【明慧ネット2021年6月30日】ニュージーランドの法輪功学習者(以下、学習者)は、2021年6月20日、オークランド市の中心、エリザベス広場で集会を行い、中共による真・善・忍を信仰する学習者への22年間に亘る迫害を暴露した。多くの著名な政府要人がこの場所で演説し、中共の悪行を譴責した。ニュージーランドのジャシンダ・アーダン首相と、緑党連合党代表ホン・マラマ・デビッドソン氏が集会に祝福を送った。
6月26日は「拷問の犠牲者を支援する国際デー」で、人々が再び、学習者に対する迫害に注目し、中共を譴責する日が近づいてきた。中共は基本的な人権と信仰の自由を害し、罪のない人々を酷く拷問し、多年来、国際社会の譴責を大いに受けている。中共の悪行は「国連宣言」、「市民的及び政治的権利に関する国際規約」、「国連の拷問禁止条約」などの国際人権法律に違反し、さらに現代文明社会の人間にとって恥辱である。
1999年7.20、中共は学習者への残酷な迫害を開始した。中共の元国家主席・江沢民の指示によって「名誉を汚し、経済的に破綻させ、身体を消滅させる」の原則に従い、法輪功迫害を専門とする組織「610弁公室」を執行し、「殴り殺しても良い」、「殴り殺したら自殺とみなす」、「身元調査はせず、直接火葬する」の絶滅政策を行った。それから、中国各地で拷問が溢れ、拷問死が後を絶たない。不完全な統計ではあるが、少なくとも4600人以上の学習者が死亡し、労働教養所と監獄での迫害により、彼らはいずれも各種の拷問を受けた。
中共の人間性のない残酷な拷問は、学習者の修煉を放棄させるため、精神迫害や恐怖を作り、いわゆる「三書」(保証書、決裂書、批判書)を書くことを強要する。
中共の学習者への迫害は、手錠、足枷、背錠、地下牢、水牢、死人ベッド、板に座らせる、独房に閉じ込める、鉄の椅子、虎の椅子、ロープで縛る、爪の間に鉄釘を刺す、鉗子で爪を抜く、針を使って10本の指を刺す、鼻から灌食、唐辛子水を灌食、農塩水を灌食、大便を灌食、性的虐待、女性を男の牢獄に放り込む、強制堕胎、強姦、精神病院に入れる、中枢神経を破壊する薬物を注射する、電撃、等の100以上の拷問があり、さらには学習者の身体から臓器を狩り、販売して私利を貪り、遺体を焼却する。
中共による学習者への拷問の数々 |
2021年6月15日の明慧ネットの報道によると、武漢市の善良な女性・銭有雲さんは、1998年5月に近所の同僚から法輪功を紹介され、心身共に健康になり、ただ修煉を堅持したとして、中共による20年もの迫害を受けたという。銭さんはかつて何度も不当に労働教養をされ、判決を下され、不当に拘置所に拘禁され、留置場、洗脳班で「転向」を強要された。彼女は数十日も両手を「吊錠」され、月の大半は独房に閉じ込められ「反錠」され、直立不動の姿勢を強制され(最長で数カ月、冬は窓やドアを開けたまま)、トイレにも行かせない、食べさせない、睡眠の剥奪、地下室の低温空調冷凍に最大90時間閉じ込められる、夏は39度の高温にさらされ、蚊に刺される……など、全く人間性のない酷い拷問を受けた。彼女は何度も迫害を受けたことにより瘦せて骨と皮だけになり、見る影もなく、精神が朦朧とし、昏睡状態になり危険な境地に陥った。
中共による拷問図:吊錠、固定錠、木に反錠 |
江蘇省徐州市沛県の英語教師・潘緒軍さんは、1996年8月に法輪功を学び始め、もともとの慢性鼻炎、中耳炎、直腸炎が回復し、家庭が円満になり、近所付き合いも良くなり、学生からも尊敬されていた。2015年5月、潘さんは警官に不当に連行された。2016年、裁判所は5年半の不当な判決を下し、江蘇省洪沢湖の監獄に入れて迫害した。潘さんは冤罪満期10日前の、2020年11月8日、迫害により死亡した。享年55歳。
