【慶祝513】 すぐに寝てしまう「眠り姫」を卒業した物語
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文/清音

 【明慧日本2021年5月31日】以前、私が大学で下宿していた頃、同室の友人が、「あなたって、いつも寝ているね。これからは『眠り王』と呼んでもいい?」とふざけて言うと、もう1人の友人からは、「いえいえ、女の子だから『眠り姫』にしましょう」と言われたことがありました。

 母の話によれば、私は小さい時から手のかからない子だったそうです。なぜならいつも寝ていたからです。目を覚ましても少し揺らすと、またすぐに寝てしまうのでした。

 高校生の頃、学校が叔母の家に近いので、叔母の家に泊まることがよくありました。私があまりにもよく眠るので、叔母はほかの人と雑談するとき、いつもこのことが話題に上りました。

 ある日の歴史の授業の事でした。歴史の先生はとても厳しい先生でした。私は授業を聞きながらまた睡魔に襲われ、先生の声が聞こえなくなりました。先生の上から見つめる鋭い視線を感じながら、あまりにも重い頭を持ち上げられず、机に伏せて寝てしまいました。

 それから大学に入学し研究生となりました。しかし、皆、私の居る下宿先を訪れると、私がいつも寝ていることに気がつきました。最初は来る人たちは大声で話さないように気を使ってくれましたが、そのうち気を遣うことすらしなくなりました。私にとって部屋はうるさいので自習室など静かな場所を探し、机の上などで3時間ほど、寝ることがありました。

 これだけ寝ていても、いつも眠いと感じていました。それは、私は小さい時から体が弱く、病弱だったからです。クラスメイトの誰かが風邪をひくと、間違いなく私もその風邪をもらいました。冬はいつも風邪とともに過ごしてきたような気がします。やっと風邪が良くなったかと思いきや、また風邪を引いてしまう始末でした。体を動かす運動が苦手で、風に吹かれただけで体調を壊し、風邪を引くといつも寝たきりの日々を過ごしていました。

 あるとき、緊急事態があって夜中に眠れない日がありました。翌日、私の顔は真っ青で、唇に血の気がなく、体がふらふらして、その後、多く寝ても暫く回復出来ませんでした。

 私は学業が良く出来ましたが、いつも病気がちなので皆、心配してくれました。高校入試の前、両親は私の体がハードな高校生活に耐えられないのではないかと心配して、専門学校への入学を考えてくれました。人間の体と精神は密接に関係しています。体の調子が良くなければ精神状態も良くありません。他の人はいつも私のことを「鬱(うつ)っぽい人」と思っていました。

 2007年、研究生のとき、私は法輪大法と出会いました。

 法輪大法は、学法煉功をし、真・善・忍に従って良い人になるように教えています。よくできている学習者と比べると、私はまだまだできていませんが、それでも法輪功からたくさんの恩恵を頂きました。

 今、私は毎日夜中の12時に寝れば、朝の6時前に起きることが出来ます。睡眠時間は6時間足らずですが、昼は眠くなることはなく、徹夜しても影響はありません。

 私はやっと「眠り姫」から卒業できました! 体の調子もよくなり、時に風邪かな、と思うような時でも、気にしなければ2、3日しないうちに良くなります。同僚が私に対して最も驚いたのは、冬になり他のみんなが、セーターを着たり、その上からジャケットを着たりするのですが、私はいつも薄いシャツだけだという事でした。「寒くないの?」とみんなに聞かれますが、「寒くありません」といつも私は笑って答えます。なぜならもう一着着ると汗が出るくらい暑くなるからです。

 両親は、私の体調がよくなり性格も明るくなったので、一人暮らしでも、私のことを心配しなくなりました。中国では法輪功は今も迫害を受けていますが、両親は私の最大の支持者となりました。

 ときどき、「もっと早く法輪功を修煉していたら良かった」と思うときがあります。多くの青春の時間を睡眠と病気ではなく、より有意義なことに時間を使えたのでは、と思ったからです。

 心から師父と大法に感謝申し上げます。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/5/16/365141.html)
 
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