自分を良く修めることこそ衆生が救われる希望
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文/ 中国四川省の大法弟子  

 【明慧日本2021年10月21日】私は嬉しいことに1998年、法輪大法と出会い修煉をはじめました。その当時の私は、大規模な国営企業で働いていました。修煉をして間もなく患っていた前立腺炎、咽頭炎、胃の病気、胆のう結石などの病気が、治療を受けることなく完治しました。身体に病気がなく軽やかな状態に達し、毎日仕事がとても楽しく、仕事が終わると近くの煉功に行って学法と煉功をしていました。週末になると、街の多くの同修たちと学法と煉功を行い、一緒に法も広めました。特にエネルギーが非常に強く、全体の雰囲気が慈悲に満ちており、お互いに穏やかでした。

 その時の私は、人生の中で最も幸せで充実した、素晴らしい時間を持つことが出来ました。私の心性は法の中で昇華し、師父は頭から足の爪先までエネルギーを与えて下さり、浄化して下さいました。気持ち良さは言葉では言い表せません。私は勇猛邁進し、向上しているように感じました。実は、師父が私の次元を押し上げ昇華して下さっていたのです。

 一、法を得た当初 宝を手にしたよう

 私たち大家族の中で2人の修煉者がいます。最初に修煉を始めたのは義理の母で、彼女の身に起きた奇跡を目の当たりして、私も修煉を始めました。私の印象に深く残ったのは、義理の母が子供の頃に学校に通ったことがなく、識字教室に数日しか通っていませんでした。しかし、法を得てからしばらくして、自力で法輪大法の主著である『轉法輪』を読めるようになったのです。この出来事が私を驚かせ、この宝書ともいうべき『轉法輪』の中に何が書いてあるのか、私も読みたくなりました。そして義理の母は『轉法輪』を購入してくれました。

 その夜『轉法輪』を拝読した後、私はとても感動しました。私が人生の中で、頭を悩ませてきたすべての問題が本の中に書かれていました。その当時の私は、仕事で大きなジレンマに直面していました。私はそこから抜け出すことができず、なぜなのかが分かりませんでした。学法をし続けていくにつれ、心のわだかまりが一つずつ解けていき、気分がとても爽やかになりました。師父が法の中で説かれた法理が理解でき、人生の中で遭遇した苦難のすべては自分が作った業力を返済するためであり、どこに恨みや悔しさがあるのでしょうか。

 その時から人々が見た私は、不安や劣等感を抱えた暗い顔ではなく、毎日、宝物を拾った時のような笑顔がいっぱいの私でした。実は、その当時の私は会社で取引案件の審査を受けており、月に170元(約3000円)の基本的な生活費しかもらっていませんでした。本当は、この取引案件と私は無関係だったのです。私は販売部門に移動して数カ月しか経っておらず、重大な取引はしていませんでした。しかし、たまたま案件の担当者が急逝し、私はなぜか経理担当者の身分を与えられ、様々な調査を受け、100万元(約1700万円)以上の商品代金の未回収分を背負わされてしまったのです。

  二、外部からの迫害や家族の圧力に耐える

 私が修煉を始めて1年過ぎたころ、中共は法輪功学習者への残酷な迫害を始めました。大法を誹謗中傷する虚言や邪説が、ラジオやテレビで繰り返し放送されていました。邪悪勢力の荒れ狂う波のような圧力が、社会全体と団体、個人、家庭、全てにんでいました。しかし、私は心の底から師父と大法の偉大さが分かり疑っていませんでした。私は修煉を絶対に放棄しません、という一念を持っていたことは間違いがありません。私の生命は師父が与えて下さいました。師父は地獄から弟子をすくい上げて浄化してくださり、そして弟子に常人が知らない多くの法理を教えて下さいました。弟子が修煉をしているからこそ、師父は弟子を按排し、慈悲なる済度をされるのです。このことは私が修煉を放棄しない理由なのです。

