米国務省がルビオ上院議員に返信、投獄された法輪功学習者を支援
■ 印刷版
 

文/アメリカの法輪功学習者

 【明慧日本2021年12月29日】国務省立法問題局のナズ・ドゥラコグル補佐官代理は2021年11月3日、中国共産党(中共)に投獄されている法輪功学習者(以下、学習者)の鄧翠萍さんとその親族の周徳勇さんを支援する手紙をマルコ・ルビオ上院議員に送付した。

 2021年4月23日、学習者の親族である周徳勇さんが、山東省東営市の自宅から濱海公安局と勝利油田610オフィスのメンバーに拉致された。5月31日に周さんは違法逮捕され、濱海拘置所に拘留されている。

 濱海公安局は周さんの家族に周さんの拘束を知らせず、2週間経っても家族は周さんがどこに拘束されているのかを知らなかった。また、その後も濱海公安局は、弁護士と周さんの面会をことごとく違法に妨害した。

 米国フロリダ州選出のガス・ビリラキス議員が習近平に手紙を送り、周さんの支援を表明すると状況は改善され、弁護士が周さんと面会できるようになった。

 10月29日、本件は山東省東営市の東営区検察庁に移送された。

 周さんへの迫害を知った米国のルビオ上院議員は今年8月に米国務省に書簡を送り、中共当局に圧力をかけ、拘束中の学習者の親族である周徳勇さんと服役中の学習者である鄧翠萍さんを釈放するよう、米国政府に行動を起こすことを求めた。

 11月3日、米国務省はルビオ上院議員に対し、米政府は中共の人権迫害を長年懸念しており、今年は「610オフィス」のメンバーが法律に基づいて制裁を実施したと回答した。また、この書簡では、国務省が中共による周さんと鄧さんの虐待と拘束を非常に懸念しており、米国政府は適切な時期に中共と交渉し、中共が憲法上の信教の自由を遵守するよう促すことを検討していると述べている。

'图:二零二一年十一月三日,美国国务院给参议员马可・卢比奥(Marco Rubio)的回信。'

米国務省からルビオ(Marco Rubio)上院議員への書簡

 以下は、国務省の書簡の全文を翻訳したものである。

 尊敬するルビオ上院議員へ

 中華人民共和国における法輪功学習者に対する人権侵害に関する懸念を伝える8月30日付の手紙をいただき、ありがとうございました。私たちはあなたの懸念を共有しています。国務省は、世界中のすべての人々の宗教や信念の自由を促進することを約束し、法輪功学習者への迫害を含む中国での人権侵害に対する説明責任を問うことを優先しています。

 1999年以降、国務長官は、中華人民共和国が信教の自由に対する特に深刻な侵害を行っている、またはそれを容認しているとして、国際宗教自由法の下で「特別懸念国」に指定しています。国務省の「2020年人権プラクティスに関する国別報告書」および「2020年国際宗教自由報告書」で報告されているように、中華人民共和国における宗教や信条の自由に対する権利の尊重と保護は悪化しています。今年5月、ブリンケン長官は、深刻な人権侵害である、精神的信念を持つ法輪功学習者の恣意的な拘束に関与したとして、年次予算法案の7031条(c)に基づき、中国の政府関係者を公的に制裁しました。

 周徳勇さんと鄧翠萍さんのケースについて、国務省は、中華人民共和国によるこれらの個人の虐待と拘禁を非常に懸念しています。私たちは、彼ら(家族)のために中国政府に交渉する機会を検討しています。

 私たちは、中華人民共和国政府に対し、民族や宗教グループのメンバー、公式に認められた機関以外で礼拝する人々を含め、すべての個人の宗教・信条の自由を尊重するという国際的な公約を守るよう、引き続き求めていきます。中国は、「宗教的信念の自由」を守るという憲法上の約束を守らなければなりません。

 この問題にご関心を示していただき、ありがとうございます。

 以上、ご参考になれば幸いです。私たちがお役に立てることがあれば、ぜひお知らせください。

 真心を込めて

 ナズ・ドゥラコグル(Naz Durakoglu)

 国務省立法問題局補佐官代理

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/12/18/435010.html)
 
関連文章