スウェーデンの中国人夫婦 中秋節に師父に感謝の意を表す
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 【明慧日本2021年9月23日】(明慧記者・何平瑞 スウェーデンでインタビュー)今年63歳の李志河さんは、現在スウェーデンに住んでおり、かつては中国鉄道建築本部に勤めていました。李さんの妻である張桂栄さんは、北京海淀区万寿路町役場の公務員でした。夫婦は法輪大法を修煉して心身ともに健康になりましたが、中国共産党(以下、中共)による迫害で国を逃れ、いくつかの困難と危険を乗り越えて、現在スウェーデンに定住しています。

 

 中秋節が近づくにつれ、李さん夫婦は「師父のご加護と導きの下で、私たちは24年間歩んできました。感謝の気持ちを言葉では表し切れません。師父、中秋節おめでとうございます! 慈悲なる救い済度に感謝します!」と言い、法輪功の創始者である李洪志師父に心からの祝福と感謝の意を表しました。

 

スウェーデンの法輪功学習者・李志河さんと張桂栄さん夫婦は、李洪志師父に中秋節の祝福を表した

 

 最盛期に半身不随になり、大法を修煉して人生を取り戻した

 李さんは18歳で軍隊に入隊し、鉄道の兵士として過酷な環境で7年間力を尽くしました。若い頃は何も感じませんでしたが、退役して地方の職業に就いた後から腰痛を感じ始め、徐々に足までしびれたため、鍼治療やマッサージ、それにいわゆる気功師による治療も受けましたが、快復しませんでした。1997年から李さんは半身不随の状態となり、絶望の中であちこち回って治療を続けました。

 専門家の診察によって、腰椎椎間板の3つまたは4つの部分が突出しており、腰椎鼓膜の裂傷と腰の筋肉の緊張と診断されました。「以前の治療をすべて中止して静養するしかありません。そうしなければ、完全に麻痺状態になる可能性があります」と整形外科の専門医に特に指示されました。 「当時、私はまだ40歳になっておらず、息子もまだ10歳になっていません。一家の大黒柱である自分が廃人になってしまったら、家族はどうすればいいのか? 不安でなりませんでした」と李さんは当時の心境を語りました。

 夫より5歳年下の張さんも体が弱く、毎年季節の変わり目には必ず風邪やインフルエンザに罹りました。出産後、片側に卵巣嚢胞が見つかり、手術後しばらくして反対側にもあり、医学では解決できない子宮内膜症と診断されました。そのため月経痛に苦しみ、長期に渡って薬に頼らなければなりませんでした。張さんは主任会計士兼財務科の副科長を務め、責任の重さのプレッシャーと体の痛みでいつもイライラして、しょっちゅう夫と子供を怒っていました。

 1997年10月、李さん夫婦は苦痛と無力感の中で、住んでいる団地の敷地内に法輪功の煉功があり、多くの人が毎日煉功していることを思い出しました。それは中鉄煉功場でした。夫婦は一緒に煉功を始めました。「思ってもいなかったことに、煉功して2週間も経たないうちに夫の腰痛が治り、私を苦しめた月経痛もその月から消えました!」と、張さんは24年前に2人が体験した奇跡を思い出すと、今でも感動し、「法輪功の病気治療と健康維持の奇跡的な効果は、当時、私たちの周りの人々の間で数え切れないほどあり、私と夫の体験からも証明できます」と言いました。

 田舎の姑を迎えて世話をする嫁に感動した

 修煉後の李さん夫婦は健康になっただけでなく、返本帰真こそ人生の本当の目的であることが分かり、仕事や生活の中で真・善・忍に従って行動するようになりました。それによって、多くのトラブルや争いが解決され、環境はますます調和が取れるようになりました。

 李さんは深く印象に残った一つの事を語りました。「修煉して間もなく、妻は70歳過ぎた私の母親を田舎から北京に迎え、私たちと同居しようと言いました。正直なところ、息子である私もそう思っていませんでした。妻の話が信じ難く再度確認すると、妻は『もちろんよく考えたことです。師父は宇宙の大法を私たちに伝えられ、良い人になるように教えてくださいました。誰に対しても親切にしなければならず、まして自分の姑なので言うまでもありません。私の両親がすでに亡くなり、私たちも今健康で、経済的な負担がないから、姑を世話するのに問題ありません』と言ってくれました」

 北京に来た姑は嫁の親孝行に感動し、涙を流し感謝しました。嫁の張さんは笑顔で「感謝と言えば、私たちはみな大法の師父に感謝すべきです」と言うと、姑は両手を合わせて「李先生、ありがとうございます」と言いました。

 その後、姑は都会の生活に慣れず、田舎が懐かしくなり、最終的に故郷に戻ることになりました。少し残念でしたが、故郷の親戚や友人たちは、李さん夫婦が大法を修煉して病気が治ったことを知りました。李さんは法輪功の書籍と煉功に使うテープレコーダーを購入して、2回も実家に行って故郷の人々に大法を広め、法輪大法の素晴らしさを伝えました。

 修煉を放棄せず、迫害される

 大法の恩恵を受けた李さん夫婦は、いつももっと早く大法に出会ったらよかったと思い、大法との機縁を大切にしました。修煉を始めてからしばらくして、李さんと張さんはボランティアの世話人になり、毎日テープレコーダーを煉功場に持ち出して、新しい学習者に動作を教え、そして、自宅で学法グループを設けました。

