過去の恨みが修煉の妨げにならないように
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年6月18日】私は77歳ですが、正月明けに80代の同修を何人か訪ねてみたところ、偽りの病業で様々な症状が出ている人がいました。自分が年をとったと考えている同修がいれば、過去の病気が再発したと考えている同修もいます。またある人は自分が精進していないこと、怠けていることを認めています。ある人は私を見ると、自分はもう長くは生きられないと言いました。

 また、一部の同修は誰が良いか、誰が悪いか、誰が親孝行か、誰が親不孝かなど、家庭内のことで愚痴をこぼしたり、夫の過去を忘れられずに持ち続けたり、同修の無理解を愚痴ったりしました。中には本当に優れた修煉者もいます。全員、法に基づいて悟り、自分のどの執着心が、偽りの病業の現象をもたらしたのかを探し、旧勢力の按排を正念で否定しました。

 これらの同修のほとんどは1999年7月20日以前に法を得た古い修煉者で、中には非常に精進し、三つのことをしっかり行っている人もいますが、しかし、どうしても人心を放下することができません。同修の様子から、自分のことを考えてみました。私は52歳で大法を得て、現在は77歳ですが、同修のことを深く理解しています。

 私も数年前から脚の痛みに悩まされており、良い時も悪い時もありますが、自分の執着が原因であることはわかっていました。例えば、恨みの心、闘争心、楽をする心、良いことを聞くのが好きな心などです。しかし、執着を見つけることと取り除くことは同じではなく、中には根こそぎ取り除けないものもあります。

 一昨年は、階段の上り下りでパニック障害や動悸がしたり、平らな道を歩いていてもそのような感覚があったりと、法を正すことをしていても、とても苦しい思いをしていたのです。問題は深刻で、単に執着心を見つけるだけではなく、見つけたときに執着心を取り除けるかどうかが、最も重要な問題だと思いました。

 師は「言い争わないでください。誰が正しいか、誰が間違っているのかを強調しないでください。いつも自分が正しいと強調する人がおり、あなたが正しいのであって、間違っていませんが、それはどういう意味があるのでしょうか? 法に対する認識が高まったのでしょうか? 人心をもって正しいかどうかを強調すること自体が間違っています。なぜなら、あなたは常人のあの理で自分を量っており、常人のあの理で相手に要求しているのです。神から見れば、修煉者がこの世において、正しいかそれとも間違っているのかはまったく重要ではなく、人心の執着を取り除くことこそ重要であり、修煉の中でどのように人心の執着を取り除くかが重要なのです」[1]と説かれました。

 師父のこの説法を、私は繰り返し暗記して読んでいました、それは本当に私に語りかけてきました。私は単に内に向って探すだけではなく、実際に実践することが大切だと気づかされました。心性を向上させなければ、魔難が増えることになります。

  師父は「あなたのどの執着も、あなたの修煉を台無しにしてしまいます。どの執着もあなたの体に異常を来たし、大法に対する確固たる信念を揺るがしてしまいます」[2]と説かれました。

 ある時、私は山道を歩いている夢を見ました。山の途中まで来て見上げると、頂上に着くまでにはまだ長い道のりがありました。心の中では「頂上に着いたら大丈夫」と思っていましたが、いつになったら頂上に着くことができるのでしょうか。ちょうど意識を取り戻した時に頂上に着きました。その時、師父は「一歩の遥か天廷に上り」[3]という言葉が頭に浮かびました。目が覚めても、まだこの詩を読んでいました。師はこの詩を使って、早く精進させ、早く悪い心を捨てて直させ、天国に行くのはあと一歩ではないか、と励ましてくださっているのだと思いました。この夢は過去に2回見ました。同じ夢で、同じ山、同じ道なのですが、毎回、山の頂上にはたどり着けず、2回ともあと少しのところで目が覚めました。

 師は「初志貫徹すれば、修煉は必ず圓満成就する」[4]と説かれました。私たち年配の修煉者が、早く精進し、年配であることを認めず、過去の恨みや不平を修煉の邪魔にせず、テレビや携帯電話に夢中にならず、皆で真剣に自分を見つめ、法にそぐわない観念や心をすべて取り除き、自我を捨て、堅実に修煉してほしいと切に願っています。

 個人的な体験なので、適当でない所があれば、慈悲なる指摘をお願いします。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『各地での説法十』「マンハッタン説法」
 [2] 李洪志師父の経文:『二〇一五年米国西部法会での説法』
 [3] 李洪志師父の詩:『洪吟三』「龍泉寺」
 [4] 李洪志師父の経文:『二〇一三年大ニューヨーク地区法会での説法』

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/9/426764.html)
 
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