潘さんは、真・善・忍の原則で良い人になることを堅持したとして、中共の理不尽な各種の迫害を受け、騒がせ、不当連行、強制洗脳、不当な判決、詳細不明な薬物注射、長期間眠らせない、野蛮な灌食、冬に冷たい水を首と靴に流される、口を覆い隠して鼻から灌水される、凍えさせる、沸騰したお湯で足を火傷させる、反背錠で作業場に数時間縛られる、恐怖の腰ベルト(両手を腰部分で縛るために作られた専門の皮ベルト)で縛られる、首を絞められ6~7回も窒息しそうになり、十数種類の拷問で苦しめられた。
中共による拷問のイメージ図:荷締めベルトで拘束する |
2020年7月15日、吉林省農安県の公安局は、元国家食糧貯蔵庫保管員だった姜全德さんと、妻・孫秀英さんを含む、20人近くの学習者を不当に連行した。姜全德さんが痩せて骨と皮だけになっても警官は彼を釈放しなかった。それから姜さんは極度に衰弱して、やっと家に帰され、家族に迎えられた。姜さんは家に帰ってから、終始栄養剤で生きていた。8月25日、姜全德さんは冤罪が晴れないままこの世を去り、身体には拷問の傷跡がはっきりと残っている。姜さんの息子はかつて国保警察に父の介護のため母親の釈放を求めたが、国保警察は「保証書」を強要し、サインしなければ釈放しないと言った。姜さんが亡くなる前、姜・全德さんは息子に「絶対にサインしないように」と言っていた。
姜全德さんは、1年半の労働教養所での迫害を経験し、11年間の冤罪による刑で迫害され苦しめられた。長春朝陽溝労働教養所、奮進労働教養所、長春公安局、四平市石嶺刑務所、公主嶺刑務所で、様々な拷問を加えられて苦しめられた。「老虎凳(訳注:長い腰掛の上に足を伸ばして座らせ、膝を縄で腰掛に固定し、かかとの下にレンガを次々と差し込む)」「板のベッドに縛り付けられる」、「蒸饅頭(訳注:大法弟子を独房に入れ板のベッドに座らせ扉も窓も閉め熱い独房の中で蒸しパン状態にする拷問)」、「ポリ袋を頭に被せて窒息させる」、「手指の爪の間に竹串を刺す」、「スタンガンで全身を電撃する」、「車輪大輪(本人の手を後ろに回して手錠をかけた後、後ろから前に回す)」、「上縄」と「揺猪手(訳注:手錠をしっかりとはめてから手首や手錠を強く振るう拷問)」などの拷問で苦しめられた。姜全德さんは「車輪大輪」を十数回も反復され、虐待されて満身創痍になり、血だらけになり、右腕が骨折した。彼の受けた境遇は、中共による法輪功迫害の深刻さを反映している。
拷問の実演:ポリ袋を頭に被せる |
銭有雲さん、潘緒軍さん、姜全德さんが受けたこれらの拷問は、読むに堪えられないものである。3人の悲惨な境遇は、中共の人間性を失った邪悪な本質を明らかにしている。彼らの受けた苦難は、中国で数えきれないほどの学習者が、中共に虐待された描写と縮図である。
ちょうど「共産主義の最終目的」という一冊の本で、共産主義の本質は「邪霊」であると書かれており、それの最終目的は人の道徳を壊して人類を滅ぼすことにある。心を修めて善に向かう学習者は、あれらの残酷な迫害に苦しめられられているが、依然として真・善・忍の信仰は揺るぎなく、尊い生命をかけて心から信じる理念を実践している。学習者はずっと平和、理性、寛容の方法をもって迫害に抵抗し、最後には多くの人が学習者の誠実さと堅固な信仰に感動し、迫害に反対する列に加入したのである。
22年来、学習者は真理に対する信念を持ち、この残酷で隠された迫害の中を歩んできて、血の雨が降り、血なまぐさい風が吹く中で、どんなに苦しくても、中国の全ての場所で真実を伝えている。紅魔が狂ったかのように神州を毒し、学習者は激濁揚清し(訳注:濁った水を除いて澄んだ水を入れる・悪を非難して善をたたえる意味)、信仰の自由を守り、普遍的価値観を守り、正しい道を歩む支柱となる。
太古の昔から、歴史が私たちに教えている。正義を迫害する邪悪がはびこるのは一時の事、長くは続かない。宇宙の因果の法則は明らかで、諸悪の根源だけでなく、不随した徒も全て罪の責任から逃れることはできない。王立軍、薄熙来、李東生、周永康、これらの「610弁公室」のリーダーは相次いで失脚し、悪人はすでに窮地に陥っている。学習者は、勇気をもって迫害を恐れず、忍耐強く今日まで歩んできた。彼らはずっと変わらず続けていけば、迫害が終結し、邪悪は尽きて無くなるだろう。