観念を変えて本当の修煉者に
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文/中国の青年大法弟子

 【明慧日本2022年4月3日】私は1980年代に生まれ、法輪大法を修煉して10年を迎えます。私の周りの家族に大法弟子はいません。周りの学習者も年配者が多く、みな20年前から修煉を始めた方たちばかりです。私にとって、法は命よりも大事なものです。これまでの10年間、ほとんど毎日学法し、『轉法輪』をも暗記しました。

 しかし自分が精進しているのだから、たまには気を緩めてもいいじゃないかと思い始め、ニュース報道やドラマを見たり、常人のことをやり始めました。私が常人のことに時間をかけ始めたときの言い訳は、「常人が何に執着しているのか分からないと、真相がうまく伝えられない」というもっともらしい理由でした。

 修煉は逆流の中を進む船のように、前に進まなければ勢いに押されて後ずさりします。今となっては、私は修煉者というよりも常人に近づきました。考え方も常人の角度から出発し、体もしょっちゅう疲れるようになりました。精進したいと思いましたが、なぜか昔のように精進できなくなりました。

 普段は師父の各地の説法をよく読みましたが、師父が中国の若者が可哀そうだとおっしゃったことがありました。「なぜ可哀そうなのか。伝統文化の教育を受けていないにしても、大法を修煉しているから良いのではないか」と思い、理解できませんでした。

 今となって私が感じたのは、5000年の伝統文化による教育を受けていないからこそ、現代の変異した観念は人間のあるべき観念ではないということです。つまり、最も良い時期の人類と比較すると、今の中国人は変異された、共産党教育の中で成長した考え方を持つようになったのです。仮にある人が根から良い人間であっても、悪いものを拒否する力がないため、知らずに伝統的文化を排除しようとするのです。

 例えば、色欲はいくら排除しようとしてもきれいに取り除けません。私はこのことについてかなり力を入れましたが、それでも観念は変えられませんでした。数日前にハッと気づいたのですが、私の観念は変異されたもので、変異された観念の中で人間の執着心と欲望を取り除くのはさらに難しいことだと分かりました。あたかも雑草のように、いくら草そのものを切り落としても間もなく新しい雑草が生えてきます。根っこが残っているからです。この根っこの部分こそが変異した観念そのものであり、物質的な存在なのです。

 以前、年配の同修の方が話す内容や、常人に真相を伝えるときに使う資料を見たとき、こんな内容で理解されるのだろうかと思いました。今思えば、年配の同修たちの内容に問題があるのではなく、私が観念に妨害されて、表面がまだ本当の修煉者になりきっていないから、おかしいと感じていたのです。そういう意味では、真相を伝える効果が良いかどうかは、常人の執着を理解しているかどうかとは関係がありません。常人の考えは全く重要ではないのです。変異された観念をもたず、本当に法に基づいて話すことができれば、常人は何でも受け入れるのです。つまり、衆生済度を妨害しているのは変異した観念そのものということです。

 観念を変えることは、何と難しいことでしょう。私はこの10年の間、『轉法輪』をも暗記し、師父のほかの書籍も20回以上繰り返して読みましたが、今になってやっと自分の修煉を妨害しているのは変異された観念によるものだと気づきました。「大法のためなら命を捨てられるのに、なぜ修煉が前進しなくなったのか」とよく悩みましたが、考えてみれば、人間の表面の物質を放棄するのが難しいのではなく、本当に難しいのは、人心、執着、欲望そして観念を放棄することではないでしょうか。

 例えば、年配の大法弟子は「年を取ったからもう無理だ」という観念を捨てるべきですが、80年代、90年代生まれの若い大法弟子は共産党によって変異された文化での教育を受けているので、もっと自分の観念が変異されていないかについて注意を払う必要があります。明慧の場を借りて若い同修と共有したいのですが、観念を捨てるには、やはり学法し続けることが最も有効だと思います。学法する過程で表面の変化があまり見えないかもしれませんが、実は他の空間、よりミクロの空間では法が絶えず私たちを変えています。学法するにつれ、いずれは体の表面にくるようになります。また、普段はできるだけ常人のものに触れないようにするのが望ましいと思います。中国本土の若い弟子は『共産党についての九つの論評』『悪魔が世界を統治している』などの本を読むべきです。または大法弟子が撮影した映像作品や音声作品に触れて伝統文化を学ぶ過程も、共産党によって変異された考えを認識し、それを捨てる過程になります。

 人間の観念を変えることができれば、すべては変わると信じています!

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/3/19/439536.html)
 
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