共振:人体の免疫力を高める秘密を科学実験で発見(一)
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文/スヴェトランナ

 【明慧日本2022年1月27日】新型コロナウイルスの流行は2年ほど続き、しかもウイルスは変種するたびに毒性と感染性が強くなり、ワクチンの開発は変種に追い付きません。特効薬がない状況下で、人体自身の免疫力を高めることでウイルスに対抗することはできるでしょうか。

 新型コロナウイルスに感染して、薬を使用しなくても速やかに回復する患者もいます。何故でしょうか。

 人体のDNAは遺伝情報を記録する以外、また奥深い秘密を抱えていることが、科学実験によって証明されました。

 人体自身の免疫力を向上させて疾病に対抗する方法はすでに存在していて、我々に認識されるのを待っているだけかもしれません。

 1、共振

 まず共振という科学概念について復習しましょう。

 ある物体が振動しているときに別の物体の振動を引き起こす現象や、同じ周波数をする二つの物体が互いに振動を引き起こす現象を「共振」といいます。音楽の原理において「共振」は「共鳴」とも呼ばれています。楽器の音響の共振、鼓膜と音の共振、電子回路の共振など、自然界には数多くの共振現象が存在しています。

 音には周波数があり、周波数の高い音は細く高く、周波数の低い音は低いのです。熱、日光、意念、情緒、思想、言語、文字、人体、宇宙もそれぞれの周波数を持っています。人間の心や感情は共振を引き起こすことができるでしょうか。これは非常に興味深い話題であり、人体の健康と免疫管理にも関係するので、これから、この話題に触れるかもしれません。

 いくつかの科学的実験を見てみましょう。

 1)バクスター氏の実験

 CIAの尋問専門家であるクリーヴ・バクスター氏(Cleve Backster)は、1960年代にうそ発見器を使って植物に多くの実験を行ったことで知られています。彼は1966年、植物にも高度な情動活動があり、人間とコミュニケーションすることができ、超感覚的知覚を持っていることを発見し、記録しました。同氏は、実験者の思考に対する植物の感受性を「主要知覚」と名付け、1968年の『国際超心理学雑誌』に実験結果を発表しました。

 バクスター氏が行ったある実験では、被験者はAの部屋にいて、被験者から採取したDNAサンプルをBの部屋に置き、その後、被験者の情緒の変化と彼のDNAの電気的変化を観測しました。実験の結果、被験者の情緒が変動すると、彼のDNAも瞬時に激しい電気的反応を起こすことが分かりました。ここでいう電気的反応は、電波の振動数で表現されています。つまり、人間の感情はある周波を出し、彼自身のDNAはその周波を感じ取って、共振を起こすことができる、ということです。

 良い情緒は体の免疫力を高められることを、皆さんはとっくに知っていると思います。しかし生活に起きた様々なこと、特に人間に牙を向けている疫病に直面していると、感情の管理は容易なことではありません。

 では、ヒトの体のDNAに有益な共振を生成させ、ウイルスの侵入を防止して健康を保つような周波が存在するのでしょうか。もし存在していれば、どのように検出し、どのように把握しますか。それを解くために、二つ目の実験を見てみましょう。

 2)グレン・ライアンの実験

 ロンドン大学出身の生化学者グレン・ライアン(Glen Rein)は、DNAが人間の意識に反応することを発見しました。

 彼は、細胞が分裂あるいは死亡する時にDNAが自ら螺旋状の形を解いて、自己修復する時、DNAがまた螺旋状に巻き上がることを発見しました。DNAが螺旋状をどれほど解いたか、または巻いたかは、吸光光度分析法で測定することができます。つまり、試料溶液に光を当て、その光が試料を反射する際の、対象となる物質による光の吸収の程度、すなわち吸光度を測定することにより、その物質の濃度を定量的に分析する方法です。

 ライアン博士は複数のヒトの胎盤から生きたDNAを取り出して脱イオン水に入れ、それをビーカーに入れます。次に複数の人を呼んで、頭の中でビーカーの中のDNAを巻いたり、解いたりすることを想像してもらいます。その結果、被験者が「想像」を行った実験群のDNAの変化率は2%~10%にあって、「想像」を行っていない対照群の変化率は1%しかありませんでした。この実験は、人間の意念が人類のDNAに対して2倍~10倍の影響を与えられることを意味しています。

