「論語」の暗記について
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年7月25日】法輪大法の修煉を始めてから、私は時々、『轉法輪』を暗記していましたが、続きませんでした。そこで、まず『論語』を暗記することだけに集中しようと思いました。2015年に師父の『論語』が発表されるとすぐに、最初の言葉である「大法は創世主の智慧です」を読みました。

 私はすぐに、この法の一文が私の観念を壊し、私の生命の本質を取り戻したと感じました。この法は今、私の心に刻まれています。法を学んでいる時も、家事をしている時も、歩いている時も『論語』を暗記していました。

 仕事の行き帰りにも『論語』を暗記しました。また、子供を学校に迎えに行くときにも暗記しました。このような努力により、私は宇宙の形成過程を体験し、すべての粒子に「真・善・忍」の特性があるという師の言葉を理解することができました。

 「物質の本源は、実はすでに物質とは言えません。それは、真・善・忍の法力と特性によって本源要素を組み合わせて合成された初期物質であり、さらに幾重にも重なる真・善・忍によってもっと大きな異なる次元の物質が合成され、さらにより大きな一層の物質が合成されています。現在、人類が認識できている中性微子、クオーク、原子核、原子、分子、さらに表面の物質に至るまで、すべては真・善・忍という特性によって合成されています。したがって、この宇宙の最終の理はまさに『真・善・忍』で、これこそが佛法の根本なのです」[2]

 『論語』を唱えれば唱えるほど、暗記したくなり、大法の奥深さを感じることができました。唱えれば唱えるほど、大法に身を任せることの素晴らしさ、喜び、安らぎを感じることができます。時々、心の中で自動的に『論語』を唱えることがあります。

 子供が大学受験を控えたある夜、夫が何かにつけて子供を責めていると、子供がドアをバタンと閉めて家を飛び出していきました。子供の携帯電話に何度も電話をかけましたが、応答がありませんでした。私と夫は急いで息子を探しに出かけましたが、真夜中で誰もいませんでした。風が強く、木や草が音を立てていました。何度も何度も息子の名前を呼びましたが、全く反応がなく、心配でたまりませんでした。

 この時、私の頭の中では、何か「悪いもの」が出てきて、わざと偽りの現象を与えているような気がしました。その悪いものが何であれ、私は幻覚を見たのです。私は懸命に落ち着こうとし、自分は大法の修煉者であり、師と法の保護があればすべてがうまくいくと自分に言い聞かせました。突然、師の法が頭の中に現れました。「大法は創世主の智慧です」、そうです、『論語』を唱えるべきだと思いました。

 私はすぐに正念が湧いてきました。歩きながら『論語』を唱えることに集中し、他のことは何も考えませんでした。3回目の暗唱を終えようとした時、あの「悪い物質」と「幻覚」が消えたのを感じました。私は心の底から師に感謝しました。私は師に自分が間違っていたことを心から告白し、もう子供を責めないと約束し、もっと自分を鍛えようと誓いました。その時、私の携帯電話が鳴り、それは息子からだったのです。息子は大丈夫、すぐに帰ると言いました。

 息子が帰宅した後、私は息子を探した経緯を話し、師の慈愛と 『論語』を唱えたことを共有しました。そして私たちは、もう夜の自習のために学校に行くのはやめようと決めました。その代わり、家で勉強することにしました。一緒に法を学び、それから学校の勉強をしました。一緒に分かち合い、自分の内面を見つめ、自分自身を修めていくのです。後日、子供は無事に名門大学に入学しました。みんな喜びました。

 2018年の秋、私は法を学ぶことに集中できず、法を吸収できませんでした。私は法を勉強することが非常に重要であることを知っているので、常に大法の本を手にしていました。本が手元にないと不安になります。思いがけないことに、ある日、数人の警官が私の家に押し入り、私を拘置所に連れて行きました。私は大法の本を持っていませんでした。そこで、『論語』を暗唱することを思い出しました。しかし、『論語』はスムーズに暗記できましたが、唱えた法理をよく理解していませんでした。

 師は私たちにこう説かれました。

 「人が佛の名前を念ずる時、心には何も雑念がなく、大脳のその他の部分が全部麻痺して、何もかも分からなくなるまで、一心不乱に念じなければならず、そうすれば一念が万念に代わるので、『阿弥陀佛』の一文字一文字が目の前に現われてきます」[3]、「本を暗記するときに、全ての文字の後ろには尽きることのない佛、道、神がおり、全ての文字はあなたに異なる次元の理を分からせることができます」[4]

 そこで私は、『論語』を心の中で暗記することにしました。一語一語を完全にイメージすることにこだわり、そしてその言葉を書き留めました。拘置所で隣にいた人は、私の集中力に驚き、ずっと座っているように感じたそうです。

 機会があれば、私は周りの人たちに『論語』を声に出して唱えていました。その中に、四川省出身の女性がいました。最初の頃、彼女はいつも苦しそうに泣いて、自分をコントロールできませんでした。私が頻繁に『論語』を唱えているのを聞いてからは、気持ちが楽になり、泣かなくなったそうです。警官も私が法を暗記していることに驚いていました。

 このようにして、私は拘留中に大法の本を手に入れることができないという問題を解決しました。また、勉強するときに集中力がなくて法を吸収できないという問題も解決しました。

 個人的な体験なので、適当でない所があれば、慈悲なる指摘をお願いします。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「論語」
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法一』「シンガポール佛学会成立式典での説法」
 [3] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [4] 李洪志師父の著作:『ヨーロッパ法会での説法』

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/5/30/424003.html)
 
関連文章