこの種の良くない考えを強化されて、修煉をさらに難しくさせる可能性があります。

 師父はこうも説かれました。「あなたの考えがある種の生命と一致すると、その生命はすぐさま作用を働きますが、あなたは自分の考えの根源がどこにあるのかが分からず、自分がそうしたいからだと思ってしまいます。実は、あなたの執着はそれらに作用を働かせたのであって、それによってあなたの執着を強めたのです」[2]

 常人社会は至る所に魔があり、特に魔難の中に置かれている同修は、苦の中、難の中、圧力の中、その心はとても制御しづらいものです。例えば、ある同修が色欲のことはゆっくり修めるべきだと思うのは法に則っていない良くない考えです。するとほかの空間の生命はこの良くない考えを強化するかもしれません。様々な方法でそれを強め、自分が間違っていないと思わせることで、色欲を取り除く難を大きくさせ、時間を延ばさせます。

 また、もし情を重く見ている同修がいれば、またその同修のこの方面の考えを強め、彼が自覚せずにそれに従って考え、話し、行動し、それによって心性を高められないようにさせます。さらに同修に自分の認識が正しいと思わせ、その同修が人の情という網を抜け出すことはとても難しくなります。

 どうすればいいでしょうか? 師父はこのような法理を説かれました。「神は人類社会の全てを確実に掌握しています。しかし、宇宙に一つの理があります。つまり人間が何をしたいのか、一人の個体として自分が何をしたいのか、やはり本人の考えを見るのです。修煉したければ、あなたの修煉を手伝いますが、良くなりたくなければ、好きなようにさせます。それによって、人間は非常に悪くなります」[3]

 従ってもし私たちの主意識がとても強く、法に基づいて判別し、悪い考えが自分のものではないことを分別することができれば、それを排斥し、反対し、取り除けば、それに左右されなくなります。良くない考えの制御から抜け出し、法に基づいて自分の認識を高め、自分の次元を向上させます。ここで私たちは長い間法に基づいて法を認識できず、法に基づいて修めることができず、精進出来ない学習者にこの方面での注意喚起をお願いします。

 例えば、明慧ネットに掲載された「命を奪う交通事故から2回逃れる」という文章に「しばらく歩いたら、『母の墓の前に埋葬する』という一つの声が耳元でしましたが、私は黙っていました。私が反応しなかったら、その声は『あなたの母の墓の前に埋葬しよう』ともう1回言いました。私の母は亡くなってから1年も経っていません。私は心の中で『私は死ぬはずがない、私には師父がおられる』と思いました』とあります。その声は他の空間の生命が同修を制御しようとしていたのではないでしょうか? 同修は1回目は即座にこの声が誰か判別できず、反応もありませんでしたが、2回目はこの声が自分の考えではないことをはっきりと認識し、それに反対し、排斥したので、それはこの同修を左右することができず、相応する魔難も消えました。

 もしこの種の良くない考えが、私たちが三つのことを行うことに厳しく影響するまで非常に強烈であれば、私たちは力を入れて、発正念をして自分の考えの中の良くない考えを取り除く時間を長くしなければなりません。私たちの意志がとても確固たるものであれば、師父も私たちがそれを取り除くことを助けてくださいます。

 もう一つの状況は、すなわちほかの空間の生命が家族や周囲の人の良くない考えを利用し、間違った方向に誘導し、虚像を作り、その良くない考えがあたかも正しいかのように思わせ、あなたを困惑させ、知らないうちに影響され、修煉における難を大きくして、さらに同修を長期間迫害される状態に置きます。同時に世の人々を害し、世相を日増しに悪化させ、人々をさらに済度しにくくさせます。

 師父は、「心性の修煉の全過程に、あなたの良くない思想とさまざまな欲望を取り除いています。つまり、修煉過程においてそれを全部取り除いたら、どんな悪い思想も生じなくなったら、あなたの修煉も最後のところまでたどり着いたことになるのではありませんか? あなたはすでに圓満成就になったのではありませんか? それゆえ、修煉過程において、また現れてきます。良くない考えが突然現れてくるのも正常なことです。しかし、これらのものに注意しなければならず、それを排除するように注意しなければなりません」[4]と言われました。

 良くない思想は生きています。私たちは法に基づいてそれらを認識し、排斥するだけでなく、正念を以ってそれらを一掃しなければなりません。

 大法弟子に生まれたのはあまりにも幸運です。大法は、どちらが本当の自分の考えで、どちらが偽なのか、別の空間の生命が無理やり加えた良くない考えかを区別することを指導してくださいます。そして師父の法を基準に、後天的に形成された良くない思想を修めて、真我を修め出し、師父について家に戻ります。

 以上は私たちの学法グループが法に基づいて交流して得られた認識です。法に則っていないところがあれば、同修の慈悲なるご指摘をお願いいたします。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法十一』「大法弟子は必ず法を勉強しなければならない」
 [3] 李洪志師父の著作:『米国東部法会での説法』
 [4] 李洪志師父の著作:『轉法輪法解』

 【編集者注:この文章は筆者の個人的な観点を代表しているものであり、正しいか否かについては筆者個人が責任を負うものとし、読者は自身で判断してください】

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/23/422425.html)
 
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