 ライアン博士の発見は、人間の意念とDNAが密接に関係していることを証明しました。つまり、人間の意念も一種の物質であり、その物質が発した振動の周波が人間のDNAに届いて、共振を起こすことができます。

 3)シューマン共振

 テスラ(Nikola Tesla)は、米国史上最も偉大な発明家、物理学者、機械と電気工学のエンジニアの一人です。テスラは1889年、高周波高圧実験が可能なコロラド州に移住して、土は導電体であることを実証し、人工の稲妻も作り出しました。

 エネルギーと電力を無線で伝える方法など、テスラの発見の多くは画期的なものです。彼は実験と計算に基づいて、地球の共振周波数は8Hzに近いとの結論を得ました。

 1950年代、ドイツの物理学者ウィンフリード・オットー・シューマン(Winfried Otto  Schumann)は、電離層の空洞共鳴周波数が8 Hzの範囲内にあることを証明し、この原理はシューマン共振(Schumann Resonance)と呼ばれるようになりました。

 シューマン共振は稲妻に起こされた一種のシグナルであり、一般的な周波数は約8 Hz、正確には7.83 Hzのはずです。シューマン氏によると、地上から約100マイルの空に円状の電離層があり、太陽光の強さによって変わり、地球の表面とちょうど空洞共鳴器のような空間を作り出せるようです。大気中の各種の震動波や電波は絶えずその中を伝わって、だんだん弱くなって消えてしまうものもあって、共振を起こして持続するものもあります。地球上のA点から出発して地球を1周してA点に戻った後も、最初の出発時の周波数と足並みをそろえる波は「シューマン波」と呼ばれ、その間に発生した共振は、シューマン共振と呼ばれています。

舒曼共振

地球大気層のシューマン共振、その基本周波数は7.83Hzとなる

 簡単に言えば、シューマン波は地球電磁場スペクトルの中の極低周波部分であり、その波長は地球の円周に相当し、地表と電離層の間で発生する電磁共振です。面白いことに、シューマン共振の周波数は7.83Hzで、ちょうど人間の脳内の海馬の周波数と同じです。前にも触れたように、同じ周波数の物体の間に共振が起こすので、つまり、海馬がシューマン波と共振することができ、海馬は共振によって自然界のエネルギーを受けることができるのです。

 脳の海馬が損傷すると、記憶力の低下や方向感覚の喪失につながります。実際、宇宙飛行士の健康を維持するため、NASAは宇宙船にシューマン共振の生成器を取り付けています。

 2、インタラクティブ

 1)ガリエフ実験

 ロシアの著名な物理学者ピーター・ガリエフの研究活動はレーザー技術、暗黒物質構造、ナノ構造、超伝導性、宇宙線、ガンマ天文学など含んで、幅広く行われています。

 ガリエフ氏はDNAが光エネルギーを貯蔵できることを実験で証明しました。石英の容器にDNAを入れて、かすかなレーザーで照射したところ、DNAはスポンジのように光をすべて吸収したことを観測しました。

 つまり、光というエネルギーは水と同じように流れていくだけではなく、人体に吸収され蓄積され、相互作用をすることもできます。前出のシューマン波は、人体が自らを守るために宇宙のエネルギーを自動的に吸収する例です。

 2)ラジオと放送局周波数のインタラクティブ

 今では多くの携帯電話にワイヤレス充電機能が搭載されています。つまり、充電線を使用せず、電磁コイル一つで無接触充電を実現するのです。その原理はラジオの選局とまったく同じです。

 ラジオの中にも電磁コイルがあり、コイルの長さは電磁振動の固有周波数を決めています。空間に同じ周波数の電磁波が存在すると共振が発生して、電磁波のエネルギーをラジオの電磁コイルに受け取ります。ラジオの選局ボタンを回すのは、電磁波の長さや固有周波数を変えることになり、異なる周波数が放送している番組を受信できるようになります。

 シューマン波という宇宙エネルギーが人体に有益であることは科学的に証明されています。これほど広大な宇宙に、有益なエネルギーはきっとシューマン波だけではないでしょう。では、他の有益エネルギーとは、どんなものでしょうか。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/7/30/427932.html)
 
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