不満の心を放下できた時
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文/遼寧省の大法弟子

 【明慧日本2022年4月18日】私は20年前から法輪大法の修煉を始めた古い弟子です。ここで自分の身に起きたある修煉体験を皆さんと共有したいと思います。

 私の夫も法輪大法を修煉しています。2020年10月、突如、夫に病業による魔難が現れました。現れた症状はいわゆる脳血栓です。二人はそれから毎晩一緒に学法し、発正念を行いました。しかし、私は、夫はたばこをやめられないという漏れによって、旧勢力から迫害を受けているのだと考えていました。夫が心から師父に間違いを認め、旧勢力による妨害を否定しない限り、病業の症状も良くならないだろうと夫に話しました。しかし、夫は私の考えに賛同せず、まるで大きな壁に隔てられているように、話を聞いてもらえませんでした。私は無力感と怒りを覚え「もう彼を説得するのはやめよう。修煉は誰も代わることはできず、結局は自分次第なのだから」と、これ以上話しませんでした。

 ある日、他の同修と学法をした後、夫のことについて聞かれると、私は溜まっていた心の不満を一気に訴えました。それを聞いた同修は「どうやら根っこはあなたにあるように感じますが、あなたは自分に問題がないか探しましたか?」と言いました。それを聞いた私はびっくりして「私が間違っている? どこだろう?」とうろたえました。同修は「あなたが彼の間違いを重く見すぎているところが間違っていると思います。あなたの心が不満に思うほど、ご主人はあなたの話を聞き入れなくなると思いますので、早くその心を放下し、落ち着いた心でこのことを見るべきです。ご主人の欠点を重く見すぎないようにすれば、ご主人の病業をもたらす良くない要素も解体されるのではないでしょうか?」と言ってくれました。

 とても理にかなった話だと思い、私は心にたまった不満を放下しました。それから数分後、心の中にひっかかっていたものがストンとなくなり、体も軽くなったと感じました。もしかしたら、私の不満の原因となっていた、夫の欠点ばかりを見て夫を恨む心、自分ばかりを重視する心がなくなったのではないかと思いました。

 私が夫に対する不満を放下してから、数日とたたないうちに、夫の状態が劇的に変わりました。交流するときにも私の話を聞いてくれるようになり、体の状態もかなり良くなりました。

 私は「なぜ、こんな簡単な問題に長い間気づかなかったのだろう?」と思うと、とても恥ずかしく思いました。私の不満に感じる心そのものが、夫の修煉を妨害していたのです。この心の背後にあるものは自我であり、夫を蔑み、恨む感情です。本来なら自分で気づいて向上すべき機会だったのに、内に向けて探していなかったために長い間向上できませんでした。

 そこで思ったのですが、他の同修にもこのような現象があります。例えば、ある男性同修が良く私に愚痴をこぼします。「私はどうしても妻とのトラブルが乗り越えられないのです。妻は典型的な東北人なので、何かあるとすぐに殴ったり罵ったりします。こうなると、私も抑えきれずに力ずくで対抗しますが、毎回後悔しています」と。私はこの男性同修に「あなたの奥さんがトラであっても、羊であっても、いずれもあなた次第です。奥さんはあなたの鏡です。もしあなたに不満の心があり、良くない対応をすると、奥さんもそうなるし、もし法に基づいて奥さんを大事にすれば、奥さんもきっと変わるのではないでしょうか?」と話しました。その後、男性同修は私に「あれから自分を変えてみると、妻も優しくなりました。あなたのアドバイスのおかげです。ありがとうございます」と嬉しそうに話してくれました。

 これらのことを通じて、私は一つの真理を悟りました。それは、相手が常人であっても修煉者であっても、相手がどんな態度であろうと、自分が一歩引いて争わず、自分の間違いを探し、相手の良いところだけをみるようにすることができれば、どんなことでも良い方向に進み、相手も変わるということです。

 現在は、正法修煉の最後の時期であり、限られた時間の中で、よりいっそう修煉に邁進し、三つのことをしっかり行って、師父とともに本当の家へ帰りたいと思います。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/3/31/440522.html)
 
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