 しかし、2年も経たないうちに、中共は法輪功への迫害を引き起こしました。修煉を続ける李さん夫婦は迫害の主な標的になりました。李さんは1999年に1万人以上の「4.25」平和陳情に参加しました。7月20日から迫害が始まり、李さんは大法の無実を訴えるために再び天安門広場に行きましたが、あっという間に警察官にパトカーに入れられ、天安門派出所の鉄の檻に閉じ込められました。その後、地元の派出所と会社の担当者によって出されましたが、特別人物と扱われ、しばしば派出所に呼ばれ、住居も監視されました。

 2001年12月の初め、李さんは会社の責任者に法制班に行くように強いられました。いわゆる「法制班」は迫害を実施する所です。「私は迫害に抵抗し、半月以上家を離れて逃げました。私が戻った後、会社はあえて公に言わずに欠勤として扱い、私の給料を差し引きました。しかしその後、私を転化させたとして、上から会社の責任者が表彰されました。疑問に思った私は確認したところ、修煉をしていない人が私の名前で転化したことが分かりました。その人を尋ねると『俺は何も知らない。会社の責任者に言われて行っただけだ』と弁解しました」

 李さんを捕まえることができなかったため、関係者らは何度も家に来て、妻の張さんに嫌がらせをしました。張さんは彼らに法輪功とは何かを伝え、「真・善・忍を修める人はみな良い人で、法律にも違反していません。法制班などに行く必要はありません。陳情することは、憲法によって認められた市民の権利です。私は出張のため北京にいませんでしたが、知っていれば私も必ず行きます」と態度を表しました。

 それから間もなく、張さんの勤務先の「610弁公室」は、張さんを20年近く働いた会計部門から、「一人っ子推進」部門に異動させるよう命令を出しました。「多方面からプレッシャーがかかってきて、私は年次休暇を取りました。私たちは何か間違ったことをしたかどうか、将来の道はどのように歩むべきかを考える必要があると思いました」と張さんは当時のことを話しました。

 故郷を逃れ、真相を伝え訴訟に勝つ

 当時の状況に直面し、夫婦は慎重に検討した結果、「仕事も家もすべて手放すことができるが、真・善・忍を修めることは間違っていない、決して放棄しない!」と決意しました。

 その後、他人の助けを借りて、李さん一家は「610弁公室」の監視を逃れ、2002年1月にロシアに亡命しました。中国を去った直後、国内の友人から「二度と戻ってはいけない! あなたたちの勤務先にそれぞれ特別捜査本部を設けており、親戚や友人宅、それに子供の学校までに行って行方を探し、ついに出入国管理局であなたたちがロシアにいることが分かった。気をつけてね!」と電話が来ました。

 ロシアにある中国大使館は地元の警察と共謀し、李さん一家を送還センターに送り、中国に送還しようと企んでいました。当時の状況は非常に緊迫していました。「師父のご加護の下で、大法弟子の助けを得て私たちは難民申請を提出しました。その機会を利用して、ロシアの移民局、裁判所、及び政府関係者に自分たちの体験を語り、法輪功迫害の実態を伝えた結果、最終的には正々堂々に送還センターから出ることができました。その過程で、中国大使館は裏で、移民局に偽の証拠と法輪功を汚すCDなどを提出し、裁判官を騙そうと企てましたが裁判官に拒否されました。複数回の裁判を経て、私たちは何度も相手の虚言を反駁し、見事に訴訟に勝ちました。当時、この事は地元の華人の中で大きな衝撃を与え、法輪功はとても素晴らしいと、多くの人々に称賛されました。中国人がロシアで移民局と訴訟を起こして勝利し、送還センターから出たのは初耳だと言われました」と李さんは言いました。

 ロシア入国管理局が敗訴した後、責任者の幹部は李さん夫婦と会談し、彼らは法輪功が中国で迫害されている事実を知っていますが、中共がロシア外務省に圧力をかけているため、李さん一家が第三国に出国することを提案しました。こうして、2005年5月、李さん一家は国連難民署によってスウェーデンに定住することになりました。しかし、空港の税関を出る直前に、ロシアの警察は家族全員のパスポートを押収し、赤いサイレンを鳴らしました。

 「実は、私たちは中共のブラックリストに登録されていました。幸いなことに、当時、国連は専門の人を派遣して私たちを保護し、安全にロシアを出国して無事にスウェーデンに到着させました。中共はあらゆる手段を使い、外国にまで手を伸ばして私たちを返還させて迫害を続けようと企てましたが、最終的には失敗しました」と述べました。

 一家は大法を修煉し、中秋節に師父のご恩に感謝する

 早いものの、スウェーデンに来てすでに16年になりました。この自由な土地で、李さん夫婦は真・善・忍に従って修煉し続けています。仕事や生活の中で、さまざまな困難やトラブルに直面する時には、修煉者の基準で自分を律し、穏やかな心を保ち、そして、地元の法輪功学習者と一緒に中共の虚言と法輪功迫害の実態を暴露し、大法の素晴らしさを伝えています。

 過去を振り返ると、張さんは「この人生で、大法に出会ったことは唯一の光栄であり、悔いのない選択だと思っています。我が家では、私たち夫婦だけでなく、息子と嫁も大法の中で修煉しています。私たちの体験を通して、より多くの人が法輪功とは何かが分かり、返本帰真の喜びと感謝の気持ちを体験できればと思います」と言いました。

 中秋節が近づき、李さん夫婦は「この歴史的な時期に、師父は私たちを人を救う使者として選んでくださいました。私たちは三つのことをしっかり行い、師父のご恩に背かないように努力します」と述べました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/9/14/430789.html)
 
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