人々の安否を念頭に置く (一)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年3月17日】私の地元は昨年の初めごろ、1カ月以上ロックダウンされました。その間での私の修煉、また人々を救うために、大法の真相資料を配ることなどについて、師父にご報告し、同修たちと交流させていただきます。

 一、コロナ(中共ウイルス)で、都市ロックダウン

 2020年の旧正月の前、私が住んでいた都市でコロナが見つかり、すぐにロックダウンされました。20万人がPCR検査を受けさせられ、街と住宅地、マンションの入口、さらに家々まで閉鎖され、人々は隔離される中で恐怖に襲われました。

 ロックダウンの前日の早朝、同修は大法の資料を届けてくれました。中には、コロナから身を守る大法の奇跡を伝える資料や、心からの九文字などが書かれたステッカー、大法のお守りなど数種類もありました。その後、同修たちは相次いで資料を取りに来て、めったに来ない同修も来て、バックにいっぱい詰めて持ち帰りました。また、インターネットのアクセスができなくなって、原因を調べてほしいと、ノートパソコンを持って来る同修もいました。忙しくて昼ご飯を食べる暇もなく、夕方の5時過ぎ、やっと孫娘と食事をすることができました。11歳の孫娘は、いつものように私のことに邪魔をせず、お腹が空いたとも言わず、静かに自分のことをやっていました。

 孫娘が小さい時から私は子守をしていました。大法のことで忙しく、時々孫娘にご飯を食べさせることも忘れ、翌朝、台所のテーブルに前日のご飯がそのまま置いてあることもよくありました。そんな時、幼い孫娘はいつも目をこすりながら「おばあちゃん、昨日晩ご飯を食べていない」と言いました。私は「あら、ごめんね! おばあちゃんが忘れて悪かった。お腹空いたでしょう?」と尋ねると、「今、お腹が空いた」と言いました。師父がいつも側で手伝って下さり、孫娘を見守っていてくださるのだと分かっています。娘も大法を学んだことがあり、私の修煉を支持し、孫娘にご飯を食べさせるのを忘れたことに文句を言ったことはありません。娘と孫娘は、共に大法の恩恵を受けました。娘は長年慢性盲腸炎を患っていましたが、大法のおかげで治りました。孫娘は聡明で、心がやさしい子です。学校での成績はいつもクラスのトップで、特に昨年の期末テストで、数学と国語が学年トップの成績をおさめ、クラス担任からも褒められました。

 同修たちが帰った後、私は残り40冊の『あなたの安全を祈る』と『明慧が伝える真実』、それに空になった紙袋などを整理しながら、ロックダウンの直前に、同修たちが人々を救うための資料が手に入ったことを、心から師父のご按排に感謝しました。

 その日、人々は間もなくロックダウンされることを知り、急いで食料を買い求めに殺到し、少し前なら白菜は500gあたり1.5元で買えたのに、この時は4~5元まで値上がりしました。私は毎日家で資料を準備して同修たちに提供し、衆生を救うことを手伝っているため、外出することは少なく、滅多に買い物に行きません。しかし、ロックダウンの数日前、私は用事で同修の家を訪ね、帰る途中、頭の中でいつも「何かを持って帰る」という一念がありました。それで、私は大根や白菜、玉ねぎ、にんじんなど保存しやすい野菜を買って家に帰りました。今考えると、それは師父が与えてくださったヒントだと思います。そのおかげで、1カ月以上のロックダウンの中で食べ物に困らず、しかも、大事にとっておいた貴重な野菜を近所にも分けることもできました。彼らは私が法輪功を修煉することをみな知っており、大法に感謝すると言いました。

 二、トラブルの前で、同修は鏡のようなものである

 ある日、同修の娘さんから突然、私の娘にメールが送られてきて、近所の同修が午前中、不当に家宅捜索され、連行されたと知りました。その同修には、暗号化されていないUSBメモリーがあることを知っていました。ノートパソコンに地域のメールアドレスのパスワードがありますが、同修のメモリーにそれらのパスワードがあるかどうかは知りません。念のため、私はすぐに大きい方のメールアドレスの中の一部のメールを削除しました。それと同時に、パソコン技術に詳しい同修に、パスワードを変更する必要があるかどうか意見を聞きました。その同修は「安全面や同修に対する責任から、新しくアドレスを作った方がいいと思います」と相談に乗ってくれました。私は一部の同修たちの了承を得て、各小さいアドレスを暗号化し、同修たちに新しいパスワードを知らせました。

