文/中国の大法弟子
【明慧日本2022年2月10日】ある日の午後、スーパーで買い物を済ませてから、外に出て、タクシーを探していると、目の前に一台のタクシーが停まりました。
ドライバーは女性でした。お互いにマスクをしていたので、誰だかわからなかったのですが、その女性ドライバーは声をださずに私を見続けていました。どこかで、合ったような感じがあり、とても縁を感じたので、迷わず彼女の車に乗り込みました。
車に乗ったあと、女性ドライバーは「そこに立っているときから、私はあなただと分かっていました。何年も会っていないのに、変わらないですね」と言いました。それを聞いて、彼女に「私のことを知っているのですか?」と問いかけました。彼女は「あなたのことは決して忘れない」と言い、当時の服装から、穿いていたストライプのズボンなど、私が優しそうな女性の雰囲気だったと言いました。そして車中で私が彼女に大法が迫害されている実態を話したそうです。
その話を聞いて、やっと思い出しました。そういえば、もう10年以上前のことでした。当時はまだ退職していなかったのですが、今、私はもう70歳近くになります。
道中、私たちは懐かしい親戚のように会話が弾みました。彼女は「あなたたちが話した法輪功迫害の実態はとても良くて、私は聴くのが好きです。夜、眠れないときはあなたのことを思い出すの、多分一生忘れることはないと思います」と言い、また私と出会った後も、何人かの法輪功学習者に出会い、彼女に法輪功迫害について語ったそうです。彼女は「法輪功の皆さんはとても親切で優しいですね。法輪功を修煉しただけで労働教養を受け、職を失った人もいること、そして戻ってきても、自分たちの信仰を信じ続けていることを知っています。あなたたちの真相資料をたくさん読み、感心し、感動を覚えました」と言いました。また彼女は「皆さんは本当に優しすぎる」と何度も言っていました。このとき、私は思わず涙を流しました。
車から降りようとしたときに、彼女は私たちがあげたお守りを見せてくれました。よく見ると、一箇所がもう壊れていましたが、彼女はまだ飾っていてくれました。それを捨てるのは気が進まないと話し、そして長年にわたって、大法の真相資料をたくさん保管してきたとも言っていました。
私は車から降りると、彼女はマスクを取り、何度も何度も「必ず、身の安全に気を付けて下さいね」と念押ししました。この時、彼女の目も潤んでいることに気づき、名刺を渡され、私の事を覚えていてくださいと言われました。
この時、私は心の中に、言葉にはできないが、ただただ暖かい日差しを感じました。中国での迫害という重圧の中で、真相を知る人たちがこんなにも慰めてくれ心配してくれているのだと実感し、言葉にならない感動を覚えました。私は何度も彼女に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」という心からの9文字の言葉を必ず覚えてほしくて、それは命を救う仙薬であると告げ、彼女は覚えたと言いました。
彼女の車が走り去るのを見送りました。こういう真に心に響く幸福感が、私にとっても生涯忘れられない思い出となりました。今はただ、彼女を祝福し、そして平安、無事を祈るのみです。彼女は大法の真相を受け入れ、理解し、大法修煉者を尊敬しているので、きっと祝福されるでしょう。広大無辺な世界でまた彼女と会えるように願います。