誓いの約束を実行し、悪質な誓いを取り消して延命
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 【明慧日本2021年11月29日】『太上感応篇(たいじょうかんのうへん)』の記載の中で、堰典の妻は、ある人と密通していました。さらに隣人のハンカチを盗んだことで、隣人は堰典の妻を怒鳴りつけました。堰典はそれを聞いて「私の妻がもしあなたのハンカチを盗んだり、誰かと密通していたなら、私は雷に打たれて死にます。もしそうでなければ、あなたが雷に打たれて死ぬでしょう」と言いました。まもなくして、堰典は本当に雷に打たれて亡くなりました。胸の下に「痴人保妻」(愚か者が妻をかばう)と言う4文字が現れました。まもなくすると、彼の妻も雷に打たれて亡くなりました。やはり、胸の下に「行奸為盗」(密通は盗みである)の4文字が現れました。堰典は事情の真偽を知らなかった為、軽薄にも自分と隣人は雷に打たれて死ぬと言いました。自分と妻の名誉の為に擁護した言葉が事実となるとは誰が予測できたでしょうか。

 中国の古人の言い方によれば「一度口に出した以上、取り返しがつかない」、「たった一言でも相当な重みがある」、「君主の言葉は真面目に取られる」、「千金にも値する確かな承諾」、さらに季扎挂が友人の墓に剣を掛ける話や鶏黍の交わりの典故などなど、みな人が口を開いて話した事の重要性について説明しています。古人はどうして口を開いて話した事が黄金よりも貴重だと言ったのでしょうか? 

  恋人は神に誓って、父は死に、母は強制収容所に行くことになった

  現代の若者は古人がどうして、承諾、神に誓うこと、誓いの言葉などをそんなに重くみているのかを理解できないかもしれません。何気なく発した言葉は自分に対してなんの影響もないし、何の結果ももたらすはずがないと思っています。影響がないかどうか、ネット上で世に広まっている話を一緒に見てみましょう。

  あるカップルがいて、男の常識外れはガールフレンドによって明らかにされました。二人は口論になり、男はどうしても自分の嘘を認めようとしませんでした。さらに神に誓ってこう言いました。「僕は本当にあの女の子とは何の関係もない。もしも僕が嘘を言っているなら、父は死んで、母は強制収容所に行くだろう!」ガールフレンドは彼が悪質な誓いを立てるのを見て、ただ彼を信じることはやめることにしました。その日は丁度、友達も一緒にご飯を食べていたので、みんなも誓いを立てる過程を目撃した証人となりました。

  3カ月ほどして、一本の電話があり、この誓いを立てた男が電話を取ると、彼の父親の葬式に出るようにと言われました。葬式の現場に行って分かったことは、2日前の夕食の時、彼の父親が台所に行こうとしたところ、台所に着く前に心筋梗塞で倒れたということです。救急車が来た時には、すでに父親は冷たくなっていました。葬式を済ませた後、あまり時間が経たないうちに今度は、彼の母親がマイクロバスを運転しているとき、車の中を調査され、車に偽タバコを満載しているのが見つかり、彼の母親は約2年間、強制収容所に監禁されました。このような誓いに対しての反応は彼らの友人の間で広く語られ、人々はみな頭上三尺に神さまがいる! と言っています。

  龐涓(ほうけん)は誓いの言葉に背き、ひどい苦しみを味わう

 春秋戦国時代、孫臏(そんひん)と龐涓(ほうけん:中国戦国時代の魏の武将)の2人は、一緒に鬼谷子に技芸を学んでいました。龐涓は魏国に雇われることになり、出発を前にして、龐涓は孫臏とお香を焚いて誓いました。「私がもし功成り名を遂げたなら、きっとあなたを迎えに行かせる。共に栄華を享受しよう。もし、この誓いに背いたら、多くの矢が突き刺さって苦しんで死ぬだろう」

  龐涓は下山した後、戦いで手柄を立て、魏恵王によって大将の位を授けられました。彼は孫臏の才学に嫉妬しており、孫臏の下山を迎えに行きたくありませんでした。魏恵王は孫臏の学問の才能の評判を聞いたことがあり、龐涓に孫臏を魏国まで迎えに行かせようとしました。龐涓は孫臏を殺害したいと一心に思っていました。孫臏が敵に内通し反逆を謀るという虚偽の作り話をして、孫臏に膝の骨を切り取る刑と顔に入れ墨をする刑に遭わせました。斎は斎国で孫臏を救い、軍師と田忌の補佐の役職を授けました。その後、斎国と魏国の交戦中、龐涓は罠にはまり、多くの矢に刺さって、一本の大木の下で亡くなりました。自分で立てた悪質な誓いの報いを受けたのでした。

  中国古代の伝統文化において、誓いを立てることは非常に厳かで神聖な事でした。結婚が成立する時も天地を拝んだり、生涯仲睦まじい夫婦となることを誓ったり、永遠の友情を誓ったり、テーブルを設置し香を焚き地面に跪いて誓いを立てていました。天地を拝むにしろ、香を焚いて跪いて誓いを立てるにしろ、あるいは、手を挙げての誓いにせよ、天地神に自分の言行が一致しているかどうかの証人になっていただいています。もし、背いているようであれば、甘んじて懲罰を受けなければなりません。

