根本的な執着を取り除き 慈悲の心で人を救う
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年4月22日】姉は実家の村の近くに住み、一緒に学法煉功をしています。ある日、姉が「今、各村はほとんど閉鎖されてしまった。法が正される進展がこんなに速く進んでいる中、実家の親族たちはまだ法輪功のことを理解していないので、実家に帰って2人で真相を伝えよう」と誘いました。私は「そうね、行こう」と、表向きは賛成しましたが、心の中ではあまり行きたくありませんでした。

 自分の心理状態は何か間違っていると気づき、「なぜ行きたくないのだろうか? 人を救うことを阻んでいるのはどの人心なのか?」と、心を静め、自分の内心を詳しくチェックし、過去のことを振り返りました。

 実家にいたころは、村でトラクターを運転していました。1970年代、女の子がトラクターを運転できることは、誰もがうらやむことであり、私も優越感に浸っていました。当時、私は若くてかわいくて、誰が見ても頭のいい、能力のある女の子でした。家の中に女の子は私だけで、家族から特別扱いをされていたので、褒められる話が好きで、他人に指摘されたくない習慣が身につきました。

 結婚した夫は、食いしん坊の怠け者で、ぶらぶら遊ぶばかりで働かないため、家庭生活の負担はすべて私にのしかかってきました。息子は背が低く、学歴もなく、無職で、30代になってもまだ結婚しておらず、家庭の経済状況も良くありません。しかし、他の人は車も家もあり、孫も多くいます。この大きなギャップに、私は実家に帰るのが恥ずかしくて、面子がないと思っていました。この中から、負けず嫌いの心、顕示心、他人と比較する心、嫉妬心、虚栄心、劣等感、自我への執着などのあらゆる常人の心が映し出されました。ようやく、ずっと深く隠されていた法輪功の真相を伝えることを阻む執着を発見しました。

 一、卑下する心、嫉妬心、面子にこだわる心、虚栄心を取り除く

 小学校の同級生が村の入口で焼餅を売っており、そこは村へ行くのに必ず通らなければならない道です。以前、息子と一緒にバスに乗って実家に帰ったことがあります。その日、バスを降りたとき、私はわざと息子と離れて、同級生にちょっと挨拶をして急いで実家に向かいました。息子はついてきて「あれは誰?」と聞いてきたので「小学校の時の同級生よ」と答えました。帰りもそこでバスを待たなければならないのですが、同級生と話をしたくないので、避けようと思いました。背が低い息子を見られたくないし、結婚しているかどうか、おばあちゃんになったかどうか、等などを質問されるのが怖くなりました。息子は「駅はあそこ(停留所を指差す)だよ」と教えましたが、私は「こっちの方が涼しい」と言いました。 息子はまた「同級生と話もしないのは、失礼だよ」と何度も言いました。 私は突然、師父が息子の口を借りて私を悟らせ、面子にこだわる心、嫉妬心、卑下する心、自我へに執着する心に気づかせて下さっていることに気づきました。これらのことに気づいた私は、すぐこれらの人心を排斥し、取り除きました。

 数カ月前、2人の友人が、長い間会っていなかったので、集まろうと電話をかけてきました。私は時間がないと断りました。実は、時間がないわけではなく、今、自分が落ちぶれた様子で人に会うのを恐れて、見下されるのではないかと心配したからです。よく考えてみると、これは人間の観念と執着心ではないでしょうか? 今の私には師父がおられ、神でさえ羨ましがる法を正す時期の大法弟子であり、最も幸せな修煉者です。人間になることは私の目的ではなく、常人の観念で物事を考えてはいけません。2021年8月29日、私たちは打ち合わせをして集まりました。会ったとき、私たちはとても幸せでした。私の考えが変ったので、以前のような観念がなくなりました。友人から自分の孫がいかに可愛くて賢く、息子がいかに有能なのか、家庭も裕福だし、嫁が親孝行だと聞いて、私は友人のために嬉しくなりました。

 今年、30~40年も会っていなかった遠い親戚の弟に偶然に会ったので、近くに行き、あだ名を呼んで挨拶しました。彼はびっくりした顔で「あなたは誰ですか?」と聞きました。私は「あなたは姉さんのことをすっかり忘れてしまったの? 思い出してみて」と言った時、自分の頭に浮かんだのは、「自分は老けた、醜くなった」ということでした。「それは自分ではなく、虚栄心、卑下する心、容貌への執着、真相を伝えることを邪魔するこれらの偽物の自分を取り除こう」と、すぐに気づきました。そのとき、「お姉さんですね、いま何をしているのですか?」と彼は思い出しました。「良いものを届けに来たよ」と言うと、「どんな良いものですか?」と聞かれたので、私は彼にUSBメモリを渡し、「この中には中国人が見ることができない本当の情報がたくさん入っている」と言いながら、「法輪大法は素晴らしい」と書かれた飾り物もプレゼントしました。彼は嬉しそうに「車の中に飾ったらいいですね」と言いました。私は「そうよ、これは邪気を払い、疫病から身の安全を守り、大法の師父が衆生に与えられた命を救う宝物です」と答えました。そして、「三退」を勧めると、彼は快く脱退しました。

 二、母親に真相を伝え、不安を払拭する

 ある日、実家で昼食をとった後、「これから、親戚の姉が来るから、村を回ろう(真相を伝える)と約束した」というと、母は「何で回るの、誰も信じてくれないよ」と言いました。母が仕方なく、不機嫌な顔をしているのが感じ取れました。

 母は字が読めないので、師父の説法の録音を聞くだけで、あまり理解していないようです。当局による大法弟子への残酷な迫害と邪悪な嘘の宣伝が、母に大きな心理的プレッシャーをもたらしました。特に、真相を知らない村の人がくだらない話を言っているため、母は私たちが迫害されることを恐れて、あえて真相を伝えようと思わないし、私たちにも出かけてほしくないと思っていました。

 母の心配と恐怖を払拭するために、まず母に真相を伝えました。私は「お母さんは大法が良いものだと知っていますね。毎日、師父の説法を聴いているし、またとても敬虔な人です。最初、師父の説法を1回も聴き終えていないのに、師父のおかげで何年もやめられなかったタバコをやめました。以前、誰もお母さんのそばに来る勇気がなかったのに、今は大人も子供も周りに来ています。大法の恩恵を受けているのに、あえて法を実証することができないのです。これは私心ではないでしょうか。これは良い人と言えるのでしょうか? 師父は良い人になるように教えられ、真相を伝え、衆生を救うことを望んでおられるのですから、師父の言われた通りにしなければなりません。村で悪口を言っている人たちは、真相がわからないから、悪党の嘘に騙されているのです。今、天災や人災が多発して、人を淘汰しているのです。師父が速く人を救おうとされているのは、崖っぷちに立っている人が一歩でも動いたら死んでしまうのに、手を差し伸べて助けないわけにはいかないでしょう? 大法弟子は衆生が救われる唯一の希望なのです」と言いました。

 母はなぜ真相を伝えるかを理解し、徐々に恐怖心を取り除きました。今では、私たちが真相を伝えに出かけても、母はもう心配したり恐れたりしなくなりました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/4/12/441155.html)
 
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