 同修の中で「やはり安全は大事だから、それは良かった」と言う人もいました。しかし、以前私と仲が良かったある協調人は「アドレスを変更することが好きですか? 同修が連行される度に変えるなら、あなたも大変ではありませんか? 同修に責任を持ち、その責任を取ることができますか? ほかの地域の同修のアドレスは何年も変更されていません。こちらのコロナ情勢がこれほど深刻になったことに、責任はありませんか?」とメールで私を非難しました。

 それを見たとき、私はびっくりしました。「どうしてそのように言うのでしょうか? この疫病は神によって引き起こされたものであると私たちはみな知っていますが、どうして私に責任があるのでしょうか? これは命に関わる問題で、あまりにも責任が大きすぎます! 私はどうやってその責任を負うことができますか?」と思った後、「もしかしたら、私は人々を救うことをまだ十分に行っていないのではないか?」とも考えましたが、それは違います。人を救うことにより多くの時間を節約するために、私は手間のかかる料理を作らないし、時間がかかる食べ物を買ったり食べたりもしません。同級生や親戚にほとんど法輪功迫害の真実を伝えたことがあり、その後、同窓会や親戚の集まりに出席することも少なくなりました。

 「どこに問題があったのか? 自分自身を探してみよう」と思いました。私と接触したことがある身近な同修から1人ずつ探し、誰かにこのような口調で話したことがなかったかを考えていくと、それを見つけることが出来ました。同修の中に同郷の年上の女性がいます。普段からお互いを気にかけていて、仲が良く、私は彼女のことを「お姉さん」と呼んでいました。これは同修の情であり、接する中で、私は自分の良さを証明する心や、相手を見下し、相手に押し付けるなどの心がありました。私は何度も彼女に「いつもよくできていない。時間を無駄にして、効果にも影響がある」と大きな声で非難しました。その時は自分が正しいと思っていましたが、後になって「自分は何をやっているのか? 修煉する前の幹部だった時の態度で、同修に対処しているのではないか? 私はただの常人ではないか?」と、とても後悔しました。私は何度も同修に謝りましたが、問題があると、また元の木阿弥でした。

 そう思うと、お姉さん同修に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。彼女の気持ちは、協調人同修に言われた私の今の心境と同じではないでしょうか? 70歳過ぎ、パソコンのマウスを触ったこともない彼女に対してあれこれ指示をし、私が数年かけて習ったことを一気にこなせるようにしました。私は、自分の考え方を彼女に無理矢理押し付けましたが、彼女は少しでも多くの資料を同修たちに提供し、より多くの人々を救うために、毎日プリンターに向かって懸命に頑張り、背中が曲がりました。ある時、私はお姉さん同修の家に行くと、プリンターの前で忙しく働く彼女の近くの床には、食べかけの丼が置いてありました。食事の時間を節約するためにおかずとご飯を混ぜていました。その光景を見て、同修の輝かしいところに震撼され、私は自分の言動をとても恥ずかしく思いました。私は同修の欠点ばかり見ていて、素晴らしいところを見逃していたため、自分を修める機会を逃してしまいました。私はすぐに彼女に謝りの手紙を送り、最後に「お姉さん、私たちはもっとしっかり手をつなぎましょう!」と書きました。お姉さんは「あなたの手紙を読んで思わず涙が流れてきて、その瞬間、私の心も体も軽くなりました」と返事をくれました。師父に感謝いたします! 同修、ありがとうございます!

 私は穏やかな気持ちで協調人同修に手紙を書き、元のアドレスを使用したい場合は削除しないと伝えました。「みんなのために比較的安全で、安心なメールアドレスを作成しただけです。フォーラムのサイト内メールアドレスの要件に沿った交流のプラットフォームです。ご安心ください」と説明しました。その後、協調人同修も新しいメールアドレスを使うようになり、そして、私に返事を送ってくれました。手紙の中で、彼女は師父の『オーストラリア学習者への説法』のビデオを見て、彼女自身の欠点を見つけることができた心情と、私にお詫びの気持ちを伝えてくれました。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/3/7/439226.html)
 
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