文/遼寧省の大法弟子
【明慧日本2021年6月21日】法輪功に対する迫害が始まってから、印鑑を彫る技能を持つ私は、その技能を生かして真相資料を作ってポスティングしました。それから高価なレーザー彫刻機を買って真相資料製作に生かし、多くの資料をきれいに、速く製作することができ、同修たちのニーズを満たすことができました。特に紙幣に短いフレーズを印刷することは、真相を伝えることにおいて大きな役割を果たしました。
その技能は地方の同修にも知られました。地方の同修は現地の同修を通して私と連絡を取って、真相資料を作ることを依頼しました。それで、私は大量に真相資料を作って、地元だけでなく、隣接の省の同修にまで供給しています。そのように、大法の仕事そのものに没頭して、心性を修めることも学法も怠ったあげく、2009年9月、逮捕され刑務所に入れられました。刑務所の中で、受刑者に大法の真相を伝えて、出所までの数年間に100人ぐらいの受刑者に「三退」をしてもらいました。
出所し家に帰った後、すぐに正常な修煉状態を取り戻しました。私は家電修理の店を経営して、普段、来店している顧客に真相を伝えています。ある日、地元の学校の校長先生が来て、足腰が痛いと言いました。法輪功の真相を話して「三退」を勧めたら、校長は納得せず、中国共産党の邪説をたくさん言いました。普段なら、このような人に対して私はこれ以上多く話しませんが、しかし師父の言葉、「慈悲は天地の春を溶かし 正念は世中の人を救う可し」[1]を思い出し、根気よく諦めずに、彼と下記のような会話をしました。
私:人間は、本当のことを言ったほうが良いか、それとも嘘を言ったほうが良いのですか。
校長:それはもちろん本当のことを言ったほうが良い。
私:善良な人間になったほうが良いか、それとも悪い人間になったほうが良いのですか。
校長:それはやはり善良の人間が良いね。
私:では、嫌なことや悩みがあったら、我慢したほうが良いか、それとも激怒したほうが良いのですか。
校長:……
校長は答えませんでしたが、心の中で答えが分かっていることを彼の目つきから伺えます。会話を続けました。
私:かつて加入した共産党や青年団の組織から脱退したら、命の平安を手に入れることができる。お金もかからないし、共産党の組織に言わなくても良いし、脱退に同意するなら私だけに言えば良いのです。
校長:……
私:三退したら、どんな結果を迎えられるかを知っていますか?
校長:知らない。
私:三退したら、危険から命を保つことができます。これ以上良いことはないでしょう。また「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と唱えたら、きっと足腰も痛くなくなると思います。これは良いことでしょう。
じっと話を聞いていた校長は最後に、微笑んで「三退」に同意しました。
しばらくして校長はまた家電を修理しに来て、足腰はもう痛くないと嬉しそうに私に教えてくれました。私は「これは大法の威力で、師父の慈悲です。あなたは学校のトップなので、これから大法を損ねる言葉や行為を話さず、行わないでください。これできっと素晴らしい未来を迎えることができますよ」と言いました。校長は両手で合掌して私に「ありがとう」と言ってくれました。
また、2020年のある日、同修Aさんの家で学法して、学法が終わった時、家の電子レンジが壊れて、私に修理してほしいと同修Bさんは言いました。電子レンジをAさんの家に持ってきて、私が修理すると言ったら、電子レンジをAさんの家に持ってくるのが不便で、家に来て修理するようとBさんは言いました。それで、翌日の午前、私はBさんの家に行って無料で修理しました。また、家の中の小さな電気工事、例えばソケットの交換、スイッチの修理などBさんはたくさん頼んできて、私は一つ一つやりました。やっている時に包丁を使ったりして、終わった時に、包丁の切れ味が悪くなって刃も少し破損し、取っ手も壊れたとBさんが言ったので、私は「では、今日は包丁を持ち帰って、研いで、取っ手を直すから」と言いました。翌日、Bさんに包丁を返しました。しかし数日後、Bさんに「あなたが返してきたのは元々の包丁ではない。元のやつを返しなさい」と言われて、私は本当に腹が立って、「あなたの包丁をすり替えたりもしていないのに、何をもって返すのか」と答えました。
しかし少し時間が経って改めて考えてみると、これは心性を高める機会ではありませんか。内に向けて探すと、「皆もできないことが私はできる、このように思うのは顕示心、歓喜心だ」と見つかりました。それで、先ほどの腹立ち、悔しい気持ちが消えました。Bさんの言動は確かに私の心性を高めてくれています。「どのような具体的なことに遭っても、皆さんに教えたことがありますが、それはいずれも良いことで、それはあなたが修煉したから現れたことです」 [2]。私は心の中でBさんに「心性を高めるチャンスを与えてくれて、ありがとうございます」と言いました。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『洪吟』「法は乾坤を正す」
[2] 李洪志師父の著作:『各地での説法八』「2008年ニューヨーク法会での説法」