 迫害が最も激しかった時期、家族は私の修煉を理解せず、修煉を信じようとしませんでした。これに加えて家族は、中共が散布した虚言と誹謗中傷を信じていたため、私と義理の母は、よく家族みんなから怒鳴られたり非難されました。義理の母は、外部と家庭内からの圧力で精神的に耐えきれなくなリ、崩れそうになりました。その時の私は修煉の期間が短く、法理を深く理解していませんでした。しかし、私の心の中では法は正法であり、師父は正しいと思っていました。迫害は無理やり加えられたもので、悪なのです。修煉者はこのような情勢の中で互いに励まし合い、正念を強め、法を実証することなのです。大法に泥を塗るようなことをしてはならず、さらに、自分の家族が大法、師父、大法の弟子に対して罪を犯させてはなりません。そして、私は義理の母に思い起こさせました。修煉者は師父が面倒を見てくださっていること、師父はあなたを見ておられ、あなたを見守り、誰もあなたを動かすことができないという事を伝えました。

 師父はこのようにおっしゃいました。「一つの心も動じなければ、すべての動きを制することができるのです」[1]

 師父の法が私たちの修煉の信心を高め、師父がおられ、大法がある。どんな大きな難であっても乗り越えることができます、と話しました。師父の法理を聞いた義理の母は徐々に目覚めました。本当に師父が説かれたように、「法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」[2]

 今になって分かったのですが、その時の家族は私たちの業力の除去に手を貸してくれたのです。不合理な考えは義理の母自身ではなく、悪の要素にコントロールされた考えなのです。師父は義理の母の他空間の邪悪要素を取り除いてくださったので、義理の母が目覚め、正しい考え正念が現れました。このようにして、私たちは外部からの迫害や家族からの圧力に耐え、師父と法への確固たる信念を頼りに、つまずきながらも最も困難な修煉の道を歩き通すことができました。

 三、自分を良く修めることこそ衆生が救われる希望である

 街に住む私は、若いとき農村で生産隊に編入された時、龔(ゴン)さん一家はよく私の手助けをしてくれました。2019年6月、私は栄養品を持って重病にかかった王さん(龔さんの妻)の見舞いに行きました。街にもどったあとも龔さんの家族と付き合いを続けていました。私は大法を修煉するようになってから、龔さん一家に大法の素晴らしさといかに優れているのか、私自身が修煉した後の変化について話しました。世界に広く伝わっている情況と同時に江沢民一派が法輪功を迫害するため、偽のニュース「天安門焼身自殺事件」をでっち上げ、国民の法輪功に対する憎しみを煽っていることを話しました。さらに師父の慈悲や、大法が病気を取り除く奇跡を紹介しました。龔さん一家は私の話を信じて三退してくれました。

 その後、私はほかの同修と一緒にこの村の住民に真相を伝えていました。しかし、ある村民が王さんに事情を確認したため、王さんは恐れる心が現れて私に、もし誰かに通報されたら、私たち一家に迷惑がかかることになるので法輪功のことを話さないようにと言いました。その数年後、龔さんの娘さんと王さんが重病にかかり、それぞれ数万元から十数万元の医療費を払いました。もしかすると善を持って大法に接していないために報いに遭われたのかもしれません。

 2019年の初め、王さんは突発性脳出血を発病し、半身不随、心機能の低下、高血压などの病気に罹りました。病院側は治療する手立てが見つからず、帰宅を余儀なくされました。家族は仕方がなく棺を用意して、彼女の息が絶えるのを待つしかありませんでした。 入院期間は長くはありませんでしたが、さらに20万元(約346万円)近くかかりました。 知らせを聞いた私は、すぐに出発してお見舞いに行きました。