  『隋唐演義(ずいとうえんぎ)』の中で、秦瓊と従弟の羅成はお互いに「羅家の槍」と「秦家の武器」について教え合っていました。互いに隠しごまかさないことを誓っていました。秦瓊はこのように誓いました。「もし僅かでも隠し立てがあれば、必ず吐血して死にます!」羅成もこのように誓いました。「もし僅かでも隠し立てがあれば、多くの矢に刺さって死にます!」彼らは教え合う中で、お互いに隠しごまかしていた為、最後に一人は吐血して亡くなり、もう一人は多くの矢に刺さって亡くなったのでした。

  乾隆の延命の方法

  天地の神が人間の善悪を決めているので、口に出したことは必ず行うもので、戯言ではありません。帝王や将相、英雄豪傑、庶民はみなこの定律の中にいるのです。「人心が生じれば天地は皆知る」ということなので、誰も逃れることはできません。

  清朝の乾隆皇帝は在位60年で、清朝において最も長寿な皇帝でした。乾隆皇帝は六下江南で市中を探査していました。伝えられるところによれば、乾隆は南京で一人の占い師に出逢いました。占い師は乾隆の過去や未来や占いの目的が分かり、さらに乾隆に「あと3カ月しか生きられません」と言いました。乾隆は占い師が口からでまかせを言っているのだと思って、笑いながらその場を離れました。あまり歩かないうちに、乾隆は占い師が自分に対して良くないことをもたらすのではないかと思い、占い師を殺すようにと人に命じました。占い師は早くにそこからいなくなっていました。占い師の使っていた台の上には書き置きがあり「われらの天上の神仙が俗世間に下り、あなたが天子の位に就いた後、在位は60年を超えない、とかつておっしゃっておられます。天子の言葉はたった一言でも相当な重みがあります。今年はちょうど60年目ですので、もしもう皇帝の位を譲らないのでしたら、あなたの叔父様の在位を超えてしまいます。天子が失言すれば必ず天罰を受けます! どうかご自愛くださいませ!」と書いてありました。

  もともと乾隆はかつて朝廷の官吏だった時、在位の期間は彼の叔父の康熙帝を超えてはいけませんでした。康熙帝の在位は61年間でしたが、その年ちょうど乾隆の在位も60年になりました。乾隆は朝廷に戻った後、将皇の位を十五皇子の顒琰に譲りました。

  三退して命を守る

  以上のいくつかのストーリーを読んで、多くの読者は自然と自分が学校に通っていた時、入隊、入団、入党はみな拳をあげて、共産党の隊旗、団旗、党旗に対して「共産主義の使命の為には生涯奮闘しなければならない」、「生命を党に捧げなければならない、党には永遠に背かない」などの言葉で誓いを立てたことを思い出したでしょう。

  もしかすると、このように思う人もいるかもしれません。「この党は現在こんなにも腐敗している、中国共産党(以後、中共)がこれまで行ってきた運動によって8千万人が亡くなり、それは第2次世界大戦での死者数を超えています。しかも、法輪功学習者を迫害し、法輪功学習者の臓器を生きたまま摘出するという、この地球上未だかつてない邪悪な行為をしています。諺にもありますが、人を殺せば命で償わなくてはなりません。善には善の報いがあり、悪には悪の報いがあります。中共の汚職腐敗、並びにこれらの邪悪な行為は皆共産党の党、団、隊の人と関係があるのではないのではないでしょうか? 宣誓の中でさらに「永遠に党には背かない」の言外の意味は他でもなく永遠の縛りであって、明らかに中共の高官がやっている悪い事ではありませんか? 普通の中国の一般庶民に責任を押し付けているのではありませんか? それではどうやって中共とはっきりと一線を画せばよいのでしょうか? 「共産主義の大事の為に一生奮闘します」の宣誓を撤廃するにはどうしたらよいのでしょうか? 天が中共を滅ぼす時の報いから遠ざけるにはどうしたらよいのでしょうか? このように考える人もいるかもしれません。「今流行している新型ウイルスは天から悪い人に警告しているのではないでしょうか。もしそうなら、どうやってこの災難から逃れられるのでしょうか?」

  方法は簡単です。もしも、法輪功の迫害にかつて参与したことがあったり、何か悪い事をしたことがある人は、二度と法輪功の迫害に参与したり、悪い事をしないでください。誠意をもって天の神様に向かって懺悔し、過ちを悔いてください。これ以外に、共産党や青年団、少年先鋒隊に入ったことがある人は、必ず、自分が共産党や青年団、少年先鋒隊の宣言を取り消して、白紙にしなければなりません。すなわちそれは心からの中共組織からの脱退であって、組織上の脱退を意味するわけではありません。これらのことをやり終えることで災難から逃れられるのです。乾隆は誓いを守ったことで延命することができました。中共の統治下で国民は誓いを反故(ほご)にして三退(党、団、隊から抜ける)して命を守り、平安を得ることができるのです。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/11/6/433281.html)
 
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