鄭州市での洪水の中で自分と他人を救った体験
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文/河南省鄭州市の大法弟子

 【明慧日本2021年9月21日】私は今年67歳です。今年の7月20日、河南省鄭州市では大規模な洪水が発生しましたが、あの日、自分自身と他人を救った体験について交流したいと思います。

 その日は朝から雨が降っていました。孫娘は風邪で入院していましたが、その日に退院する予定でした。娘と一緒に午後2時すぎに退院手続きを終えた時には、雨が激しく降っていて、水は足の甲を超えていました。バス停に行ってバスを待っていると、10分もしないうちにふくらはぎの上まで水が上がって来ました。

 これを目にした私は、娘に急いで家に帰るように促し、病院で使った服などを入れた二つの袋を持って急いで自宅に向かいました。その時、風と雨はますます強くなり、道路の水が腰まで上がってきているところもありました。

 雨の中を1時間以上歩きましたが、家に着くまでの距離の10分の1しか進んでいませんでした。自宅に帰るのがすでに難しくなったため、近くにある実家に行くことにしました。その時、道路の両側に植えられたグリーンベルト(植樹スペース)は見えなくなり、いたるところが洪水でした。何度か、洪水の中をしっかり立つことができずふらふらして、高さ1メートルほどの波に襲われました。強い風が吹いて来ると、至るところが冷たく感じました。

 路上のバスや自家用車、電気バイクなどはすべて水に浸かり、水の中では私も身動きが取れなくなってしまいました。雨が顔に降りかかり、涙と雨が頬を絶えず流れ、目を開けることもできませんでした。

 どうしようかと思っていた時、「法輪大法は素晴らしい」という歌が耳元で聞こえました。そして私は「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と絶え間なく、一心に念じ始めました。念じるうちに体が温まりはじめ、足元が安定してきて、歩くペースが速くなってきました。

 その時、50代の女性が私の腕を引っ張りながら、「助けて下さい、水に溺れるわ」と言ったので、私は「助けるわ」と答えました。

 私は彼女を引っ張って水の浅いところまで来てから、しっかり握っていた手を放しました。やっと危機が去ったのです。

 災難に直面した時の私の強さは、まず大法弟子であること、そして大法の師父が私を手助けして下さり、弟子たちを守って下さっているところにあると思います。そうでなければ、私はあの女性よりも弱かったかもしれません。人を助けるどころか、私はその災難を乗り越えることが出来なかったかもしれません。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/9/15/430803.html)
 
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