 会いに行く道すがら私は考えました。龔さん一家に起こった問題や自分が遭遇した事で、法輪功の真実を伝える中で漏れがあったかもしれないと考えました。村で真相を伝える時、他人の立場に立って物事を考えておらず、人を傷をつけたのではないか、悪い影響を与えるのではないかと考えていませんでした。彼らは常人であり、恐れる心があるのは当然です。私は修煉者としてすべてのことにおいて他人のことを考え、まず無条件に内に向けて探すべきです。私は龔さん一家に基本的な真相を伝えず、もしかすると話した真相のレベルが高く、理解の限度を超えていたのかもしれません。ほかには彼らの脳裏にある無神論、進化論と現代の変異した観念の妨害を取り除いていませんでした。多くの場合、真剣さを欠いた常人のような状態で話をしてしまい、気軽に聞いてもらいました。そのため、彼らは心から大法の病気を取り除く奇跡的な効果と超常さを信じておらず、信じがたいと思っていたかもしれません。

 実際、私は心の底から彼らが苦しむ姿を見たくありません。彼らが大法の実態を理解していないために、大法に対して正しい認識ができないことを望んでいません。しかし、王さんの状態を心配しながらも、もしかして師父は弟子に、罪を償う機会を与えているのではないかと思いました。そして、私は心の中で静かに師父にお願いしました。「王さんを救ってください、あなたの弟子と王さんに過ちを償う機会を与えてください」、今の私は純粋に自分の執着心を捨てさり、師父と大法を敬います。すべてが師父によって行われていることを知っています。今回、私は様々な真相資料を持ってきました。大法が病気を取り除く奇跡的なエピソード、大法を信じた常人が真心を込め、心からの九文字を念じて救われた実例、さらに疫病の期間中、武漢の市民と医療関係者が命の危機にさらされた時、真心を込めて心からの九文字を念じたことで奇跡が現れ、命が助かったエピソードなどの資料がありました。

 龔さんの家に到着すると私は驚きました。黒色の棺が王さんのベッドに向けて、居間の入り口に置かれていました。私は直ぐ発正念をして邪悪を取り除き、空間場を綺麗にしました。家族の人に棺を運び出させ、王さんは助かると言い、あなたたちはこんなに簡単に放棄してはなりません。そして私は持ってきた真相資料を皆に渡して、彼らに厳粛に誠心誠意に「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」と念じれば奇跡が現れる、師父は王さんを見捨ててはいませんと告げました。その場にいた誰もが感動して、私の言ったとおりに行いました。

 その後、私は再び龔さんの家を訪れてみると、目の前に現れた光景は全く違っていました。龔さんの家に入ると、龔さんは王さんの唇を綿棒で濡らしていました。彼は彼女の耳元で、「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」と大きな声で念じていました。彼らの素晴らしい光景をみて、私の心に重くのしかかっていた重圧が取れ、私は直ぐ両手を合わせて慈悲なる師父に感謝しました。

 その数日後、電話で良い知らせが次々と入ってきました。王さんは食事ができるようになったとか、ベッドから降りられるようになったとか、話せるようになったとか、そして王さん一家が旅行から帰ってきたというのです。彼らが「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」を真剣に念じ続けたことで、王さんの状態が日に日に良くなって行きました。龔さん一家は以前のような幸せな生活をとり戻しました。この出来事から、法輪大法の師父の慈悲、大法が病気を取り除く奇跡、そして神佛が弟子を守る偉大さがあります。

 弟子は知っています。衆生を救う過程で、すべてを師父が行われているのです。弟子は王さんを救いたい一念が生じただけで、師父が面倒を見て下さったのです。この過程で弟子を昇華させることができ、衆生が恩恵を受けることができたのです。以前の私は外ばかりを見ていました。問題が現れればそのすべてが他人に責任があると思っていました。今では内に向けて探し、問題点をみつけ、時間をかけて物事を正すべきであることを知っています。それにより、このような奇跡が起きたのです。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「最後の執着を取り除こう」
 [2] 李洪志師父の経文:『妨害を排除せよ』

 
(中国語: https://www.minghui.org/mh/articles/2021/9/25/428748.html)
 
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